めっちゃ読み手を選ぶエッセイ

特に気軽に出来ない質問10＋α（肥前ロンズさん主催の質問企画）

１．「人生が変わった！」と思えたような、物語を一つ自由に紹介してください。

「白夜の弔鐘」田中芳樹　１９９８年

　あれー、もっと前に読んだ記憶があるんですけどねえ。私、ハードボイルド好きなんですが、それはこの作品の影響です。スピード感抜群、スリリングな展開で一気に読めます。みんな田中芳樹と言えば銀英伝を思い浮かべてえー、という反応するんですが、これは単独で楽しめますよ。調べてみたら絶版になってますね。もったいない。傑作なのに。電子書籍版があるようなので読んでみてください。

「荒野の天使ども」ひかわきょうこ　１９８３年白泉社

　私、西部劇も好きなんですが、それはこの本の影響。ララに連載された漫画ですね。ひかわきょうこさん、とても好きな漫画家さんでしたが、少女漫画で西部劇を書いてしまうという発想がめちゃめちゃ斬新でした。西部劇なのに幼女が主人公で大人相手に大活躍する、というお話。これめっちゃおすすめです。

　ちなみに自作の「海が太陽にきらり」　https://kakuyomu.jp/works/1177354054891786676

はもろにこの作品のオマージュです。

２．あなたの代表作を一つPRしてください。ただし、名作映画の予告編的にお願いします。

「なんでミハルがここにいるんだよ！！」

　杉津一哉十七歳。バスの定期をなくして泣く泣く始めた自転車通学。

　通学路に立ちはだかるたぬき坂を毎日通る。行きは下りで快適だけど、帰り道は……。

「カズヤ、あんた彼女いたことあるでしょ」

　仲間たちとそれなりに楽しい学園生活を送ってはいるが、気になるのは中学時代にフラれたあの子。近いけど遠い二人の仲。

「私にあんなに優しくしてくれたの、なんだったの？　全部嘘だったの？」　

「私を嫌いになってよ！　私より好きな子、見つけてよ！　私の顔なんか二度と見たくないって言ってよ！」

「ミハルー！！　乗るなー！！　乗っちゃダメだー！！」

　恋する男子と恋する女子の、坂のあるニュータウンでの物語。

　カクヨムコン５中間選考通過「僕たちの帰り道」、絶賛上映中！

「カズ、俺さ、思ってたんだ、前から。カズヤとユカ、お似合いだな、ってさ」

「待て待て待て待て、ショウタロー。そりゃあ誤解だ！」

３．あなたがカクヨムで出会った名作を一つPRしてください。ただし、雑誌やネットの評論的な記事のように書いてください。

　くりはら檸檬・蜂須賀こぐまさん作「東の主婦が最強　現想世界の眠り姫」

　https://kakuyomu.jp/works/1177354054884080900

　一時期流行したVRMMOもので主人公最強チートもの。ただし、主人公で無双するのは若い主婦シノノメ。またこのシノノメが強いのなんの。とにかく圧倒的スキルで難敵をばたばたと倒して行きます。しかしそのシノノメの抱えている秘密とは……。

　なんと2015年から連載が続いている185万字の超絶大長編！　この圧倒的ボリュームにも関わらず、ストーリーに一片のぶれもありません。2020年９月現在ちょうどクライマックス手前、この圧倒的な物語のエンディングまでもう少しのところまで来ています。リアルタイムで大円団に「たどり着いた」感を味わえる無二のチャンスです。見逃したくなければ、怒涛の勢いで読んで追いつきましょう。

　ちなみにオリジナルはなろうでカクヨムは遅れ掲載です。

４．あなたが描きたいテーマを一つ挙げて、自由に語ってください

　ノンストップナンセンスが書きたいですねー。とにかく理不尽で理屈に合っていないのは百も承知で書き始めて、そのままの勢いで突っ走る系のお話。えーきちさんが最近得意にしてるパターンのあれです。ゆあんさんのストリーキングおねーさんの話もノンストップナンセンスですよね。古川さんのおままごととか薮坂さんのモテない男子三人組の話も。

