第14話【楽しい宴の前には嵐があるものだ】

 流石に疲れたがそんな態度は、取らず優しく着地をさせたが、両足を綺麗に揃え、「まだやって!!」、「もう一回!!」と小刻みに跳ねながら求めてくるのだ。


「次の娘がいるから少し待ってなさい」


 僕は、大きな娘さんの後で隠れていたもう1人の魔王様の娘小さいから次女?を抱っこすると同じように遊んであげることにした。


(長女よりも小さく、華奢きゃしゃであったが、「ズッシリ」重く疲労もあったためよろめく。)


 先程までの歓声とは、違い「ざわつき」始める皆の衆。


 のちの魔王は、こう語っていた。

「気付いたら壁にめり込み絵画の様に美しいフォルムになっていた」


 殴った拳から硝煙が立ち込めていた。

 原因は勿論、魔王様を凌いで魔界最強とうたわれる存在。


【嫁】だ。


「あなた?200回記念日に子ども扱いなんて良い度胸じゃない?」



【母上へ、影の魔王が現れた母は強し!!】

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