第119話 ネオニッポンバシ編☆虹浦尼李の憂鬱



 くそっくそっ……とれない……鶏肉のパックが取れない……取れないよ……


 兄者……あれは……アマリでやんす……


 弟よよし!! アマリが離れている間に……こうしてこうして……とよしっいいかな?



 あれっなんかさっきより動くな……ほいっほい……やったー跳れたぞ!!!


 虹浦尼李はストリートチルドレン予備軍だ。


 このネオニッポンバシの闇がある光があるなら闇があるのは真実。


 彼女は父親がいない。


 母親は病気ででもお金が無いから病院に行けないだから寝て治すしかない……薬も貰えないから日々日々弱っていく。


 アマリはどうしてもお母さんの病気を治したいから家にある自分の貯金をタイマイはたいて……ゲーセンに来ていた……そして美味しいごはんを作ってあげたかった……だからこのゲーセンの夢のようなユーホーチャっキャーに来ていた。


 買えばいいじゃないかと思うそこのあなた……家にあるお金は何も食糧費以外にも使うことをご存じか?


 固定費さん税……電気代、水道代、ガス台、インターネット代、携帯代、NHKの受信料、に修繕費。


 アマリは家の立て付けが悪いから自分で直していた。


 NHKの受信料は家にテレビが無いと嘘をついて誤魔化してきた。


 本当はアマリはテレビが好きだから家にあげないようにして徴収人を騙してきた。


 どうしてこの人はこんなひどいことをするの……でも只見はダメダよね本島は……でもテレビ面白いから……見たいなもっと……BSはアンテナ無いから見れないけどもともと。


 インターネットなんていらないだろうと思うそこのあなた……それは間違いだ。


 今の時代テレビ捨ててもインターネットは捨てれるかな……出来ないよね? たぶん無理だろう現在っ子だと特に……たぶん無理だ不可能だそれは……


 だから母の虹浦尼名(にじうらあまな)はそんな娘を不憫に思い高額なインターネット代を払っている。


 約8千円だが家計的にはもちろんかなり痛い……しかも娘を楽しませようといんたーねっとテレビにも加入している。


 だからケーブルテレビ経由で色んなチャンネルが見れる。


 せめてそのくらいと思い娘のためにと最後の親のしたいことだった。


 最後はダメですよね……そんなのお父さんが許さないですね……



 それではみなさんでも携帯代も払ってるんですよ……それはまあ格安SIMですけど……それで通話は無しでSNS機能だけの奴ですけど……それでもラインがあるからなんとかなりますね。


 本当にラインは私たちの貧乏人にとって救世主です。


 これがないともう電話を安くというか無料でできないので……

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