捜06-05 上虞人
ある夜、夢にひとりの男が現れ、言う。
「おれは
そこで殷仲堪は翌朝、人々を引き連れ
殷仲堪が周りの者に命じ棺桶を引き寄せれば、そこには夢で聞いた通りの題が記されていた。殷仲堪は水の来ない丘の上に安置し、酒と飯とで死者を祀った。
その夜、昨晩夢に出た人が再び現れ、殷仲堪に礼を述べるのだった。
荊州刺史殷仲堪,布衣時,在丹徒。忽夢見一人,自說:「己是上虞人,死亡浮喪,飄流江中,明日當至。君有濟物之仁,豈能見移?著高燥處,則恩及枯骨矣。」殷明日與諸人共江上看,果見一棺,逐水流下,飄飄至殷坐處。即令人牽取,題如所夢。即移著岡上,酹以酒飯。是夕,又夢此人來謝恩。
(捜神後記6-5)
この話読んだとき、強烈な違和感に襲われたんですよね。ん、上虞ってあーた、長江沿岸じゃないわよね?
念の為調べたら、やっぱり会稽郡でした。今で言う
しかし殷仲堪、いちいちいい人である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます