謎の初夢の話

 ということで令和五年になりました。遅まきながら明けましておめでとうございます。みなさまにとって良いお年でありますように。

 うちの会社は今日までお休み。明日からお仕事なんですが、まるまる一週間のお休みでした。しかしその一週間何をしていたかというと。


 29日 大掃除(車と玄関)

 30日 大掃除(家の中)

 31日 大掃除(庭)+買い出し

 1日 寝正月+初詣

 2日 寝正月+デパートに荷物持ち

 3日 寝正月+デパートに荷物持ち+送り迎え

 4日 寝正月


 めちゃめちゃ非生産的ですよねー。信じられないほど掃除しているか寝てるか、そうでなければ荷物持ちしているかの一週間でした。あっという間に過ぎるところがまたなんともいえず郷愁を誘うところです。特に年明けてからのぐーたら具合はなかなかのものです。人間何もしてなくても時間は過ぎるもんなんですね。しかも適当に腹が減るという。こわいこわい。

 とは言っても掃除はめちゃめちゃ気合い入れてやりましたよ。俺、結構好きなんです。排水溝とか玄関扉の上とか換気扇とか普段やらないところの掃除。鉄たわしと重曹駆使して油汚れ落としまくりました。細かいところがきれいになるの気持ちいいですよね。


 ということで新年の初夢ですが、今年はとっても示唆深い夢を見ました。

 お財布、定期、社員証の俺の出社三点セットがあるんですが、これを紛失してしまって焦ってる場面からスタート。あちこち探しまくるうちに出社時間が迫ってくる。おかしい、なんで見つからないんだ、うそぶくけど時間は待ってくれない。

 三点セットがなければ会社に行けないし、行っても仕事にならない(社員証がないとオフィスに入れないんです)。それでも俺は強行出社することにします。諦めたら終わりなんだ! と謎のキメぜりふを吐いて。

 電車はiPhoneのスイカでとりあえず乗れます。お財布もバーコード決済でなんとかなります。問題は社員証。オフィスの入り口にたどり着いて中に入れない、と途方に暮れていたところに同じオフィスで働く総務の石井ユカさん(仮名)が出社してきました。

「ユカさん(仮名)、悪いけど、中に入れてくれない?」

 事情を隠してとりあえずオフィスに入ってしまえばなんとかなる、ということでユカさん(仮名)に頼み込みます。

「あら、ゆうすけさん、社員証忘れたんですか? だめじゃないですか」

 ユカさん、かわいい顔をしているのに意外と融通が利きません。まあ、総務がなあなあでは務まらないというのもありますが。ちなみにぎりぎり昭和生まれのユカさん(仮名)は、バツイチの独身です。

「でも、今晩なにかおごってくれるなら考えてもいいですよ」

 ……、いや、ユカさん(仮名)、それ世の中では脅迫っていうんですよ? 俺はここで折れたら負けだ、と謎の反骨精神が目覚めます。

「じゃあ、寿司おごるから。そのかわり一晩付き合ってくれるよな?」

 なんでそこで俺の方から交換条件出すんでしょうね。意味わからないです。こんなところで堂々と不倫のお誘いしてどうするんですかね。これ、絶対へもんさんの作品の影響ですよ。へもんさんの作品、驚くほど簡単に職場の女の子を食っちゃってるシーンが出てくるんですが、絶対それが投影しているんです。断言できます。


 それはともかく、俺の理不尽な要求を聞いたユカさん、にっこり笑って言いました。

「いいですよ。じゃあ定時終わったら声掛けますね」

 そしてユカさん(仮名)の導きによってオフィスに入ることができた俺は、「おはよー」と声をかけながら自分のデスクに行って引き出しを開きます。そこには俺の出社三点セットが!


「よかった! やっぱここにあるよな!」


 いや、そんなはずないんですけどね。なんで出社三点セットが時空を超えて正月明けのオフィスのデスクにワープしてるんですか。俺も何をよかったとか言って安堵してるんですかね。オフィスに出社セットがあるんだったら年末の最終出勤日、どうやって家帰ったんだよ。夢の中で冷静に突っ込んでる俺でした。


 という、ところで夢、終わり。


 端的に言うと「探し物が見つかる」という夢だったんですが、そこに「不倫のお誘いをしてOKもらってワクワクする」という要素が加わっている、という謎の初夢でした。


 ……これ夢占いしたらどういう結果になるんですかね。


 ということでみなさま、今年もよろしくお願いします。


 ブートキャンプ参加作、是非お目通しください。過去作ですのであまりpvの伸びが良くないんです。


「見習い天使はそこにいる Revised!」

 https://kakuyomu.jp/works/16817330650991074017








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