　ああいう世の中の不条理を煎じ詰めたみたいな話書いてみたいんですが、これ、ラブコメ以上にセンスと筆力が必要なんですよねー。

５．もしも好きな十二支に生まれることが出来たら、何年に生まれたいですか？

　またその動物をテーマに即興で創作してください。

　えー。ねずみかな。

「おい、チュー太、キミ最近仕事さぼってるでしょ？」

「なんだよ、ねず子にそんなこと言われる筋合いないな。ちゃんと毎日しっぽまきまきしてるぞ。ねず子こそ食って寝てばっかだから太りすぎて隠し通路通れなくなってるじゃん」

「うっ、そ、そんなことない！　とにかく、なんか取ってきてよ！　わたし、おなかすいたんだから！」

６．もしも好きな12星座に生まれることが出来たら、何座に生まれたいですか？　またその星座をテーマに即興で創作してください。

　えー、ふたご座かな。

「こんにちは」

「こんにちは」

　俺の目の前に現われた幼女二人。見た目はそっくりで左右から俺を見上げている。

「君たち、どうしたの？」

「わたしたち、まいごになったんですー」

「なったんですー！」

　ステレオで上目遣いに話しかける幼女二人。なんか狛犬を思い出してしまった。

「それでー、わたしたち実は見習い天使なんですー」

「見習い天使なんですー」

　はあ？　なんだこいつら。やばいなあ、こんな幼女に関わって通報されたらたまらん。スルーだスルー。

「そうか。あそこに交番あるの見える？　おまわりさんいるから、おまわりさんに話してきな。じゃあな」

「待ってー」

「待ってー」

７　もしも好きな国に住むことが出来たら、何処の国に住みたいですか？(複数可)　また、その国の良いところもセットでご紹介ください。特にグルメ、そして読むだけでお腹が空くような飯テロでお願いします。

　えー、台湾かなー。暖かい、メシうまい、日本語比較的通じる、治安いい、物価安い。特に台北の街中の屋台で食べる小籠包、とてつもなくうまい。肉まん系の食べ物も。まあ要するに点心だわね。あれがふらっと食べられるんだから。日本でああいうの食べようと思うと有名店に行列しなきゃならんからね。

　他にもパイコー麺ていうの？　牛肉の入ったラーメンみたいなやつとか。焼きビーフンとか。とにかく屋台巡り楽しい。ホントに。

８　もし差し支えがなければ、あなたの出身地の面白い・ぶっとんだことを挙げてみてください。

　転勤族だったんで、何カ所かで幼少期をすごしたんですがねー。横浜市民のソウルフードはしゅーまいとかよく言われてますが、あれは割とガチです。お昼に崎陽軒のシューマイ弁当買ってきてる奴、ホントにいましたよ。それも複数名。朝から駅で売ってるし、当時安かったんですよ。今は600円ぐらいしてますけどね。

９　もし差し支えがなければ、あなたの御家族・友人・同僚・近所の人などなどが面白いまたはぶっとんだエピソードを教えてください。

　うちの妻は巨乳なんですが、巨乳ゆえにブラジャーがなかなか気に入ったのが手に入らないらしくて、一個買うとホントぼろぼろになるまで使い倒すんです。ブラジャーってその気になれば長持ちするんですね。新婚時代、心の底から驚きましたよ。

１０．ぶっちゃけ佐賀のことどう思いますか。せめて100字以上でお願いいたします。

　佐賀、すげーいいところですよね。俺、行ったことありますよ。ハウステンボス。ディズニーランドよりものんびりしてて楽しかったです。え？　それ佐賀じゃない？

　じゃあ、雲仙小浜温泉。いい温泉でした。お湯がすごい熱かったんですが、あれでも冷ましてるんですってね。源泉では９０度ぐらいのお湯が出るって、カップラーメン作れるじゃないですか。え？　それも佐賀じゃない？

　じゃあ、壱岐。青い海でおさかなめっちゃうまかったです。え？　それも違う？

　じゃ、じゃあ柳川でウナギ食べましたよ。川で舟に乗ったし。えええ？　それも違う？

　じゃあ、一体どこが佐賀なんだよ！！（逆ギレ）

１１．これ書いた人に、気になること・面白い・ぶっとんだ質問がございましたら募集中です。

　（小声で）おっぱいの大きさと文才は反比例すると言われているんですが、実際のところどうなんでしょう？