第71話【突然の出来事は大体にして都合良く考えるのが人の性】


 挑発するように戦闘体制へと入ったペコリーノに対し、ユリシャは1300mmの体を少しでも大きく見せようと、床へ転がっている150mmのクッキー缶へと乗り、怒鳴り散らした。。


『あら……そんな可愛い児戯玩具オモチャ?相手を見誤る何てあなたバカね?』


 そう言葉を放った瞬間――――拳は、覇将の


 視覚では認識出来ない速さに皆が眼を瞑り、〝覇将ペコリーノ〟は、あっけなく死亡したかに見えた……だが――――


『あなたも少しは、ヤるようね……私の滅〝めつ魔魔ままけん〟を止める何てね』


 そう言い放ったユリシャの体には、〝憎虚憎虚幽怨血特製死流ニコニコゆうえんちとくせいシール〟が原形を留めないほど沢山貼られていた。


 おでこに値する箇所には幻のシールが――――


 何故それが出来たか?答えは至極単純な話だ。

 店内のクッキー缶、全30000種あるシールコレクションの中で、幻の1種である〝ssssssスーパースペシャルシークレットサンクチュアリスーパーシール〟を、ユリシャの攻撃が届く前に引き当て、おでこへと貼りつけたのだ。



『どうした?――――速すぎて見えなかったか?バカは貴様だ。ハーハッハッ!!』


 高笑いするペコリーノだったが、前面には傷ひとつ無かったが、背中側の衣服は、園内の敷地には直線にして10kmの抉られた後があった。


 辺りは照明が破壊され暗くなり、7色に光る刀だけが、ペコリーノの臀部でんぶを優しく照らしていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る