第136話 拓郎とテルネアス

 テルネアスと歩いて自宅までの道のりを行く。


「そうなの……私は女神ではなく、ただの未来人です」


「未来人なのか……そうなのか……」


「はい、未来からの重要なファクターを知らせるためにカナさんの創ったタイムマシンで未来から来ました」


「カナさんのタイムマシン……あの人ならタイムマシンぐらい今の技術で作り出そうとしてもおかしくないな……」


「さて、拓郎さん……あなたは今でも強いが、仲間を置いていくなんて愚かだと思わない? さっきほどにいたリスティがどこにいったのか? とか疑問に思わないの?」


「そういえばリスティは見当たらないな……」


「自宅に帰ってご飯を食べてますよ」


「そんなことがわかるのか……」


 俺はそんな疑問点が沸いた。


 夢にも思わなかった帰って飯を喰っているなんて……東京から自宅までどんだけ離れていると思っているんだ……リスティの野郎……


 そして案の定自宅に戻ると……リスティとクロンとトラネがいた。


 マイカもいた。


「はれ拓郎……ごはんくってるぞほむほむはふはふ……どうしたんだ? タクロウそのお姉さんは?」


「クロンもお腹空いてたから自宅で作り置きのからあげと鯖の塩焼き食べてます」


「トラネはブリのお刺身喰ってたにゃ……それとブリのカマ焼きにタイの姿煮もにゃぁ……拓郎なんか寂しそうだにゃぁ……一緒に喰うかにゃぁ?」


「どうしたのよマイカはいつも一緒なのに……ご飯の時も一緒じゃないとだめなの?」


「俺は……俺は…………お前らに会いに来るために戦場から逃げて来たんだよ…………だからうぅ……」


 俺は膝から崩れ落ちそうだった……でもすんでのところで止まった。


 なんというか色々な疲れが一気に来た。


 俺は眠ってしまった…………


◇●


 夕刻……先ほどは2時くらいだったな……


 でもそれはさきほどのことで……


 戻らないと……!!


「起きましたか……?」


「テルネアス!? まだいたのか……?」


「そりゃいますよ……あなたのサポートを未来のタケル様から託されていますから」


「タケルの差し金だったのかよ……」


「あくまでも未来のタケル様ですけどね……」


「それでもう夕刻だ……どうしようかな……今から東京に行くのも……」


「そこであなたの仲間と共に……どっきりびっくりメカ!! じゃじゃーーーん!! タイムマシン『セブンスターアナライズミラクル』!! もしくは『七星ノ時計』とでも呼べばいいです」


「懐中時計? か……なんだろう何か懐かしな……」


「これで時と場所を超えて元の時空に戻りましょう」


「でも誰と戻るんだ?」


「はいはい!! 私だそれはもちろんこんな面白そうな話ついていくに決まっている」


 リスティが話についてくる。


「もちろんトラネも行くにきまってるでしょね……こんなののちの儲け話に役に立つに決まっているしにゃぁ……」


 私もと声を上げるクロンがいた。


「拓郎さんだけに苦労はさせたくないです。聞くところによると妹のシロンも頑張っているようですし……行きます!!」


 マイカも分身体を残していく代わりに来るようだ。


「マイカの場合分身を残していて家事手伝いをしてあげないといけんからねえ……みんなの還る場所を残しておかないとね……さてとタクロウ行くわよ!!」


「誰かを代わりに休めましょう……誰にします?」


「そうだな……蒼威ちゃんと想美ちゃんが休ませないとヤバいと思う……マヤちゃんんも心配だ何してんだろ3時間前でも……」


「とりあえず飛びますね……タイムワープ!!!!!」


 目の前が宇宙の空間にいると思ったら……マヤちゃんのところに飛んだ。



 支部のようだ……違うそうだ思い出した。

 堕落王の空間を少しだけ借りて作った俺たちの支部だ。


 そこに魔刀とマヤちゃんとサンダーと想美ちゃんがいた。


 そこで待機させてたんだ。


「いきなり現れてびっくりしたぞ!?」


 魔刀君がそんなことを言った。


「ひさしぶりっでもないか……30分ぶりくらい?」


 マヤちゃんがそんなことを言う。


「どうしたんですか……外では何やら大変なことが起きているとか……」


 サンダーが見透かすように言う。


「拓郎さん……外では何が起きてるんですか??」


「想美ちゃん思うんだが……とりあえず情報を整理しよう……」


 俺は語った今までのことを…………



「つまり魔神人と魔悪人との間で戦争が……起きていると」


「じゃああの魔術師集団はなんなんですか?」


「あれは別の団体と思うしか……」


「もはや別のことですね……」


「俺には多少の心当たりはあるが……」


 魔刀がそんなことを言っている。


 つまり魔刀が言うには、魔刀の親戚付き合いで、五勝家というのがいるが……その五勝家に仇名す家が僧煙家だとか……そいつらは魔術師の家系で……とかでもまだわからんんとか……


>>伝達……心空聞こえるか?


<<タク兄い……時空を超えるのは事前に行っといてね……テルネアスさんの情報がないから調べるのに苦労したよ……


>>わかったのか?


<<いんや……テルネアスさんに聞こうと思い、伝達したら……


>>はいはいはい、テルネアスです…………??


<<わりこんできた…………出鱈目ですこの人……


>>まあまあそんな感じだからこの人は未来人だって?


<<そうらしいですね……まあいいやテルネアスさん? 聴いてます?


テルネアス:>>はいはい……何ですか??


心空>>そんなことよりなんですか浮気はダメですよ……たく兄……?


拓郎>>なんのことだよ……?


テルネアス>>私が拓郎さんに少し惹かれているということですね…………


拓郎>>そうなのか??


心空>>やっぱり浮気じゃないですか……たく兄のバカ…………というのは冗談で、守備のほうは?


 とまあ心空とそんな感じで話あった。


 これから魔術師の団体を叩くと言うことを打ち合わせして……


 そして現時刻午後2時12分……魔術師の親玉らしき奴を捕まえるために奴らの支部に突入することになった。


 ここは……あれなんか来たことあるぞ昔……? いやなんだろう何か覚えがあるぞどこかで?

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