第66話【空を見てごらんなさいな。きっとその悩みなんて小さな事に思えるかもよ?】
※――――前年度入場者数5兆人――――
喧騒と家族の笑顔が調和するあるところに、とても仲の良い親子がいました。
父は、仕事が忙しく娘との時間はとても大切でありこの
「パパーあれ見て!!流れ星!!」
少女の指先には、真昼にも関わらず光輝く星〝一番星?〟が己の存在を証明するように
「綺麗だ……凄い流れ星だね!!」
父は娘にそう告げると〝一番星〟は流れる様に眼前から消えました。
「願い事言えなかったね……」娘は、残念そうに空へと喋りかけます。
〝流れ星に願い事を3回唱えると叶う〟
そんな迷信をまだ幼い少女は信じていました。
すると空に届いたのか1つ、また1つと流れ星と思わしき物が、降ってくるではありませんか。
数十秒続いた〝流星群〟は、果たして少女の願いを聞いていたのか、それは神のみぞ知ることでしょう。
(お母さんが永い眠りから覚めます様に――――)
父の涙は雫となり光輝く流れ星のように、頬を伝い群衆の中へと溶け込みました。
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