第7話【形有るものはいずれ崩れる】

 先ほどまで生きていた、魔王様本物は、もういない……写真を見て改めて気づかされた。

 自分がしてしまった過ちに対して後悔の念にさいなまれる。


 突然扉が開き慌てた様子で雑用係が入ってきて早口で喋りだした。

「魔王様!!本日は、奥様との記念日という事で死天王がお祝いにあがりました!!」


(ここは、威厳を保たねば……!!)


「そうか……我は、支度をして謁見えっけんへ参ろう」




【母上へ、魔界を代表する死天王が家来になったよ】

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