第59話【景品系の遊戯は一度やるとド壺に嵌まるよね】
激しい閃光と爆裂音が数秒間続き、一同は強烈な一撃を受けた景品の行方を目の当たりにした―――― 先程の砲撃により幕で仕切られた出店の後方には、ポッかりと大穴が空いており、そこに覗くは我妻〝ユリシャ妃〟が不適な笑みを浮かべながら、娘と我に手を振っていた。
絶対獲得出来ないと自負していた店主は、まさかの事態に驚きを隠せないのか、商品を渡す手が尋常ではない程にバイブレーションしていた。
『おっ……お客さん――――本日は景品獲得おめでとうございます!!またのご来店お待ちしておりますっ……』
『ふむ……では有り難く、
景品を受け取り店を後にした魔王家族は、身長の一番低い妃様が真ん中で手を繋ぐ、〝捕らわれた宇宙人スタイル〟でこんな会話をしていた。
『あれれ~?ママ上何で、お手手から煙が出てるの~?お熱かなぁ?』
『フフフッやあねフーちゃんったらっ!!ちょっと温泉掘ってたのよ』
『よし……無事フィギュアを手に入れた事だし、恐怖と絶望のアトラクションとやらに行こうぞ!!』
【母上へ 何やら神災級の地震があったみたいだけど、そちらは大丈夫ですか?】
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