第77話【大体にして奇跡ってものは向こうからくるらしい】
久しぶりの親子再開の感動のあまり、影武者は大事な事を忘れていた。
『母上と久しぶりに会えて良かったなぁ。そういえば、妃様と王女様どこ行ったのかな……?』
辺りを見渡すも〝
人の気配はなく、『ここは世紀末の荒野か?はたまた死んで異世界転生でもしたか?』と、己自身を疑いたくなるような風景。
『新しい題名は〝魔王もとい影武者が転生したら世紀末覇者となりました〟――――にしようかな……』
そんな冗談を飛ばす役立たずの影武者だが、彼が壮大な奇跡を起こす事はない――――
所がどっこい、またもや超常現象を起こす魔王道具〝覇者の証〟は、影武者の胸元で燦然と輝きながら、その力を解放する。
割けた地やアトラクションは無事に再生し、倒壊した各種店舗は建設当初の様な光を放っている。
吹き飛ばされた着ぐるみ達の頭は綺麗に元通りとなり、
唯一、吹き飛ばされた
【母上へ 今度、魔王城でイベントがありますので是非とも来てくださいね!】
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます