前のエピソード――カクコン５振り返り　ＳＦゲーム編

　さて、６部門ざっと見てきましたが今回はそのまとめです。

　まず、「結局選考の対象になった作品はどれぐらいあったの？」ということ。公式には参加作品数４７２４作品となってますが、これが盛り盛りの数字なのは見て来たとおりです。実際の数はといいますと……。

　異世界　1702, 1175, 789　　　

　現ファ　　803, 528, 290

　キャラ文　739, 554, 343

　恋愛　　　510, 311, 213

　ラブコメ　528, 334, 251

　ＳＦゲー　422, 326, 171

　合計　　4724, 3228, 2057　

　順番に総応募数、１０万字以上の作品数、１０万字以上かつ星１つ以上をクリアした作品数です。実際の選考対象作品は２０５７作品だったということですね。実に半分以下です。こうしてみるとＳＦゲームはジャンル的に、応募作品自体も少なかったのが分かります。

　このうち一次選考通過数は４１２作。平均するとクリアした作品の１９．５％が通過した計算になりますね。通過率が低かったのは異世界の１３．３％、高かったのはＳＦゲームの３３．３％でした。

　さて、今年のカクヨムコン６の予想ですが、総応募作は少し増えて約５０００作、字数と星をクリアした作品は２１００作ぐらい、通過作は４２０作ぐらいでしょう。そんなに作品数が激増するとは思えないですから。

　あ、ついでですので「タイトル文字数」調べてみました。

　異世界　　通過作平均２８．２字　落選作平均２１．４字

　現ファ　　通過２３．２　落選１５．８

　キャラ文　通過１４．３　落選１４．７

　恋愛　　　通過２０．１　落選１５．８

　ラブコメ　通過２９．８　落選２０．７

　ＳＦゲー　通過２１．３　落選１６．８

　おおお。こんなにはっきり数字に出るとは。明らかに通過作の方が落選作よりも長いタイトルついていますね。特に異世界とラブコメ。これは笑える。ただしキャラ文はタイトルの長さは選考に関係なかったようです。これも面白い現象です。

　ちなみに最長タイトルは現ファンの９９文字！　こりゃすごい。きっと狙ってつけたんでしょうね。しっかり読者選考通過してるのがまたすごい。あ、なんかタイトル文字数の上位に綾束さんの名前が（笑）

　５０字以上の超長いタイトル作品９７作のうち通過作は２４作。通過率２４．７％。うーん。多少微妙ですけど、平均が１９．５％ですからやっぱりタイトル字数は長い方が通過率はいいようです。まあしかし目に見えて通過確率が上がるかと言われると微妙です。

　参考までに４文字以下の短いタイトル作品は１１８作で、そのうち通過作は１０作。通過率８．４％。ああ、やっぱり「短いタイトルでカッコよく決めよう」と思うのはちょっとリスキーみたいですね。こちらは目に見えて通過確率が下がっています。去年の私の参加作「僕たちの帰り道」、タイトル７文字ですけどちょっと短かったですね。なんとか中間通過しましたけど。

　結論として「短すぎるタイトルは明らかに不利だけど、長いからと言って有利になるとは限らない」ですかね。でもやっぱりタイトルは大事ですね。

　またなんかネタがあったら調べてみます。「こんなの調べてほしい」というのがあったらコメント欄にどうぞ。

　最後になりましたが、このデータはromuniさんの「第５回カクヨムWeb小説コンテスト速報」のデータを使用しました。

　https://kakuyomu.jp/works/1177354054892653423

　データ集計のタイミングの関係で多少の誤差が出ている可能性があるので、あらかじめご了解ください。

　なお、文中に出てくる星の数はすべて「コンテスト期間中に獲得した星の数」のことを指しています。