第63話ピ口ートークからの修羅場?
現在の時刻は午前4時になったばかりだ。
出す回数のノルマをこなした俺はベッドの上でぐったりと寝転んでいる。
ノルマも終わったし、今日はこれで一安心できたらいいのだが……。
まだ外は暗いままである。
今日は朝までコースと息巻いていた夏樹のことだ。
まだ朝じゃないし、明るくなる前にもう1回くらいできるでしょ? とか言われそうな気がしてならないのだから。
俺はそうならないようにすべく、ベッドの上で中身がこぼれないようにと口の縛られた使用済みのアレを弄っている夏樹に話しかけた。
「そんなに見つめてどうかしたのか?」
「思いのほか、まだ出てるなって」
早速、危機が訪れた俺は冷や汗が止まらなくなった。
まだ出る量も多いし、もう一度しよっかと言われる可能性が非常に高い。
「そ、そうか?」
「いや、どう見ても出てるでしょ」
「……まあ、久しぶりに会った夏樹が可愛いからたくさん出るんだろうな」
「へー。じゃ、もう1回する?」
ダメだコイツ。朝まで時間があるし、まだする気でいやがる。
確かに出はするかもしれない。
でも、俺はハッキリと夏樹の目を見て謝った。
「頑張り過ぎてちょっと頭の部分が痛いので、もう今日は勘弁してください」
「ん、いいよ」
「やっぱりもう1回しなきゃだめ……。え、休ませてくれ……んの?」
「私の目からしてみても、ちょっと赤くなってるように見えるからね」
半年ぶりに酷使されたモノを夏樹は愛おし気に弄りながら言った。
意外にも優しくて、物分かりのいい夏樹に呆気を取られてしまう。
すると、夏樹は俺の頬をつねりながら文句を垂れた。
「あのさ、好きな人が痛がってるのに責めるような鬼だとでも思ってるわけ?」
「……しゅいません」
「はぁ……。ほんと酷い男だね」
「悪かったって……。てか、シたり無いなら
欲求不満ならブツは使えないが解消を手伝うと申し出た。
すると、やっぱり物足りなかったのだろう。
夏樹は舐めろと言わんばかりに足を広げて俺に見せつけてきた。
彼女に汚いところなんてない。
俺は欲求不満な彼女を満足させるべく、口で舐めたり、指で弄ったりし始めた。
「んっっ♡」
夏樹は艶めかしい声をあげた。
久しぶりに再会した彼女の欲求不満を解消するのは彼氏である俺の勤めだ。
夏樹のために、俺は必死に口や指を動かした。
※
結局、俺は2時間ほど夏樹に尽くした。
ほんと、凄い欲求だよなぁとか思いながら、やっとこさ満足してベッドの上で伸びている夏樹に話しかけた。
「さすがに今日はこれで終わりだよな?」
ベッドの上で余韻に浸っている夏樹は、俺の方にうっすらと火照っている顔を向けて言う。
「そこそこ満足できたから終わりでいいよ」
「……悪いな。最後は一方的で」
「別に……。激しくヤリ過ぎて湊のアレがダメになる方が嫌だし」
「にしても、凄く疲れたな……」
ベッドの上で伸びている夏樹の近くで俺も寝転ぶ。
少し肌寒いのでベッドの端に押しのけられていた毛布を手に取る。
そして、夏樹と一緒に毛布に包まった。
もう眠くてしょうがないけど、俺はもう少しだけ夏樹と話したい気分だった。
「半年ぶりの俺とのお遊びはどうだった?」
「凄く良かった」
「あー、具体的には?」
「鍛えた湊が色んな体位をしてくれたところとか?」
「半年前は俺が弱っちくて、スルときはほとんど夏樹が俺の上に乗るような体位だったもんな……」
今思うと、彼女ばっかりに頑張らせて本当に情けない男だった。
ほんと、この半年間は筋トレを頑張って良かったなぁと思っていると、夏樹は嬉しいことを言ってくれる。
「久しぶりだからって、私のために必死に動いてくれる姿が凄く嬉しかったよ」
「……そう言って貰えると頑張った甲斐があるな」
「あと、お尻を弄らせてくれたのが凄く良かった。もう、こいつは私のためなら、四つん這いになって、私にお尻を弄らせてくれるんだ……って」
「あんまり激しく弄るのだけは勘弁してください」
日常生活に支障が出たら困るようなことは避けたい。
弄るのは程々にと釘を刺したら、夏樹はクスリと笑いながら俺に言った。
