第26話 勇者は道を突き進む

 とある掲示板。

 そこには数多のスレッドがある中。

 何故かクリックしたくなるようなスレタイのスレッドが存在した。


 スレタイが『ダンジョン見つけたので戦闘しながら生配信する件について』という感じだ。


 そのスレッドを見てみよう。



 1:ダンジョンですよ名無しさん


 http://danjon.namahaisin.yusha.×××××


 2:ダンジョンですよ名無しさん

 

 なんぞこれ?


 3:ダンジョンですよ名無しさん


 悪戯だろ?


 4:ダンジョンですよ名無しさん

 

 試に覗いてみたらすげえ鮮明な配信だな


 5:ダンジョンですよ名無しさん


 マジで?



 そこからスレに書き込む人もぱらぱらいたが最初はみんな半信半疑だった。

 そして勇者ロイトこと結城勇人(ゆうきゆうと)に視点は変わる。



 ひゃっほーーー!!

 今盛大に俺はかっけえぜ。


 目の前にゴブリンさんがいる。

 殺る。

 殺ってやる。

 喰らいやがれ! 剣鉈の一撃を!


 ゴブリンさん脳天をかち割られる。

 そのままご臨終しますね。

 ハイ終了。

 光となって消えてもらって、ドロップ品を落とす。

 なお勇者となったのでレベルはもう15でスキル『時空収納(インベントリ)』をSP400で獲得しました。

 これが便利便利。

 今まで手に入ったアイテムをめちゃくちゃしまうことが出来るようです。


 しかも容量はほぼ無限で時間停止機能まであるらしい。

 しかも特定の素材を組み合わせると自動で別のアイテムに合成するとかいう機能まであるらしい。


 しかもしかも魔物の死体を入れておくと自動で解体してくれるとか。

 まあ俺が今挑戦しているダンジョンだとモンスターは死体を残さないけどな。

 残すタイプだと使えるんだろうな。

 さて勇者としてどんどん強くなっていくな感じが怖いな。

 そして10階層まで来た。

 先ほどのゴブリンさんは6~9階層の敵だった。

 いや本当6階層も7階層も8階層も9階層もゴブリン出てきたから少しだけ焦っちまった。

 でもまあいいか。

 ゴブリンさん狩りやすいし。


 漸く2回目のボス戦のようだ。

 10階層はホブゴブリンのようだ。


 まずは瞬歩で近づく。

 そして横からの剣鉈による一撃を喰らわせる。

 意外と効いている。

 さあ止めの俺の蹴りを喰らえええええ!!!

 そうである蹴りである。

 既にスキルレベルは7である。

 途轍もない速さで成長中である。

 剣鉈より威力あるんじゃないかもう。

 ホブゴブリンが吹っ飛んでいく。

 そして瞬歩で近づき、剣鉈で脳天をかち割る。


 終わった。

 レベルが上がって、ついに宝箱だ。

 中から勇者にぴったりのフルフェイスの兜が出てきた。


 名前は鑑定すると『英雄の兜』だった。

 まさに勇者にぴったりとは思えないかね。

 さっそく装備してみる。

 なかなかぴったりとフィットする。

 そしてかっこいいと感じた。

 試にカメラを自分を映す視点にして確認するとかなりかっこいい。

 ついでに自己紹介しておくか。


「あ~ああ~~~ゴホンッ! 初めましてみなさん勇者ロイトです。兜が手に入ったので被って見ました。これで顔ばれしないですみそうです」


 するとすでにコメントが付いていた。


【コメントをVRで表示できるようにできます。そうしますか?】

 

 もちろんイエスだ。



 勇者ロイトwww すげえな強すぎだろおまえ


 もっと実況よろ インベントリうらやます


 などのコメントが寄せられていた。


 やっぱり俺って魅力高いのかななんて自惚れしてしまう。

 勇者になってもっともっと目立てるようになっているな。


 さてと先を目指すか。


 11階層は相も変わらずゴブリンさん。

 だが名前が変わった。

 ゴブリンエリートだ。

 武器が棍棒から剣になっているボロボロだが。


 

 剣鉈で首を斬り落とす。

 やるな俺。

 さあ何度でもこいよゴブリンどもめ。


【条件を満たしました。スキル『猪突猛進』を獲得しました】


 うん? まあいいか。

 俺は深く考えないで進んだ。

 ゴブリンどもを狩りまくる。

 レベルが上がりまくる。

 早熟のスキルを取った。

 獲得経験値が倍になるようだ。

 かなり使えるなこれは。


 そうして12階層まで来た。

 ゴブリンエリートを倒していく。

 右に瞬歩で入り込み、横薙ぎに一閃する。

 首を一瞬で斬り落とした。

 そのままドロップ品を拾う。

 ゴブリンエリートのドロップ品は魔石のようだ。

 たまに腰みのを落とす。

 鑑定すると売ると3000円になると出た。

 どこで売るんだろう。

 そんな疑問が出た。

 まあいいか。


 そしてゴブリンエリート以外にも赤いスライムも出た。


 レッドスライムだとか。

 そしてこいつは倒すと薬草を落とす。

 しかもたまに赤い宝石を落とす。

 なかなか価値のある物のようだ。

 高く売れそうだ。

 

 

 13階層はイエロースライムが出てきた。

 倒すと黄色の液体を落とした。

 鑑定すると麻痺直しポーションと出た。

 そしてたまに黄色の宝石を落とす。

 なかなか貴重そうなのでしつこく倒すことにする。


 そうして15階層のボスに挑む。


 ビックイエロースライムだった。

 なんとか蹴りを叩きこみ、なんども刺した。

 すると倒せた。

 

 転移の祭壇を見つけたので、一度戻ることにした。

 今日は疲れた。

 俺は今日は家に戻ることにした。

 配信は来場者数20000人ぐらいだ。

 最初にしてはかなり多いと感じた。


 だがまあいいや次はこのダンジョンの攻略だ。

 俺は最後まで諦めない。

 俺の勇者道(ロード)はまだ始まったばかりだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る