第69話【強者とは鈍感故に強いのである】
〝
『ママ上~そんな事より、レジの人も居なくなっちゃったよ?』
体長2Mの長女フレデシカは、不思議そうな顔でママ上、1300mm級のユリシャを見下ろした。
悩ましそうな顔で一応考えるが、せっかく持ったお土産を戻したくないのか、人を探すこと数秒……
『そうねぇ……店内に私達以外、誰も――――あっ!?フーちゃんまだあそこに3人いるわよ?』
指を差した15M先には、一般客らしき人影がお土産売り場で.
フレデシカは何か考え事をすると、やっと生えた角を触る癖があり、アイデアを絞りだすと、頭の中で閃いた気がした。
『そうだっ!!ママ上あの人達に、お
『それもそうねっ!!』と言って、片手で数十段も積み上がったお土産を持って、何やら話合いをしている3人組へと近づいた。
★
一方――――身バレ防止のため変装をする死天王改め三獣士達は、魔王様夫妻の警護を忘れ、お土産売り場にて買い物を楽しんでいた。
買い物かごを大量に使う〝覇将ペコリーノ〟。
『フム、叩くと音と虹色に光る刀か、これは珍しい。我が弟子達に300本程買って帰ろう……』
自らの顔が印刷されたプリントクッキーに激怒する〝竜蔦ベライザ〟。
『プリントクッキーも中々種類が豊富ねぇ。あら嫌だっ、私の名前があるじゃないの?どんな顔かしら――――げっ!?……デザインした職人マジで許さん』
乙女の様にはしゃぐ〝死々舞パリシ〟。『
彼等はまだ知らない――――後方より近づく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます