捜03-07 桓梅同夢

桓哲かんてつは、字を明期めいきという。豫章よしょうにいた頃、梅元龍ばいげんりゅうが太守となっており、先に病を得ていた。


桓哲は梅元龍の元に赴くと、言う。

「どうもわしはそのうち死んで、そなたを泰山府君とすべく出向くようだ」


梅元龍はそれを聞いて愕然とし、言う。

「わしも見たぞ、そなたが死んで喪衣を着、わしを迎えに来るのを」


そこから数日が経ち、二人は再び同じ夢を見た。お互いに言う。

「二十八日あとにまた会おう」


そして二十七日後の夕暮れ頃、桓哲は突如病に倒れた。その腹がぱんぱんとなっていた。桓哲は人を遣わせ、梅元龍の元に麝香丸じゃこうがんを求めさせた。梅元龍はそれを聞き、すぐに棺桶をこしらえさせた。その日のうちに桓哲橋に、翌日には梅元龍も死んだ。




桓哲,字明期。居豫章時,梅元龍為太守,先已病矣。哲往省之,語梅云:「吾昨夜忽夢見作卒,迎卿來作泰山府君。」梅聞之,愕然,曰:「吾亦夢見卿為卒,著喪衣,來迎我。」經數日。復同夢如前,云:「二十八日當拜。」至二十七日晡時,桓忽中惡,腹滿,就梅索麝香丸。梅聞,便令作凶具。二十七日,桓便亡;二十八日而梅卒。


(捜神後記3-7)




め、冥婚? 冥婚の変形としてみればいいのこれ????

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