第113話 夏休み●夏休みのナナナの思考実験前半戦

 七星ナナナは憂いていた。


 たいくつなのん……なのんなのん。


 あれから色んな事が起きたがなんとか困難を乗り越えて今がある。


 そうしてナナナはたいくつしていた。


 とりあえずバナナを食べる。


 そういえば……自分はバナナだけは無限に出せる。


 代償はいらない。バナナに関しては本当に無条件で出せるが……他の食べ物も出そうと思えばいけるのではないかと……考えたナナナは。


 試しに出してみようとする。


 ええとチョコレートケーキ……………………出ない。


 ええとバナナパフェ……出せた。


 ええとキャラメルパフェ…………出ない。


 ええとバナナジュース簡単に出た。


 ええとミックスジュース…………少し難しかったがなんとか出せた。


 ええとバナナクッキー……もちろん余裕。


 ええとマスカット………………出ないが頑張る…………出たおおっ一粒だけだが出たぞ……しかしかなり精神力を使うようだ。


 しかも何故か味がバナナっぽいマスカットしか出ない。


 なんだろう根本的にもっと簡単に出す方法はないのか…………う~~~んそうだ……明確にルールを決めればいいのではないだろうか?


 例えば私はしりとりで遊ぶのが好きである。


 ナナカとナナミねえちゃんと結構よくしりとりをする。


 そんでもって永遠に遊べるからしりとりは好きだ。


 ちなみに同じ言葉を言ってもいいルールなので自分たちがするときは。


 だから永遠に遊べるのだ。


 タケルお兄ちゃんとも遊ぶし……今も部室で小説をもくもくと書いている。


 ユキトも今ナナカと将棋を打っている。


 ユキトは意外と頭がきれるのかナナカを追いつめている。


 ナナカがむむむむむと嘆いている。



 さてと……そうだな……バナナを出して食べる。


 私はバナナだけは無条件で出せるから……


 バナナ→ナから始まる言葉の食べ物なら出せる……というよりバナナを食べたらナで終わるからしりとり式で考えるとナから始まるそういえばわたしの名前もナナナでナから始まりナで終わるからちょうどいいだろう。


 さてナで始まる食べ物と言えば……ナナナナナナナ……ナス!!


 私はナスをイメージしたするとナスが本当に私の手に生み出された。


 ナスか……試しに生で齧る。


 美味い……だがやはりバナナ味が混ざるナスだ……ううむバナナから逃れられないのか……


 だが一応他の物を先ほどより上手く上手に最低限のスタミナ消費で出せた。


 さてナスのスから始まるもの……もちろんここは今は夏休みだし…………決まっている。


 スイカ!!


 するとどこっとスイカがまるまる大玉のスイカがテーブルに現れた。


 流石に異変に気付いた雪兎と竹琉とナナカとルナちゃんがこっちを凝視する。


「スイカさんが……いきなりテーブルにあらわれたのです……」


「どっから出てきたんだこのスイカ!?」


「スイカが突然現れましたが……」


「どうせナナナが出したんでしょ? そうでしょ? ナナナ」


「うんしりとりで出した」


「しりとり?」


「実は……」


 私は自分のやりたいこの思考実験をみんなに話した。



「つまり自分はバナナしか出せないけど……バナナのナから始まる物は出せるかもという実験でやってたらナス→スイカの順番で出せたのか……ナナナは本当に発想が面白すぎるやつだな……」


