第130話 ☆正義の令嬢と心惑の魔女は手を合わせるようです☆

 星の暴走を止めることができる!!


 私たちは夢があるから、強くなれる。


 それはいけると感じるとこうしたいのである。


 希望を捨ててはダメなんだ。だからこそ今を生きるために何ができるのか?


 黄海をしてても航海をすれば……気になる……これは発意の損得だ。


 魔象の繰り返しの映像は本当の意味で危険なのかもしれない。


 鈍当の保存溶液をぐつぐつと煮込む魔女が入れば、世界を羞じから救えるかもしれない。


「うえええええええんうえええええええんうえええええええええんママーーーーー!!! どこいったのーーーーー!!! どこいったんだよぉーーーー!!!」


「あなたは誰? 君は一体?」


「ふえっ……わたしはアリス……アリスベル・ファルナ・スター・セブンライスって名前なの? ふええええええん……どうしたらいいの……? お母さんお父さんどこにいるの?? みんなはどこなの!」


「大丈夫なのんみんなここにいるのん」


「うんお姉ちゃん元気だよね……」


「元気だけがとりえなの……でも大丈夫よみんないるから……アリスちゃん」


「君ならここを救える榎母詩例乃かもね……」


 ナナナの右目が妖しく光る。麗星眼でこの幼女の生命の香りを見たのかもしれない……


 すでに準備は整っていたのかもしれない。この一筋の光に賭けるしかない。今行くぞ……アリスベル…………




 センメツの空間から赤き星の輝きが弾け出流。無残にもそれは小甲の豊来を予感させた。





 伝説の魔女が降臨した瞬間だぅた。


 その人物は…………皇アリスまさに本人だった……


 彼女は時空を超えて自身の迷い込んだこの世界に閉ざされた自身の……こどもを助けに来たのだ。


「きたわ……あなたが私の未来のこどもなのね……何故にここに来たの……でも助けに来たからにはお母さんによく顔を見せて頂戴……アリスベル…」


「お母さん?? お母さんなの?? 本当にお母さんなの!? 本当にお母さんなの……!!!☆彡」


「あぁ……私はこの世界に来るつもりはなかったが……ここに来ないとあなたを救えないと直感が読んだ……だから……キタ。よって今からこの世界を崩壊の危機から救うから! やってみせる」


「なるほど……なかなかの御仁だあなたは……凄いお人なのねん」


 ナナナは感謝と感激の嵐に悩まされていた。


 でもこの人ならあの星の暴走を止められるんじゃないだろうかと思えた。いけるのか……本当に?


 いややらないとダメなんだ……私も本気をだすのん。


「しねてからここみなの弱き心を放せ……天空から放つ金の小軍を右手に宿せ……|幸逆の逆撫での覇賛手(フリーゲルアポロンゲスコアン)☆彡☆彡!!!!!」


「ナナナの手が光だし手手が黄色のガントレットが装着されていく……そしてそれは不可思議な手となる。


 ゆらりと狂いそうなほどに冷淡ででも明るいバナナのような手だ。ゴムのように伸びちぢみするようだ。


「野球のグローブをでかくして……なんかその凄くしたみたいだな……ナナナ?」


「タケルにぃ……いつからそこに!?」


「わいもいるで」


「デンドウまで……それにユキトまで、鈴音ちゃんもいるし……」


「私もいますよナナナ」


「ナナカ……あなたがいれば百人力いや千人力いやいや万人りきすらも凌駕して兆人力なのね……絶対に止めて見せるこの世界の崩落を……崩壊を……止めたくないの!!!」


「やるのね……ナナナ……いくわよ……」


 アリスはこの時こいつらに任せるのも一つの手だと思いついた……でもそれはなんというか……強い意志があるからこそ……でもなんていうか……でもでも生ける……行きたい心があれば死ぬことはないだからやってみせないといけない。


「私がやろう……空間波導消滅魔法を使う。ついてこれるだけのやつだけだ……」


 アリスは飛び上がり天に舞う星々をイメージした。


 天を優雅にお散歩して……天空を支配する。


 そして振る杖を……そのまま自然にただふった。


 その瞬間揺れ動いていたこの世界の揺れはとまり……水の流入も止めた……そして天の怒りも沈めた……そして星々の修復すらもおこなった。


「よかった……よかった……代償すらも払わなくて……でもいいや……それじゃあお別れね……みんな」


 アリスはそう言い残して消えてしまった。


 そしてここにはアリスベルだけが残った。のであるがアリスベルは帰りたくないらしい。


「ここは楽しい世界だと聞いたからここにいたいのです~~~だからいますずっと……」


「いいようちにこいよアリスベルちゃん。うちは楽しいよ……」


「まあいいいでしょう一人ぐらい来てもご飯の量は大して減りませんし……」


 というわけでアリスベルちゃんが七星家に来訪しました。めでたしめでたし。
































 というのは冗談にしときましょう。では御機嫌ようみなさん。巻。第一部完結。

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