ばんざい!の話


 しかし、突然クソ寒くなりましたよねー。ついこの前まで短パンTシャツでクーラーつけっ放しで寝てたのに、いきなり長袖長ズボンのジャージに変えたのにそれでも昨夜は寒かったです。でも毛布出すのはなんだか負けた気がするので、もうしばらく我慢ですねー。

 まあ季節的にはもう10月も中旬ですからねー。


 10月の中旬といえば昨年のエッセイ読んでると、ちょうどこの時期にカクコンの長編書き始めているんですよね。でも、今年は……ちょっと忙しくて長編書けないかもしれないです。今年はしれっと過去作出しておしまいにしときましょうかね。忙しいのもあるんですが、ネタが浮かばないというのもありまして。ついに俺の才能の限界に行きあたって、アイデアが尽きたのかもしれません。


 さて、タイトルの件。なにがばんざいかというと、ユーミンです。


 ユーミンこと松任谷由実が今回4枚組のベストアルバムを出したんです。そのアルバムのタイトルが「ユーミン万歳!」なんです。俺、それほどユーミン好きってわけじゃなかったんで、ネット記事を「ふーん」と読み流していました。10月4日に発売されたらしいんですが。

 ところが発売日以降「これはすごい」というレビューがえらい目につきまして。そこまで言うんなら、と聞いてみたんですよ。


 そしたらこれが確かにすごかった! 特に「2022リミックス」と称して音源を再調整再収録してある曲が。昔の曲を音源からデジタル化して収録してあるんです。音響技術の進歩をまざまざと見せつけられた感じです。


 とにかく口では説明しづらいんですが、昔聞いていた音がそのまま流れているのに、聞こえ方がまったく違っている。響きと奥行きと広がりが加わって、音全体がシャープになっているんです。タンバリンのちゃかちゃかという音や、シェーカーのシャッシャッシャッという音が見事に分離している。ヤバい。こりゃガチですね。あ、念のためですが、こういうオーディオ系では音は混ざってはいけないもんなんです。原則的には録音側も再生側も分離していれば分離しているほどいいんです。


 もちろん音源同士のバランスも取ってあるので、二十歳そこそこのころのユーミンの声と最近の五十超えてからの曲を続けて聞いても違和感がない。すごい。これは昔のユーミンが極端に女声としては低音域が続く曲を歌っていたからってのもあるんでしょうけど。


 いやあ。デジタルリマスターで昔の曲を再集録するのはここのところ流行っていましたが、これはちょっと別次元に行っていますね。ポップス系の音楽に造詣のある方、ぜひ聞き比べてみてほしいです。さすがにこれは感動しました。音そのものに。


 で、曲の方なんですが。やっぱり興味がなかったと言っても節目節目でユーミンの曲は耳にしていますよね。あ-そう言えば前のカノジョと微妙な雰囲気になった時に車の中でこの曲流れてたなー、とか、なんか懸賞があたって有頂天だった時喫茶店でコーヒー飲みながら聞いたなあーとか、この曲がテーマソングになってるドラマ、巨乳が熱心に見てたなー、とか。


 とにかくそれほど好きでなかったユーミンですので、コンサート行ったとか発売日にCD買ったとかの記憶はないんですが、なにかしらの行動のBGMとして耳にしているんです。ですから曲自体よりもその行動の方を思い出すんですよね。


 あらためて聞きこんでみると音も詩もセンス抜群ですね。昔、評論家がユーミンについて「始めて聞いた時、二十年は戦えるセンスの持ち主と出会ったと思った」と書いていたのを読んだことがあるのですが、とんでもない、すでに五十年ですから。あらためて天才だなあと思った次第です。


 その中で一曲、おすすめの曲をあげておきます。

 https://www.youtube.com/watch?v=-m-lDnrgNL0


 いわゆるシティポップ時代の軽快な曲なんですが。詩をよーく聞いてみてください。このストーリー性! 大したもんですよね。


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