めっちゃ読み手を選ぶエッセイ

カクコン５振り返り 現代ファンタジー編

　続きまして現代ファンタジー。カクコン５ではホラーが現代ファンタジーに統合されたため、動向がちょっと注目されていました。

　応募総数　８０３作

　１０万字クリア　５３１作（応募数の６５％）

　星１個以上獲得　２９０作（１０万字クリアの５５％）

　読者選考通過　６７作

　１０万字クリア作品の平均獲得星数　２３．８

　通過作のうち完結作　２６作品（完結率３８．８％）

　おお！？　読者選考対象となる作品数が随分少ない！　なぜかカクコン５の現代ファンタジーでは字数をクリアできなかった作品と、星が１個も入らなかった作品の割合が非常に高くて、読者選考の対象までたどり着けなかった作品が多かったんんです。応募作のうち１０万字クリアして、星が１つ以上入り読者選考の対象になった作品の割合は２９０／８０３＝３６．１％です。３分の２近くが選考前に脱落していて。これは６部門の中で最低でした。

　１０万字クリアした作品の４５％は星が一つも入らなかったというのも驚愕です。これは一体どういうことなんでしょうかね。星の数での足切り率は６部門でトップです。原因がちょっと思い当たりません。読み専さんがあんまり読まなかったんでしょうか。

　ただそのおかげと言ってはなんですが、星が１つでも入りさえすれば６７／２９０＝２３．１％と４分の１近い高確率で読者選考を通過できています。

　通過最大星数　１９１６

　通過最小星数　　４

　通過星数中央値　５３

　なんじゃこりゃ（笑）。あまりに星の数がばらけすぎてて笑いますね。なお、朝読で通過した作品は星３つが２作品、星１つが１作品ありました。おそるべし、朝読のピックアップ力。

　とりあえず数字がばらけすぎて分からないので、中央値を拾ってみると星５３個でした。中央値というのは通過作が６７作の場合、３４位で通過した作品の星の数です。なお、異世界ファンタジーの通過作の星数中央値は９８でした。

　通過ライン

　４０％　　星２８個以上

　６０％　　星３２個以上

　８０％　　星３７個以上

　９５％　　星４１個以上

　中間区は激戦だったんですね。星３０個以下だと「運が良ければ通過」レベルですが、星４０個を超えるといきなり「ほとんど通過」になります。星３０個台ではまさに星１つの有無で当落が変わるというアツい状態です。ちなみに星９０個以上は１００％通過でした。

　完結率は異世界ファンタジーよりも若干高いですね。それでも６割は未完なんですね。いや、これはきっと完結済みにし忘れている人が多いんでしょう。そう思いたいですね。

　現ファは今年からＳＦホラーを包含したので、応募作品が増えると思われます。その分通過作も増えるとは思いますが、どう影響するのか注目です。