第5話 どんどんレベルが上がっていってついには賢者にまでなった

 ダンジョンを見つけて、潜った次の日。

 俺は朝ご飯を食べて、婆ちゃんと爺ちゃんには夕方まで帰らないからと言っておいた。

 今度は解体用のナイフを準備して、無限収納空間には色々と詰め込んだ。

 ガスコンロとかフライパンとか。

 俺は試に今回食えそうな魔物が出てきたら解体して肉を食ってみたいと思った。

 なお塩コショウも持った。

 もちろん当たり前だ。

 味付けしないで食う飯など美味くもないだろ。


 俺は蔵の黒い穴へ跳びこんだ。

 そしてワープ装置に手をつけて、10階層に飛ぶ。

 そして直ぐに近くにある階段を下りて11階層に行く。

 

 そこで出会った魔物は猪みたいな魔物だった。

 鑑定するとレッドボアと出た。

 食えそうな魔物が出てラッキーと思う俺だった。

 光爆剣を揮った。

 レッドボアはバターでも斬ったかのごとくするりと切れた。

 一撃だった。

 まさか武器の性能がこんなに凄まじいとは思わなかった。

 そして試に解体してみる。

 ナイフを持って、皮を剥がしていく。

 そのまま内臓とかはそのまま端っこに捨てて肉を切り分ける。

 何故かすんなりと出来た。

 魔石も取ることも忘れない。

 かなりの量の肉を得られた。

 とりあえず殆どを無限収納空間に入れておく。

 一部のほんの200グラムほどを切り分けて持ってきたガスコンロにフライパンを置き焼く。

 朝ごはんはフルーツだけにしておいたからまだ腹がかなり減っている。

 塩コショウを多少して焼いてみた。

 かなり赤身のしっかりとした肉質と感じた。

 食べてみた。

 美味い! なんだこれ!? すげえ美味いぞこれ!!

 高級な豚肉って感じで程よくかみ切れる肉質なのだが、しっかりとした噛みごたえもある中、ジューシーな肉汁が溢れ出る。

 美味すぎる。

 そして俺はその階でレッドボアを狩りまくった。


 レベルが17になった。

 これでSPが500ポイント貯まったので、成長加速のスキルが取れる。

 俺は成長加速のスキルを取得した。

 成長加速のレベルは1だが、スキルの説明を見るとかなりの効果だとわかった。

 成長加速……成長率が2倍になる(レベル1)。


 これだけだが2倍と言うのは凄まじいと感じる。

 今までの作業の二分の一でいいということになる。

 そして俺は歩を進める。


 ●●●●●●●


 16階層までやって来た。

 12階層は緑色のグリーンウルフ。

 13階層はホブゴブリンソルジャー。

 14階層はスケルトンソルジャー。

 15階層はコボルトエリート。

 そして16階層は大きな蜥蜴が出た。

 名前はグリーンリザード。

 なんか毒とかありそうだ。

 だが、光爆剣を揮うと一撃。

 そして試に解体して食ってみた。

 意外と美味かった。

 鶏肉みたいな感じだが結構ジューシーだ。

 そろそろ味付けは塩コショウだけでは飽きてきた。

 ケチャップを持ってきたから今度はこれで食べてみようと思う。

 しかしなんか俺の体が可笑しい。

 なんか結構贅肉ばかりある小太りな肥満体型だったのに、いつのまにか腹筋が割れている。

 しかもかなり筋肉質になっている。

 これはもはや俺だよな? と疑問視しているがまさかモンスター肉を食った影響なのか?

 それともレベルアップした影響なのかと思った。

 もちろん両方だと言う可能性もある。

 そして先ほどからレベルアップしまくりだ。

 もうレベル25だ。

 そして俺は歩を進める。


 17階層はホブゴブリンナイト甲冑を纏ったホブゴブリンだ。

 なお剣で一撃だった。

 弱い弱い俺が強くなりすぎただけか。

 そのまま歩を進める。

 そのまま何体か狩ってレベルを上げまくる。

 18階層に来てシルバーファングウルフを狩りまくる。

 そしてレベルが28になる。

 これでSPが550ポイントだ。

 自動マッピングと我城の防壁を取得する。

 これでSPは残り50ポイントだ。

 自動マッピングは自動マッピングとそのまんまなスキル。

 念じるとダンジョンの今まで通ってきた場所がマッピングされている。

 我城の防壁は守りを一時的に極端に上げるスキルと書いてあった。

 その代りMPを使用するとか。

 まあ使えそうだなと思った。

 そして19階層にやってきてホブゴブリンメイジを倒していくうちにレベルが30に上がった。

 すると世界の声が響いた。

【レベルが30に上がったことにより第二職業『賢者』を選択できます。選択しますか?】


 賢者だと!? これは最強職業ではないのか??

 俺は徐に賢者を選択した。

 するとまたもや世界の声が響いた。


【賢者を選択したことにより、炎魔法Lv.1を覚えた。水魔法Lv.1を覚えた。風魔法Lv.1を覚えた。土魔法Lv.1を覚えた。雷魔法Lv.1を覚えた。闇魔法Lv.1を覚えた。光魔法Lv.1を覚えた。時空魔法Lv.1を覚えた。錬成魔法Lv.1を覚えた。ステータスに賢者の補正が入ります。】


 俺はまさかのことに腰を抜かしまくりそうになった。

 そして20階層にやって来た。

 またもやボス戦だ。

 巨大な扉が佇んでいる。

 俺は早速魔法を使用してみようと思い、扉を開けた。

 

 今度はデカい蜥蜴だ。

 グレートレッドリザードとか言う名前だ。

 体長4メートルあろう巨大な蜥蜴だ。

 試に炎魔法を使用してみる。

 イメージを大切にする。

 炎のような熱い何かが相手に飛んでいくイメージで。

 何か叫んでみよう。

 ファイアボール!!

 するとなかなかの大きさの炎の弾が俺の手から生み出されて飛んで行った。

 ゴォと言う感じでグレートレッドリザードが炎上する。

 するとそのまま動かなくなった。

 俺はもう一撃ファイアボールを繰り出す。

 三撃目、四撃目、五撃目……するとグレートレッドリザードは消滅した。

 すると今度も宝箱が現れた。

 開けると中には立派なローブが入っていた。

 レッドリザードローブと鑑定で出た。

 そこそこ固い防御力があるようだ。

 

 俺はそのまま転移の祭壇を後ろに見て、21階層に進んでいった。

 

 増宮拓朗 


 男


 20歳


 職業:ニート、賢者


 Lv.30

 HP:640/640

 MP:800/800

 腕力:830

 守り:880

 速さ:720

 賢さ:770

 魔力:1050

 幸運:450

 器用:580

 魅力:380

 

 エクストラスキル:無限収納空間Lv.MAX


 スキル:気配察知Lv.2、鑑定Lv.1、成長の甘玉Lv.1、回避Lv.1、移動加速Lv.1、怠惰の飲料水Lv.1、閃きLv.1、受け身Lv.1、鉄壁の構えLv.1、瞬撃Lv.1、成長加速Lv.1、自動マッピングLv.1、我城の防壁Lv.1


 魔法:炎魔法Lv.1、水魔法Lv.1、風魔法Lv.1、土魔法Lv.1、雷魔法Lv.1、闇魔法Lv.1、光魔法Lv.1、時空魔法Lv.1、錬成魔法Lv.1

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