第5話【行き当たりバッタリはいつもの事】

【魔王様素敵~キャ~】

 と言う黄色い声援を《》い《くぐ》り魔王の部屋ほんもののへやへ向かう。

 その道中、何故か誰も気付いていない。

 それもその筈、【魔王様】と【影武者】を識別するには、【覇者の証はしゃのあかし】が必要なのだが、ちゃっかり首にぶら下げているのだ。

影武者だいやくと言えど1度も入った事ない禁断の花園シークレットスペースへいざ!!)


(わ~しゅご~い、広すぎ~)


 そこには、見たことない大量の、【魔具】や【魔装】、【魔品】などあのまま影武者で生きていたら到底御目にかかれない代物があり、あまりにもキラキラし過ぎていて開いた口が塞がらなかった。


【母上へ、これから遺品整理します】

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