第62話変態な彼女の底はまだ見えない
チョコで彩られた夏樹を俺が舐めていたのだが……。
いつの間にか立場は逆転していた。
そう、夏樹がチョコバナナ(意味深)が食べたいとか言いだして、俺のアレにチョコを塗りたくって舐めだしたのだ。
で、夏樹があまりにも美味しそうにしゃぶりついたせいで、バナナもバナナの形ではなくなってしまったというのにだ。
夏樹はしゃぶりつくように舐め続けている。
「んちゅっ、じゅっつ、じゅるっ……♡」
このままだと、また元気になってしまいそうだ。
夏樹から逃れるために俺は腰を引いた。
さすがに貴重な1回を何度も同じ方法で消費されたら堪ったもんじゃない。
「なんで逃げるの?」
私の口に何の不満があるの? とやや怖い感じで夏樹に睨まれてしまった。
「このままだと口だけで何回も絞られそうだったし。できれば、違う方法の方がいいかな~って。ほら、どうせまだまだ夏樹もする気はあるんだろ?」
「私があと7回気持ち良くなるまでするよ」
夏樹の1回。
それは俺も1回出してないと基本的にはノーカウントである。
曰く、真に気持ち良くなるとは、片方だけが満足するような一方通行ではいけないとか云々かんぬんだそうだ。
てか、あと7回も出さなきゃ終われないのか……。
復活の速度もかなり遅くなってきたアレを見つめた後、俺は夏樹に頭を下げた。
「さすがにあと5回で勘弁してください」
鬼が出るか蛇が出るか不安だ。
恐る恐る下げた頭をあげると、夏樹の顔は普通そのものだった。
あれ? と思っていると、夏樹は俺の息子を弄りながら話し出す。
「今日はお尻弄らせてくれたし勘弁してあげる」
お尻を触らせてあげたのが功を奏したのか、珍しく夏樹が譲歩してくれた。
いや、これ譲歩って言うのか?
まあ、深く考えても無駄だしやめよう。
「にしても、冷えてきたな……」
体の火照りが冷めて来たこともあり、俺は背筋をぶるっと震わせた。
俺と夏樹はチョコを体を塗りたくって舐め合った。
もちろん裸で。
春先とはいえども、普通に夜は冷え込む。
チョコの味こそしなくなったが、まだまだ体から甘い匂いはするしベタベタしているような気がしたので一緒にお風呂でも入らないか? と誘うのも一興だ。
「久しぶりに一緒にお風呂に入る?」
一緒にお風呂に入ろうと夏樹を誘おうとしたら、逆に誘われた。
好きな人に一緒にお風呂に入りたいと言われたら胸が高鳴るものだ。
俺は喜々としてお風呂の用意を始めると、夏樹が俺にあるモノの場所を聞いて来た。
「競泳水着はどこ?」
「あー、半年前にお前が俺の部屋に置いていった奴なら、クローゼットにある棚の夏樹専用の段に入ってると思うぞ」
「そっか」
「てか、なんでお風呂なのに水着を着るんだ?」
夏樹は俺から視線を少し逸らしながらボソッと言う。
「湊って水着のままスルの好きでしょ?」
「お、おう。てか、お風呂でもスル気満々なんだな……」
「まあ、せっかくだしね」
お風呂でゆっくり過ごして疲れを癒したかった。
なんてのは幻想で、夏樹は普通にお風呂でも俺とスル気満々なようだ。
夏樹に呆れながらも、俺は夏樹が喜びそうなことを口にする。
「あー、あれだ。今度、大きいお風呂のある休憩所にでも行くか?」
競泳水着に着替えるべく棚を漁っていた夏樹は、ぴくっと体を震わせた。
で、数秒も経たないうちに夏樹は俺の方を見て真顔で言う。
「マットあるところに行ってみたい」
「……ほんと、エロいことへの興味が尽きないことで」
「湊はぬるぬるな私に体を洗われるのに興味はない感じ?」
マットの上でぬるぬるな夏樹が俺に体を擦りつけてくる姿を想像してみた。
みるみるうちに俺のアソコは元気になっていった。
しかし、すぐにアソコが萎むようなことを夏樹が言ってくる。
「うん、楽しみ。ローションたっぷり使えるのもいいけど、ラブホなら湊をもっと泣き叫ぶくらい激しく責めるられるしね」
な、泣き叫ぶって何をする気なんだ?
本当にこれ以上アレな行為は勘弁してほしいというのを目で訴えた。
すると、夏樹は俺が許せるギリギリのラインを探り出した。
「ちなみに、
「た、叩いてみたいのか」
「傷跡が残らないような威力が弱いのでならね。さすがに痛々しい感じなのは、私の趣味じゃないよ」
「……まあ、それなら」
お尻を弄られた今、俺の許容範囲は凄く広い。
そのせいか知らないが、普通に許せてしまった。
すると、夏樹は俺のNGを見極めるべくさらに質問を続ける。
「拘束されるのは?」
「ローションとストッキングの時にされてるからな……」
「別にされてもいいと」
「いや、まあ、あれだ。できればして欲しくはないけどな」
「野外でスルのは?」
「人が絶対に現れないような安全なところでなら……」
夏樹はこの世に存在するエロいプレイを全て味わう気なのだろうか?
などと思っていたら、まさしくそう思わせるような発言を夏樹はしてきた。
「赤ちゃんプレイは?」
めちゃくちゃに高度なプレイが夏樹の口から飛び出て来て、俺は苦笑いが止まらなくなる。
「ど、どっちが赤ちゃんになるおつもりで?」
「湊」
「恥ずかしくて死にたくなるのでやりたくないです」
「おむつ交換されたり、私に赤ちゃん言葉で甘えるだけなのに?」
「……絶対にやだからな」
俺が反発すると、夏樹はわかってないなぁと呆れた顔になった。
「人生は一度きり。ちょっと恥をかくくらいが、ちょうどいいんじゃない?」
夏樹は格言っぽいようなことを言って俺を
いや、絶対に赤ちゃんプレイなんてしたくないからな?
さすがに勘弁してくれという目で、俺は夏樹を見つめるのであった。
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