「弄りたいだけで、別に湊のを広げたい訳じゃないから安心していいよ」
「とか言ってるけど、向上心の塊みたいな存在である夏樹だからなぁ……。こう、俺のが広がるたびに達成感を感じて、さらなる高みを……って感じで調子に乗りそうな気がしてならない」
「はいはい。で、湊の方はなんか感想ないの?」
今度は俺が今日の感想を求められた。
色々と言いたいことはあるけれども、まず真っ先に言いたいことを俺は言った。
「めっちゃ気持ち良かったです」
満足気な顔な俺を見て夏樹は嬉しそうにニコッと笑う。
「そ、なら良かった。で、どんな風に良かったわけ?」
「締まりが凄く良くなってた気が……。なんか、トレーニングでもしてたのか?」
「別にトレーニングしてないよ。あー、海外では、指では弄ってたけど、指以上に太いのは久しぶりに入れたからかもね」
「……なるほど。にしても、痛くなかったか?」
「痛いって何が?」
「俺のアレ。こう、この半年でデカすぎて入れたら痛くなりそ~って言われるくらいな凶悪な形に成長してしまったわけで……」
何とはなしに振った話に対して、夏樹はどこか違和感を覚えた顔つきで俺に食い入るように聞いて来た。
「その口ぶりからして、デカすぎて入れたら痛そうって誰かに言われたことある?」
「い、いや、その……」
大学生とはノリで生きる生き物だ。特にお酒が入っているときはそれはそれはもうわけの分からないノリで変な事をしでかす。
あれは俺の部屋で宅飲みをしていたときのことだ。
夏樹が居なくなったことで夜のアレコレが御無沙汰な俺をからかって、吉永が俺のパンツを引きずり下ろしたのだ。
その際、一緒に飲んでいた女性陣に見られてしまい感想を言われたのだ。
『デカすぎて入れたら痛くなりそ~』と。
このことを素直に言っていいものなのだろうかと悩んでいると、夏樹に捲し立てるように聞かれる。
「で、言われたの言われてないの?」
「えっと……」
「てか、私以外にコレを見せたの?」
怖い目をした夏樹は手を動かし、俺のアレをギュッと強く握ってきた。
徐々に握る力が強くなっていく。
黙っていたら潰されると思い、俺は正直に全てを話した。
「宅飲みのとき、吉永にズボンを降ろされた。で、そのときに居た女性陣にガッツリと見られたとき『デカすぎて入れたら痛くなりそ~』と言われたわけで……。じ、自分から誰かに見せつけたとか、そういうのじゃない……からな?」
凶悪になったブツを見られたのはあくまで事故。
自分から見せつけたわけではないと説明した。
しかし、独占欲と支配欲の塊である夏樹は俺のアレが他人に見られたのが許せなかったのだろう。
「湊のアレは私のモノなのに……。私以外に見せたの?」
何か嫌な予感がする。
俺は夏樹を宥めるために、ブツを他の子に見られたのは事故であったことを強調する。
「事故、ほんと事故だから!」
「ふーん。でも、見られたのは事実でしょ?」
「見れたからって別に減るわけじゃ……」
「減るよ。価値が」
「か、価値?」
「湊のブツは私しか見ることができないからこそ尊いのに、私以外が見ちゃったら尊さは減っちゃうでしょ?」
うん、わけわからん。
夏樹がやばい奴だというのは知っていた。でも、まさか事故で他の女の子にブツを見られただけで、こんな怖い目を向けられるとは思いもしてなかった。
ひ、ひとまず、謝る意味は良く分からないけど謝っておこう。
「すみませんでした」
「もう誰にも見せない?」
「み、見せません! ぜったいに見せません!!!」
「じゃ、今回は許してあげる」
いや、俺悪くないよな? とか思いながらもホッと一息を吐こうとしたときだ。
夏樹はまだ許しきれてないのか、ブツブツと怖いことを口走り始めた。
「絶対に他の子に見せられないようにするためにも、湊のアソコに私の名前のタトゥーでも
夏樹はヤバい奴だと知っていた。
でも、もしかしたら、俺はまだまだヤバさの一端しか知らないのかもしれない。
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