第81話 マヤの心層空間
魔夜間マヤは地下深き霊暗な虚ろな場所に乖離されていた。
だがテレビやゲーム機などが置かれており毎日食事も提供されている。
トイレも完備だ。
そんな普通では考えられない状況下に置かれた少女は一人
眼を瞑り、眠っていた。
心内では彼女の覚醒能力が発動している。
黒、緑、赤、紫に黄に部屋は辺り一面無限の無秩序。
世界は虹色に満ちていて、花畑がある空間。
お菓子のお城がある空間。
天高きビルがあるフィールドなど世界は巨大都市のようなだが実はそんなに広くない無秩序な世界を創り上げていた。
友達はうさぎのような猫のような人型パペットのうさにゃん。
うさにゃんはいつもお茶を入れてくれる。
今はメイドモードになっていて人型の猫うさぎ人モードだ。
といってもぬいぐるみのような人のようなそんなぬいぐるみよりの人。
「マヤ様、お加減はいかかですかにゅっ?」
「大丈夫よ問題ないわ」
「期限が迫っているですにゅ。このままだと兄様は自我が崩壊して暗黒の世界に飲み込まれて新世界の暗黒神を目指してしまいます……」
「うさにゃん……そのような冗談を言えるぐらいのユーモアはあるように設計したけど……暗黒神って……なんなんですかそれは」
うさにゃんはこんな時でも私を楽しませようと必死だ。
私は私で心層世界の挾間で何回も何回も何万回も繰り返してきた。
書庫の整理のために対象の人物の心層世界に入り込む。
自身の心を鍛えるためにうさにゃんと組手をする。
私はサイコキネシスのような能力で物を動かしたり敵に直接波動をぶつけて吹き飛ばすなどできる。
でも違う。この力は何かが違う。いったい何だろう。
全ての事象というのは結果の前に原因が存在する。
原因があって結果が生じる。
ならば何故、私が動かそうと思った瞬間に物が再生を始めるのだろう。
他にも植物を枯らしたり、反対にスイカの種を土に植えた瞬間にスイカになった。
高速のビデオを早回ししているようなスピードだった。
他にも壊れた食器を瞬時に新品の物になっていた。
だけでなくもう二度と壊れることはなくなった。
死んだ野良猫が車に轢かれて死んだ。
私が可哀そうだなと思い抱き上げた。
せめてお墓を作ってあげようと私は5歳の時に土を掘って埋めた。
埋めて光を込めるように私は心を放った。
このこに力を与えたいと願った。
野良猫は光を放ち飛び上がった。
それがこのうさにゃんである。
どちらかというと猫である。
うさぎ要素は耳が長い程度だ。
ジャンプ力が高いというのもある。
私がうさにゃんを願いの力と心の思いで心創した結果、うさにゃんという万能うさぎ猫型メイドぬいぐるみ型パペット使い魔になった。
「マヤについていくにゅ、マヤの役に立ちたいにゅ」
私は自分の力の片鱗が見えなかった。
今年で11歳になるが自分の力は進化している。
限界なんてないと考えると自分を言い聞かせる。
そんなことで心層世界に入り込んで、世界を創造する。
自分の心の中の世界であるから創れないものはない。
お菓子の家どころかビルを創る。
食べても食べても減らない。
お腹がいっぱいになると食べるのを止める。
数時間後また食べる。
うさにゃんも一緒に食べるがこのこは食欲旺盛だ。
平らげそうになるビルを一つ。
もう1本お菓子のビルを建てる。
そんなくっちゃね生活をしていた。
そして修行。
念動の修行だ。
私は物体を操作するのがあまり得意じゃないので練習あるのみだ。
小さなダガーを沢山出して念動操作してみる。
そんなひたすらな特訓。
うさにゃんが的だ。
うさにゃんはすべて回避する。
このうさぎ猫パペット……私より近接格闘術に優れている。
たぶん主人より近接戦闘能力が高い。
そのまま殴り掛かってくるうさにゃん。
私は心魔結晶壁を造りだして攻撃を防ぐ。
そんなことを造作もしなくても、瞬時動(レーナ)で後ろに回り込み、心意波動を放ち敵の心を拘束して精神を止めれば。
考える隙もなく敵を倒せる。
理論上はね。
目が覚めた。
うさにゃんがうさぎのような猫になると、念話で話しかけてくる。
『真の敵を倒しに行きましょうマヤ様』
『うんそうだね』
お兄を嵌めた真の敵を倒しに。
マヤとうさにゃんは心層界天異動で一気に目標の敵の居場所にワープした。
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