第54話 探索者変身事件解決そして謎の人物とは
遥か遠くの場所から狙撃している者がいる。
一体何者なんだと稲荷仮面は心中察している。
だがどうやら味方のようだ。
こちらの敵を倒そうとしてくれているから味方なんだろう。
俺はまず前みたいに爆弾の一撃にやられないように対物防御壁をより強固に張り直す。
常に溶岩流(マグマ)と雷炎神帝を展開しておく。
そして星龍王化を使用する。
星の龍王の力をこの体に行使する。
「アグニス!!」
「呼んだか?」
一瞬でアグニスが俺の傍に来た。
俺が契約している武器は一瞬で傍に呼べるのだ。
「こいつを三人、いや四人でやるぞ!」
「スランも頑張る!!」
「スラン頼めるか!!」
そしてスランが戦闘態勢に入る。
アグニスも自身の分身の剣を揮う。
スランが酸弾を発射する。
酸の砲弾が的確に爆弾狂魔怪人に当たる。
アグニスが覇道の神過法を使用した。
さらに霊波動を高めていく。
アグニスが剣で斬り倒そうとする。
だが爆弾狂魔怪人は爆弾を剣に変換した。
爆剣を揮った。
アグニスが撃ち合う。
一騎一勇の鍔迫り合いが行われる。
だがアグニスの方が上のようだ剣の実力は。
そしてマイカが雷魔法を放った。
ライトニングボルトウィップという鞭状の雷魔法だ。
人間形体で放っている。
雷の鞭はなかなか扱いが難しい。
だがマイカはかなり上手く扱っている。
爆弾狂魔怪人の左腕に雷の鞭が巻き付く。
そのまま感電させた。
「ウギャアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
さらにはるか遠くの方から闇の弾丸がさらに襲い掛かる。
相変わらずなかなか魔法の錬度が高い。
これだけの距離を離れているのに正確に撃ちぬいていく。
俺も行くか。
星神龍覇導拳。
俺は空間転移で爆弾狂魔怪人の目の前に転移した。
そのまま必殺の一撃を加える。
右手を振り抜く。完全に捉えた。そのまま爆弾狂魔怪人を吹き飛ばした。
どうやらかなりのダメージを与えたようだ。
俺はさらに追撃の炎魔法を放つ。
災害級の炎魔法『バーストレジェントフレアボム』。
極大の炎魔法が爆弾狂魔怪人の体を焼く。
そのまま灰になるかと思われた。
だが爆弾狂魔怪人は立ち上がった。
「ぜんぜん~~~~効いてないですけど~~~!! はぁはぁはぁ……まあそろそろ本気を出してあげようかっ!?」
「もう黙れ外道……」
「かっ……」
俺は光爆剣をスライム強化で強化して雷炎の加護をつけて斬り伏せた。
光爆剣は長く使用していたことでかなりの強化値になっている。
+3000ぐらいになっている。
これにより攻撃力が136000ぐらいになっている。
爆弾狂魔怪人に引導を渡す。
急所は外しておいた。
なんと爆弾狂魔怪人が普通の人間に戻った。
そしてなにやらクリスタル? みたいなものが落ちた。
鑑定するとジャキクリスタルと出た。
邪気のクリスタルと言うわけか。
狂魔怪人を倒したらドロップするものがあるのか。
ただ一応治療魔法を唱えておく。
急所を外したとはいえただの人間に戻ったから傷は直しとかないと。
そして警察が来た時のために縛っておく。
蒼威ちゃん達には先に帰っていてもらおう。
それよりあいつが気になるな……
●
黒いローブを羽織り50キロ先から狙撃していた人物は安堵していた。
自分の援護射撃が上手くいっていたようで良かったと。
稲荷仮面もとい増宮拓朗のことは前から眼をつけていた。
僕は闇の秘密結社を作ったがなかなかメンバーが集まらない。
僕一人だけなんだよねその秘密結社。
「よう。さっきは魔法による援護ありがとうな」
「!?」
「おやおや、どうした? 俺がここにいることにそこまで驚くことか?」
「どうやって……」
「普通に目視できる距離なら空間転移できるだろ普通?」
「僕の転移魔法は500メートルが限度ですよ。それにここまで50キロはあったのに……」
「そりゃあ悪かったな、で、だ。お前は何者だ? 俺の正体に気付いているんだろそれに?」
拓朗はローブを被っている人物のローブを無理やり剥ぐ。
「ちょっと!?」
「女?」
第一印象はかなりの女顔で小奇麗な感じ。
かなり中性的な見た目で声もほぼ女。
「顔を見られたから……もう仕方ないね。僕の名前は当幻想美(とうげんそうみ)。
「自己紹介は終わりか想美ちゃん? そんな可愛い顔でダークファンタズマ(笑)か。いいね、かっこいいね」
「バカにするな!! これでもかっこいいと思っているのに……」
俺は少しだけ想美を小馬鹿にした。
なんだ可愛いところあるんだな。
「まあもういい帰る。帰るから僕~」
と言って転移魔法で転移してしまった。
だがさっきも言った通り転移可能距離は500メートルぐらいのようだ。
500メートルぐらい先に想美の姿を発見できた。
なんだろう不思議だけどなんだが危なっかしい奴だったな。
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