第138話 虹咲七輝

 ユキトは敵の動きを見ていたが、どうにも腑に落ちない。


 だがそこで吉報が来た。


 虹咲七輝が到着した。


 ヘリから遥か後方のヘリからさっそうと降りてきたナナカは、いつもより変な顔だった。


「ナナカ……いつから来てた……」


「ずっと……その時から」


 暮れないの秤から塩梅を遣そうとしている先生がいた。


 時間なんて不思議じゃない、その時がくれば千里も縮まるからなんてその……


 後光の依り代は面倒だなと感じる。


「消えなさい……今すぐここから…………」


 魔悪人ゴギヴァは遥か後方に吹き飛んだ。

 だがすぐに戻ってくる。

「なんだてめえは!?」

「吹き飛べゴミめ……」

 吹き飛ぶゴミのように。


「雪兎……良くなりなさい」


 すると雪兎の怪我とか体力が万全になる。


「ロウガも良くなりなさい……」


 ロウガも良くなる。

「あなたはいったい……!?」


 アリスがナナカに攻寄る。

 するとナナカは救世主だとしか言わない。


「この世界に束になっても敵わない敵がいる……としたらそれは言葉のあや……」


「苦しみぬいて死になさいゴギヴァ……」


「ぐおおおおおおおおおおおおおお!!」


 ゴギヴァは苦しんで死にそうになる……いや死んだ。死んでしまったまさかのことだ。


 ナナカはユキトに抱き着く。

「心配してたんだから……もうユキト……」

「すまんな……こんなことになるなんて、お前の顔を見に行く暇がなかったから」

「でしょうね……ルナちゃんとはちゃっかり再開してるし」

「ルナは……まああいつのことだからな……」

「それはまあいいでしょうね……それよりこれかれは私の前で…………なんか来る」


 紙のお化けたちが集合している。

 そして狂気の色に染まる紙のお化けたちがなんか変な分解物になる。


 ごみのお化け?



 拓郎はナナナとタケルと合流していた。


「さっきあったばかりなのに……」


「拓郎は何かわかったのか?」


「デンドウは?」


「個別に動いている」


「そんなことより他のみんなは安全なんか?」


「もちろんだ」


 とまあそれより先ほどのKとエイコを見つけた。


 ついでにトラネとクロンとリスティを呼び出す。


 マイカは準備してもらっている。


 もちろん魔刀とマヤとサンダーと想美ちゃんは自室に待機させている。

 テルネアスはもちろんひょっこりついて来ている。


「私は腫れものだと思えばいいよ……」


「テルネアスさん……なんかテルミーに似ている」


「そりゃ私はテルミネスの娘ですし……」


「…………そうだったのか!?」


「ここで未登場キャラのネタバレされるなんてな……」


「意外過ぎるわ……」


 そしてKとエイコが立ちふさがると思われた。


「あれが倒せない……」


「俺もだエイコ……」


「あの大丈夫ですか?」

 テルネアスが話しかける。

「悪いなご武人どのたち……あの化け物をとりあえず倒して欲しい……」


 そこには暗黒の龍がいた。


 こいつらが呼んだんだと思われたが、違うようだ。


 デルモンデとか言う名前だ。

「ガギャア嗚呼嗚呼嗚呼あああああああああああああああああああ!!!!!」


 しかしこいつら大丈夫か殆ど一般人じゃねえか……


 エイコは一応魔術師として若干だが心得ているのか……魔術を使うが……Kは身体能力が高いだけで魔法や魔術すら使ってなかった。


 とまあそんなことでデルモンデは俺たちで倒す。


 テルネアスの使用武器はショックガンのようだ。

 一応見せてくれっと頼んだら見せてくれた。


 銃器の扱いには馴れているらしい。


 とまあそんなわけで魔術師の仲間か思われた奴ら二人組と何故か一緒に進むことになった。


 なんでかなあかなあ……まあいいや、それより腹減ったな……

 トラネが愛妻弁当としておにぎりを持ってきたようだ。


 貰ったら元気出た。

 クロンはお茶をくれた。

 飲んだら元気出た。

 

 さて頑張るぞい。

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