【謁見の間】

　中央の玉座に座るのは、勿論魔界最強の地位と力を持つ我らが魔王様（影武者）とその眼前に跪（ひざまず）いているのは、魔界最強と名高い猛者（もさ）揃いだ。

　元死天王、現三獣士の我が最大最高戦力である。

【竜蔦のベライザ】

　一度（ひとたび）その艶髪の様な、しなやかさをあわせ持った蔦（つた）を振るえば伝説の【竜の化身となり】誰もが魅力（みりょう）し、意識が戻ることなく息絶えるだろう。

【覇将ペコリーノ】

【覇将】の名に相応しいその剣速は、もはや音を置き去りにし、見えぬ斬撃となり死の直前まで気づくことなく散り、敵の夢を打ち破るだろう。

【死死舞のパリシ】

　あらゆる舞踊に長けており、一度見たが生（せい）の最後であり、その舞はまるで【死を司る死神の舞】と呼べるだろう。

(見事な魔王様家族は、一先ず置いといて……)

【母上へついに姫様復活だ！！やったね！】

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