 タケルにぃが感心しているけど……まあたまたまうまくいっただけなのん。


 でもわたしはまだ明確にルールを決めてない……そうだまだルールを決めてなかった。


「たぶんだけど……出した食べ物は完食しないとアカンと思うのん」


「どうしてだ?」


「食べ物は昔から残したら罰が当たると言われているのん」


「なるほどそうですね……お残しは許しませんと言いますね確かに」


 ユキトがそうやって納得する。


「ナナカ的には次の日に食べるのなら日持ちするものならいいと思うのですが……」


「まあ確かに日持ちするものならいいかもん」


 わたし明確にルールは決めなかった。


 そうしてみんなで食べるのには多かったので急遽マキオとデンドウも呼んでみんなでスイカを食べることにした。


「うむ……なかなか甘いスイカですな……ナナナちゃんは偉いですなこのようなスイカを出すことができるのなんてなかなかの力の持ち主だ」


「うんな~スイカ美味いじゃねえかタケルうちの鈴音と交換しないかナナナちゃんいたらうちの食費が浮く」


「本人に聞いてくれ」


「もちろん鈴音ちゃんも呼べばですけど……」


「じゃあ呼ぶわ~鈴音か~~~今零神学園の……いつもの部室なんやけどな……こっち来たら美味いもん食えるで……」


「にぃにぃの言う美味しい物ってな~に☆」



 秒で北。速すぎだろ鈴音ちゃんとやら何者だ。



 とまあみんなでスイカを完食した。


 さてと……次は……


「次は何にしましょうか?」


 ユキトが提案しそうになる。


「かやから……か、か、か、……カレーとかどうや!?」


「カルピスがいいです隊長!」


「カステラ!!!」


「かつ丼!!」


「んがついたらアカンやろ……カニとかどうや?」


 みんな色んなかが付くものを提案した。


 そうだな無難に柿にした。


 あっさり出た。


「ほ~ん柿かでも一個やな……個数は指定できないのかナナナ?」


「うんイメージだともともとそんなに出せないのかも……」


「まあいいやみんなで食うか」


 あっさり柿をみんなで食べる。


 そして次はキだから…………なんにしよう…………


 きききききき……キャラメル…………出た。


 今度は何故か8人分あった。


 しかしここでタケルが謎の提案をした。


「こんな楽しい実験であの人を呼ばないと恨まれそうだ……仮実谷先生に連絡しましょうか~」


 電話をかけるすると軽快に声がするそして30分後仮実谷お兄さんが来た。


「どうも……お初にお見えします顔もいるね」


「かりみんお兄ちゃん久しぶり!!」


「かりみやさん再びですか!?」


「だ~れ?? お兄ちゃんなの??」


「おひさしゅうですカリミヤさん」


「おおっあのまさか伝説のOBの仮実谷望さんですかあなたはもしかしなくても!」


「伝説……いったいいつの話ですか……伝説なんて無いですよたぶん……ナナナちゃんにナナカちゃんにルナちゃんだっけ……大きくなったね~」


「つってもひと月前にうちかりみんおにぃの家にいったっけどねぇ全然久しぶりじゃないのん」


「わたしも遊びに行きました」


 ナナナとナナカちゃんは顔見知りのようだ。


「まあ俺もカリミヤ師匠にはよくネオニホンバシの探索にお供しにいくのだが……結構楽しいぞ」


「なんやタケル……ネオニホンバシは楽しいのか? わいは殆どネオトウキョウのネオシブヤとかネオシンジュクに遊びに行くんやが……ネオニホンバシいいのか?」


「それなら僕が案内しようではないか!!!」


「……うんいいっすよ……わいも結構ネオニホンバシには興味あるんですさかい、楽しみやな」


 デンドウが本当に楽しみにしている」


「明日とかいいんじゃないですか?」


「そうだな明日行くかそうですねカリミヤさんも学園で外泊許可をもらいましょうか?」


「いいのかい? 僕はOBだよいいのかね?」


「もともとこの学園のOBに与えられる卒業しても与えられる権限で卒業後も施設の永久使い放題の権利があるんですよかりみん」


「そういえばそんな話を聞いたことがあるようなないような……」


「もうやですね伝説のOBなんですからそのくらいOKですよなあマキマキ?」


「おおっ……そうだな伝説のOBカリミヤさんならもちのろんだ……わがレスリング部の施設ももちろん使い放題だ……是非うちの部にも顔を出してください」


「ああっ……そのなんだ考えておくよ……それよりしりとりはもういいのかね?」


「忘れた…………ううんとルだから……るるるるるるるる……る? なんだろ……る……」


 るるるるるるるるるのつく食べ物……なにそれあるの?


