　続きましてキャラ文芸。毎回何がキャラ文芸なのかよく分からないと話題になりますが、果たしてどうだったのでしょう。

　応募総数　７３９作

　１０万字クリア　５５４作（応募数の７５％）

　星１個以上獲得　３４３作（１０万字クリアの６２％）

　読者選考通過　６０作

　１０万字クリア作品の平均獲得星数　１８．１

　通過作のうち完結作　２５作品（完結率４１．６％）

　おっと、キャラ文は１０万字のハードルを越えた率が高いですね。これ、６部門でトップです。総応募作品数は現ファよりも少ないのですが、読者選考対象数はこちらの方が多いです。しかも通過数は現ファよりも少ない。

対象数が多くて通過数が少ないので、当然ながらハードルは現ファよりも上がっています。　

　通過最大星数　５５７

　通過最小星数　　６

　通過星数中央値　８１

　通過作の星のばらつきも少ないですね。異世界、現ファと見て来たので少し感覚がインフレしてるのかもしれません。通過星数の中間値が異世界に迫る数字になっている点は注目です。

通過ライン

　４０％　　星３６個以上

　６０％　　星４０個以上

　８０％　　星４５個以上

　９５％　　星５８個以上

　中間部分の激戦度も現ファよりも若干ハードです。星３５個から４５個が当落微妙エリア。現ファよりも星５個から６個ぐらいハードルが上がっています。９５％ラインが星５８個になっている点は注目です。キャラ文では「これだけ星があればまず大丈夫」というラインに届きづらかったのが分かります。なかなか読み手さんから星もらいづらい状況の星５個～６個分ですから、見た目以上にぎりぎりの攻防だったと思います。ちなみに星７４個以上は１００％通過でした。

　完結率は４１．６％。前出の二部門に比べれば高い完結率ですが、それでも半分に届かないんですね。これは目からうろこです。

　全体的に１０万字クリア率が高かったり、完結率が上がっていたり、通過ラインがシビアだったり、平均獲得星数が少なかったりで、書き手も読み手も玄人志向な感じがします。

　この部門はカクコン６でも渋い戦いになりそうです。