第34話【誤解は解かれいざ!!】


冥府魔道パーティーへ!!】


 僕の誤解が分かり何だか嬉しくなると姫様を連れ、会場へ足を運ぶことにした。


【結婚200周年会場】


 総勢数千名は収容出来る施設がこのお城にあり、何やら昔に数多あまたの奴隷や狂暴な魔物を飼い慣らしていたらしい。

 滅茶苦茶物騒だったが、現魔王様ほんものの計らいにより、様変わりしたみたいだ。


【before】

 ①幾多の肉片や血が混じった冷酷な石壁

 ②あらゆる苦痛を生み出す拷問具が数百並んでいた。

 ③床には死者が埋め込まれ耳を済ませば声が聞こえる。

 ④魔界に生息する凶悪な魔物が飼われている。

 ⑤門番には、死天王の師である【拷問長ゴライゾフ(600歳)】が5Mの人切包丁を持って待ち構えている

【after】

 ①花柄の壁紙が貼られ、娘の生い立ちの写真や親戚の写真が並んでいる。とても微笑ましい。

 ②拷問具は取り払われ代わりに健康器具が所狭しと置かれている。魔王様も歳だからねぇ。

 ③床に埋められた死者は、魔王様の計らいにより無事成仏したみたいだ。そういえば魔王様のど自慢大会優勝してたなぁ。

 ④魔物も歳を取り、今は1日1回の散歩も嫌がるほど老衰している。元気かなぁ……体長200Mの暴君芋虫タイラントデスワーム……

 ⑤魔王様の鶴の一声により、自慢の包丁を活かして今は魔界の胃袋を牛耳る料理長に転職したみたい。彼のこしらえる濃厚で豊潤なプリンは絶品だ。


【会場内部】

 そこには、歴代の魔王様30名とその妻と子ども達etc―――がいた。


 周りがフローラ姫を見ては何やらコソコソと話しているが今は和平の時代!!そんなことは気にせずに現魔王の椅子へ座る。


 席順は、お妃とかげむしゃの間にフレデシカがいるオセロスタイルだ。

 数千はいる観客にまずは挨拶を……と


「皆のものよくぞ集まってくれた!!今宵は宴だ!?

 」


【母上へ ついにはじまるよ!!】



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