捜01-07 目巖 他三編
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昔、
のちに舒女の母が言う。
「あの子は音樂が好きだったわね」
そうして琴を弾きながら歌う歌を作り、奏でてみれば、その泉ににわかにうねりが起こり、つがいの朱鯉が姿を現すのだった。
この泉で歌を歌えば今でもうねりが引き起こされるのだ、と言う。
目巖
平樂縣有山臨水,巖間有兩目,如人眼,極大,瞳子白黑分明,名為「目巖」。
石室樂聲
始興機山東有兩巖,相向如鴟尾,石室數十所。經過皆聞有金石、絲竹之響。
貞女峽
中宿縣有貞女峽。峽西岸水際,有石,如人形,狀似女子,是曰「貞女」。父老相傳,秦世有女數人,取螺於此,遇風雨晝昏,而一女化為此石。
姑舒泉
臨城縣南四十里有蓋山,登百許步,有姑舒泉。昔有舒女,與父析薪於此泉,女因坐,牽挽不動。父還告家,比還,唯見清泉湛然。女母曰:「吾女好音樂。」乃作弦歌,泉湧洄流,有朱鯉一雙,今人作樂嬉戲,泉故湧出。
(捜神後記1-7)
うーんこの、展開もオチも投げっぱなしなこの感じ。いくらでも組み合わせてみたくなる魅力がありますが、その中で燦然と輝くのはやはり目巖。いや君どう考えてもただのシミュラクラ現象よね?
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