この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~
仮実谷 望
第1話 俺の家の蔵に謎の黒い穴が見つかった
2022年5月1日。
日課の筋トレをこなしつつ、ラノベを読みふけっていたら時間が過ぎていた。音楽を聴いてリラックスしていた。
何か食うもんは無いかと台所に行くが相変わらず何もないかと思ったが、そんなことはない。
毎日爺ちゃんが果物を準備してくれてる。りんごとバナナとか。
それと特製ココアだ。これは蜂蜜、ゴマ、豆乳、きなこが入ったうちの特製だ。
爺ちゃんは和室で寝ていた。婆ちゃんはいない、どうやら買い物にでも行っているようだ。
暫くすると爺ちゃんが起きた。
「拓朗いたのか。ちょっと昼飯まえだが、蔵の確認をしてくれんか」
「あ、はいわかったよ爺ちゃん」
「婆さんが帰ってきたら飯にするからな、お願いだぞ」
俺はいつもの日課の蔵の確認を行う。庭に併設されている少しだけ大きい蔵。
そこに行き、中の様子を確認する。
古めかしい南京錠を外して中の様子を確認する。
これは家の先祖代々からある蔵なのでよくわからないものから、価値のある物までさまざまだ。と言ってもそんなに高価なものはないけどな。
謎の鮮やかな紋様が描かれた盾のようなもの。紅蓮の赤い刀身を持つ長剣とか。謎の首飾りとか。
そんな色んなものをチェックしていって、盗難はされていないなと確認を行って蔵のドアを閉めようとした。少しだけ違和感を感じた。
蔵の全体から迸る異様な感覚に襲われる瘴気のようなどす黒い暗黒色のオーラが感じ取れた。よく注視して見ると蔵の端っこのほうが黒い渦のような逆巻の穴が開いている。
なんだこれ昨日見たときは無かったのに……いくらなんでもおかしいだろと俺は思った。
こんな黒い渦のような穴が開いているなんて、あまりにも現実離れした光景に眉を顰める。
警戒して黒い穴に近づくが、なんか吸引力を感じる。引力で引っ張られるような感じだ。
「うわあああああ!?」
そして俺は黒い穴に飲み込まれた。
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いたったったたた……なんだここは……
そこは洞窟のようなだが石造りの作りは人工的な雰囲気を醸し出していた。
目の前にはドアがあり、そこを出たらモンスターとかが出てきそうなそんな感じだ。
ドアを開けて少しだけ覗いたら、ところどころに蝋燭の火がついていて、壁はうっすらと光っている。
ヒカリゴケでも自生しているのだろうか?
迷宮なんだろうか? いやダンジョンか。
ここは個室のような感じで机と椅子があるだけで何もない。
とまあ言ってみたがどうしよう、と後ろを見るとまたもや渦が黒い穴があった。
もう一度飛びこんでみると、あっさり元の蔵に戻れた。
俺はどうしようと頭を捻った。とりあえず昼ご飯を楽しく食べたいから、お昼寝する余裕がない。よってもう少し探検を続けることにした。
●
婆ちゃんが買い物から帰ってきて、出来合いのおかずでご飯を食べた。
そして自室で考える。ダンジョンか……どうなんだろう? 何の装備も無しで挑むのは流石にヤバイと思う。俺は普通の人よりもちょっと強い程度だから武器無しは流石にきついと思う。
俺は爺ちゃんの蔵の数々の装備を使わせてもらおうと考えた。
「婆ちゃん、爺ちゃん、ちょっと出かけてくるわ」
「どこにいくんだい?」
「ちょっと駅前までね……」
そう言って、出かけるふりをして蔵に入る忍び込むように。蔵にある物で防具になりそうなのが…………これとかこれとか。
俺は鎖帷子を取った。なおこの鎖帷子は爺ちゃんの趣味で作った特注品で昔の戦国武将が付けていた物ではない。
最近できたものなのでめちゃくちゃ新品に近い。
しかも丈夫だ。まあ防具はこれと俺の部屋にあったプロテクター型の盾だな。
武器は……この和風の刀とか。カッコいいよなそう思わない。それよりこっちの西洋剣風の模造品だが木刀はかなり埃っぽい。
これも爺ちゃんの特注品……なのだ。
切れ味はたまに爺ちゃんが試し切りをするので結構重い。
さあ、これと食料と水にヘッドライトを頭につけて、リュックを背負って出発だ!!
頑張って行きましょうか!! 皆楽しく、一緒にダンジョンに入ったら。
休憩してトイレに行って、手洗って、楽しくダンジョンの攻略をするトイレの魔法を覚えることにした・。。。
トイレが無いのかな? ダンジョンには。
ダンジョンにはトイレ無いのかな。
でも拓郎は意を決してトイレのことを忘れて扉を潜った。
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