第4話 ボスを倒したら特典とか貰えるのに期待しちゃう

 第10階層に来た俺が見たのは大きく重厚な扉だった。

 俺はボス戦と言うことで張り切る。


 そして中に入る。

 そこには一際大きいゴブリンがいた。

 鑑定してみるとかなりの強者だった。


 ボスゴブリン


 男

 

 Lv.20

HP:500/500

 MP:100/100

 腕力:768

 守り:725

 速さ:320

 賢さ:50

 魔力:80

 幸運:30

 器用:100

 魅力:30


スキル:配下召喚Lv.1 激高Lv.1 捨て身Lv.1


現在俺のレベルは15で腕力は650守りは620速さは580と言った感じで速さでは圧倒しているが腕力や守りは僅かに負けている。


 この差がどういう結果を出すかまだわからない。

 だが、油断しないで行こう。


 ボスゴブリンが咆哮をあげる。


 すると地面からにょきっと配下のゴブリンが召喚された。

 その数10体、なかなかの数だ。

 そいつらが俺を見ると一目散に近寄ってくる。


 俺はそれらをなんとか倒していく。

 そのままボスゴブリンのMPが尽きたのか、配下召喚を行わなくなった。

 その代りに持っている一際大きい鉄製の棍棒を振りかぶり、俺に狙いを定める。

 俺は280という速さで敵の背後を盗る。


 そのまま刀で切りつける。

 だが傷が浅い。


 ボスゴブリンがにやりと笑みを浮かべ、背後に回った俺に対して棍棒を打ちつける。

 俺は吹っ飛ばされた。

 だが受け身をとる。

 以外にもダメージは小さい。 


 だが衝撃が凄かった。

 受け身のスキルがなかったらやばかった。


 俺はそのままジクザグに動いて、ボスゴブリンの足元を狙う。

 なんども斬りつけるがなかなHPが減らない。


 ボスゴブリンの攻撃をなんども喰らう。

 ぎりぎりの攻防の間に俺はあることを思い出す。

 怠惰の飲料水のことを忘れていた。

 俺はクールタイムが5時間であることを考えていたが、ここで使わないとやばいと思った。

 俺は怠惰の飲料水のスキルを使用した。

 出てきたのはジョッキの黄金水。

 てっどう見てもビールです。

 怠惰の飲料水ってそういうことかよ。


 そして飲む。

 味も完全にビールです。

 だが飲んだ後に俺の体が熱くなって、体が光る。

 腕力が大幅に上がっていた。

 なんとほぼ2倍の1500になっていた。

 力が漲る。


 そしてボスゴブリンに対して怒涛の連続攻撃を仕掛けた。

 腕力とステータスに書いてあるがもちろん力全体が上がるのでジャンプ力とかが凄まじいものになった。

 体長3メートルはあるであろうボスゴブリンに大ジャンプで襲い掛かる。

 そのまま上がった腕力で袈裟切りで攻撃する。

 溢れ出る血飛沫がボスゴブリンの体調を急速に悪化させる。

 

 そのまま二撃目を入れる。

 横っ腹に裂くように切れ目を入れる斬撃を喰らわした。

 だが、ボスゴブリンも黙っていなかった。

 スキル激高を使用して皮膚の色が赤くなる。

 そのまま俺目掛けて突っ込んでくる。


 俺は背後を盗るように移動して、背後から斬りつける。


 そんな何十回の攻防戦によりついにその時は来た。


 ボスゴブリンがぶっ倒れた。

 そして絶命した。

 今回はなんとボスゴブリンが消滅した。

 光の粒子となって消滅したのだ。


【世界初ボスクリアボーナスエクストラスキル『無限収納空間』を取得しました。】


 そしてどこからともかく宝箱が現れた。

 俺はそれを迷うことなく開けた。

 もしかしたら罠とかあるかもと思ったが、そんなことはなかった。


 中に入っていた物は剣だった。

 鑑定すると、『光爆剣』という名前のようだ。


 光爆剣……光の輝きが爆発するほどの破壊力と切れ味を誇る剣。ライトエクスプロージョンソードと唱えるとソードスキルが発動する。


 なんという凄まじい剣を手に入れてしまったようだ。

 それよりもエクストラスキル無限収納空間だ。

 見ると無限収納空間Lv.MAXと表示されていた。

 効果を見ると……


 無限収納空間……生物以外の物を無限に収納できるスキル。取り出すときは収納されている物がリストとなってウィンドウに表示される。


 試に持ってきたお菓子とか食料とか水を入れてみた。

 リュックも入れてみた。

 手に持っている状態で収納したいと念じると手から瞬時に物が消えた。

 そして取り出したいと念じると目の前に収納されているもののリストが表示された。

 水の項目を押すと手にペットボトルに入った水が出てきた。

 なお直接お菓子と念じて取り出そうとした場合リストは出ずに瞬時に手にお菓子が出てきた。


 これはなんとも便利なスキルを手に入れたようだ。

 そして奥に進むと謎の祭壇に鉱石が埋まっている。

 それに触ると1階層に戻りますかと出た。

 はいと念じると俺は1階層に戻っていた最初の扉の前にいる。

 そこには先ほどの祭壇に鉱石が埋まっている状態の物が新たに出来ていた。


 どうやらワープ装置のようだ。

 しかももう一度触れると『移動できる場所は今のところ10階層のみです。移動しますか?』と表示された。

 これで何時でも途中からダンジョン探索を進めることが出来るのか。

 光爆剣は無限収納空間に入れてある。

 俺は自身の蔵に戻ってきた。

 スマフォを見るともう5時間ぐらい経っていた。

 もう晩御飯まで時間が無い。


 とりあえず晩御飯を食べた。

 そして今日はもう疲れたので風呂に入ってアイス食って寝た。

 ダンジョン攻略はまた明日にしようと思う。

 わくわくして寝れそうにないな。

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