第98話 草椥の剣
拓郎はデウスエクスマキナに全力の攻撃をぶつけていた。
オメガフレア(極醒滅覇)やテラサンダー(破獄殲滅)を使用していた。
近接攻撃も拳術を使用して、相手に攻撃の隙を作らせない。
だがそれでも瞬逆で倒せない。
十万三千五百本の武器達は距離を取り遠距離から魔法を発動している。
近づこうとする武器たちはいない。
意外と俺の武器たちは冷静なようだ。
それでも俺はデウスエクスマキナの時の歯車を狂わせる響魔の円廻を受け続けていた。
響魔の円廻は分析した結果、敵の時の歯車を狂わせる恐ろしい技のようだ。
俺は足腰に力が入らないどころか、魔法の発動も上手くいかないのだ。
偶然ではない何かの妨害が行われている。俺の脳内に霞でも発生しているかのように敵の攻撃が頭に入ってこない。
妨害はデウスエクスマキナではないと俺は何故か確信できた。
それでもその妨害に抗えることは困難だ。俺はその妨害の正体を秘かに集中して精査して長福するように疑問を覚解していた。
それで妨害を無意味なことにすることに成功した。
それでもデウスエクスマキナの精神攻撃は集中に修注を重ねないと理解することは困難を極めた。
だがデウスエクスマキナは歯車を暴走させてくる。
逆回転をしてくるように俺の体の制御は崩壊した。
そしてデウスエクスマキナが俺の視界の直前の距離に映り込む。
写真を撮った瞬間の一瞬の出来事のようにデウスエクスマキナは振り子の振動が定位置に終点に戻ってくるように、俺の目の前に存在していた。
そして首を掴まれて、持ち上げられた。
「苦しいかい! 拓郎!? そうだね……苦しいよねそうだよ苦しいよ僕もだよ!! だから一緒に苦しみを共有しよう拓郎……」
「なん……でだよ。嫌だ……ね!!! ごめんこうむりたいね!!」
「悠久の時を過ごした僕が一緒に分かち合おうとしているのにそれを拒否するなんて……拓郎は自分勝手すぎるよ!!!」
デウスエクスマキナは怒りの豊穣に似た表情を見せるが、敵ではない何かの存在を思い出したのか、俺に対して悲しみの表情を見せた。
「私は…………お前を殺したくない!! だからだ拓郎、僕の言うことを聞いてくれないか?」
「いきなりしおらしいな……何の心境の変化だ? デウスエクスマキナよ?」
「言えることは何もない……が、これだけは言っておこう……助けなど必要ないがお前が邪魔だと言っている奴がいるんだ……」
「だから俺を消すみたいな態度なのか? なるほどよくわかった」
俺は首を絞めらえれている機械の腕を振りほどいて、デウスエクスマキナのとの戦闘を解除した。
だが問題が起きた。
草椥の剣が突然俺の元に召喚された。
子の剣は俺のお気に入りの一つで名前も付けている。
リーフルと名付けた。
そしてリーフルは可愛いようだ。
俺の目の前で魏刃化(ぎじんか)した 。
「リーフルの御主人さまに手を出すこの不届き物はこいつですかえいえいえいえい!!」
「魔て。リーフル、今回はもう終わりだ。だから鎚(て)を止めるんだリーフル!!」
俺は強制的にリーフルの動きを停止させた。そしてリーフルに鈴整(れいせい)になるように静止した。
「なんとか落ち着きました……すみません御主人さまのことになると熱くなっちゃって……」
リーフルはもともと魏刃化できるのでもともと俺の良いパートナーだ。
最近になって突然出来るようになったがなそれまで普通の剣として使っていた。
リーフルの特性は自動廻福と呼ばれるスキルで常にHPと運を上昇させる。
それでこいつが近くにいるだけで運が上昇していくし、HPも回復するから無敵の能力だ。
他にも俺のダメージを肩代わりする上に吸収して自身の魔力にしてしまう力もある。
まさに最遊の武器だと俺は考えている。
これはアグニスやマリンとかにない特性なのである意味独自性があるからな。
他にもやっかいな能力もあるから油断できない武器なんだよなリーフルは。
とにかくリーフルとデウスエクスマキナとは一時停戦協定を結んだ。
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そして時は経ち2022年9月9日に全ての元凶の事件は起きた。
時は巡る。俺は目の前にいるイルミナにこう話しかけた。
「俺と惑好(こくこう)を結べイルミナ」
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