「ルクマ」


 なにそれ……と思ったら知ってた。


 ペルーの果物らしい。


 なんだこれ結構美味いだろう。


 そしてマカラ始まる食べ物。


「マスカット」


 もちろん美味かった。


 みんなで喧嘩せずに味わって食べた。


「トマト」


 うん美味い……「トマト」……「トマト」……トマト。


「仰天したわ……トマトだと永遠に続くな……」


「確かに……気づかなかった」


「まさかこんなにトマトが……」


「もういい!! いったいいくつ出せばいいんだ」


「これはお裾分けが必要ですね」


 ということでナナさんも呼んで学園の冷蔵庫にもトマトをお裾分けした。


 しかもなんだわたしはエネルギーと言うかカロリーかを殆ど言葉を発するエネルギーを除いていっさい使用してなかった。


 なんだこれチートか……自分で言うのもなんだが……


 さて気を取り直して……ナナさんも監督役で参加した。


「トルコライス」


「おお~旨そうだ」


「とまあみんなで食べましょうか」


「ナナさんもこういうのは好きなんですか?」


「もちろんよ私は食べることも好きよ」


 そうしてトルコライスを完食したみんなで。


 またスに戻ってきたか……


「スルメ」


 もちろんみんなで完食。


「メザシ」


 完食。


「シシャモ」


 もちろんかんしょk


「さてモか……わかるだろみんな……?」

 わたしはどや顔で発言しそうになるしたがな。


「まさか……いや知ってた」


「わかっている言えナナナ」


「もから始まる食べ物……というか…………もしかして」


「言わんでもわかるわたぶんな」


「あの~すいませんもしかしてもから始まる食べ物ってまさか……」


 かりみんが冷や汗で止めようとするが……


「桃」「桃」「桃」


 もも

 もも

 もも

 もも

 もも

 もも

 もも

 もも


 もももも


 もも


 もも


 もも


 もも


 もも


 もも


 もも


 もも


 もも

 もも

 もも

 もも

 もも

 もも


 もももももも



 計30個の桃がこの世界に現れたようです。


「こんな時にかりみんタイトル回収とか……本当に小説書くのが好きなのんね」


「ええっ確かに僕は小説家を目指してますが……今は書いてないですよ……!?」


「嘘はいけないな……スマフォ弄るふりして書いてるじゃないですか……」


 ナナカがスマフォを横から覗き見る。


「ちょっとナナカさん人のスマフォを除くなんて流石に人としてやっていいことと悪いことが……」


「問答無用!!!」


 ナナナが飛びつくカリミヤに。


「いっててて……ナナナさん何故に僕は押し倒されているのでしょうか?」


「ラッキースケベな展開をすれば何か起きるかなっと思い読者サービスだのん」


「そんな理由!?」


 本当に幸せなやつであるカリミヤノゾムは私も書いているだけでなく本当にナナナとラッキースケベな展開をしたいのである。真面目に書いているが何か?


「とまあ冗談はこれくらいにして……もだから……餅」


 食べたよこれは何故か5つだけ出た。


 そしてちか……チョコレート。


 板チョコが出たのでみんなで食べる。


 すると学園長であるゼロクリア・リバース・クロウリィも来た。


 相変わらずタケルにぃは敵意むき出しだった。


「素晴らしい思考実験だ!!! というよりその思考実験を現実のものとして書き換えているはずである!! 素晴らしいよナナナ君!! 君はうちの宝だまさに!!! さあ存分に見せてくれ私たちに君の可能性を!!!」


 と学園長がここで提案した。


 ここでは流石に狭いので実験場として疑似空間を利用したとある場所でやろうと提案した。


 そしてそこで私たちは奇跡を目撃することになる。


 後半に続くのん。

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