炎天下で汗を流すのもたまにはいいよ、というお話し ~その2

 三日目の夕方 晴れ。


 一日目の塗装が終わって少し困ったことが二つありました。

 一つは関東地方の一部で局地的に集中豪雨があったこと。うちも関東地方なので、この段階で雨が降ったらしゃれになりません。木材の塗料は最低二回塗らないと効果が出ません。今日塗ったのはあくまで下塗りです。雨で流れてしまうことはありませんが、乾くまで二度塗りはできませんし、途中で濡れてしまうと色がまだらになってしまいます。こればっかりはお天道様に祈るしかできません。


 もう一つは、塗料が足りない! 一日目の下塗りしてる時からおかしいと思っていたんです。やたら塗料の消化が早いなあ、と。塗り終わると、もう四分の一しか残っていません。これじゃ同じ面積を明日もう一度塗るのは絶対に無理です。おかしい。なんで足りなくなるんだ。うちのウッドデッキは3メートル四方、だいたい9平方メートル。1平方メートルあたり80CCを二回塗るから1.6リットル缶で十分足りるはずなのに……。


 もうお分かりですね。これラティスの分をすっかり忘れていたのです。私の計算ミスでした。あほですね。作業途中で足りなくなったらどうしようもありません。仕方がないので近所のホームセンターに買い足しに行って、0.7リットル缶を調達してきました。たまたま同色が置いてあって助かりました。最悪の場合同じキシラデコールのウォルナットよりも少し濃い色を塗ろうかと思っていましたよ。



 四日目 晴れ。昨日より少し湿度が低い。

 さて四日目です。心配していた雨は我が家の近所ではまったく降りませんでした。今日も朝から快調に晴れていますが、昨日よりは風があります。絶好の塗装日和です。張り切って塗って行きましょう。

 塗り始めてしばらくすると、微妙に違和感が。昨日よりも塗料の減りが遅い……。一時間ほど塗っていて分かりました。昨日は刷毛が新品だったから、その分塗料の吸い込みが早かったんです。二日目は初日ほど吸い込みません。というか、これぐらいが普通なんでしょうね。初日は刷毛をだぼだぼに浸さないと塗料が上手く木材に乗らなかったのですが、今日は少しつけるだけで塗り広げていくことができます。

 なるほど。だからプロの塗装屋さんは新品の刷毛を使わないのか。作業能率も落ちるし、塗料もたくさん必要だし、飛び散って周囲を汚したりするので新品を使うメリットはあまりないですよね。これは知りませんでした。

 一日目よりも作業能率が上がったのか、同じ面積を二日目は三時間半で塗り終わりました。当然1.6リットル缶は余裕で全部使い切りました。買い足しておいてよかったよかった。

 ウッドデッキはなかなか重厚な色合いが出て、いい感じです。全体を見まわして塗り残しがないかチェック。この日も刷毛を薄め液で洗って作業終了です。


 五日目 晴れ。最終日。

 そして最終日。今日は塗り作業はしないつもりだったのですが、改めて見てみると塗りムラがあったり、塗り残しがあったり。午後になって日が陰ってくるとムラや塗り残しに気づきにくくなるもんなんですね。

 結局小さい刷毛を出してきて、気になるところに塗料を足していく感じで仕上げていきました。塗り残しは刷毛が届かないすみっこの狭い部分に多いので、刷毛よりも平筆があった方が作業やりやすそうでした。


 これで完成です。まあ素人のDIYにしては上出来だな、と満足したところで最後の作業、養生はがし。三時間かけて貼った養生、剥がすのは二十分で終了。養生が甘くて外壁に塗料が付いてしまっていたので、薄め液で落としておきます。

 今日の作業時間一時間半。


 まとめ

 というわけで、海水浴行ったレベルで日焼けしながら我が家のウッドデッキ塗装、無事終了。新品のように重厚な輝きを放つようになりました。いやあやってよかったです。


 しかし、塗料の寿命は3年から5年程度。そのころ、今回と同じように天気の良い日に連続して休めるのかどうか。次も上手く天気と休みがかみ合うかどうか。ちょっと自信ないです。というか、そんなにうまく行かないですよね。普通のサラリーマンにはハードルが高いDIYかもしれませんね。


 あ、でも楽しかったです。スプラトゥーンが人気出たのも分かる気がしました。 休み明けに会社で「焼けましたね」とか聞かれたときに、「ちょっとアバンチュールにねw」とかボケかませるようになりました。


 みなさまはお盆休み、いかが過ごされましたか?

 暑い日が続いていますが、お身体にお気をつけて。

 私は残りの休みは筆致企画のネタでも考えて過ごすことにします!


 おわり

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