才能が花開くときの話

 今日はワクチン三回目打って来まして。実は春先に到着していた三回目の接種券、ほったらかしていたんですよ、今まで。

 いや、接種券の案内に「前回の接種から六カ月以上時間を空けないと接種できません」とか書いてあって、接種券が到着した時点で俺も妻ありさ(仮名)も、二回目の接種から四カ月ぐらいだったんですよね。


「とりあえず六カ月したら打ちに行こうか。予約がめんどくせーよな」

「そうしよっか。どうやら私たち、副反応のことは気にしなくても大丈夫みたいだしね」

「それはお前が無駄に巨乳だからだよ、俺の調べによると」

「バカじゃないの?」

「最新の俺の研究によると、巨乳で乳首が小さい人ほど副反応がないらしい」

「あなたね、会社でそんなこと大声でしゃべってると訴えられるよ? クビになってもしらないよ?」


 ま、こんなやり取りをしていたんです。そしたらGWころからぐっと感染が収束してきた感じで。もう打たなくても大丈夫なんじゃね? 的な雰囲気になって、もっと言うとワクチンのことすっかり忘れてたりしたんですよ。

 あ、ちなみに最後の乳首うんぬんは即興のギャグのつもりで、科学的根拠は一切ありませんし、会社でそんなこと口走るほど俺は変態ではありませんので念のため。


 で、今日の接種場所は近所の新しくできた小ぎれいなクリニックだったんですが。なんかねー、一般の外来診療と混診だったんですよねー。なんとなく病人がたくさんいる待合室に入るの躊躇するのに、一般外来の患者の民度の低いこと。そりゃもうカオスな世界でしたわ。

 なんか受付で診察予約なしにすぐに診察してくれとわめきたてるおばさんとか、ぐりぐりと院内を徘徊するじいさんとか(これは病気の症状かもしれないんで民度と関係ないですかね)。

 しかもクリニックの受付といえばきれいでエロいおねえさん、と相場が決まっているのに、ここはブルドッグメイクのオバハンですよ。ここ重要なんでもう一回書いときますが、ブルドッグメイクですよ?

 しかも信じられないことに「今日は設備工事がありますので作業員が出入りします」と注意書きがしてあって、廊下もブルーシートで養生してあったのですが。まあ、それはいいんです。クーラーが故障したり水道が不調だったり緊急に作業要請することもあるでしょう。ところがですね、ガチ作業着で脚立をかかえた作業員が待合室を横切ってどかどか出入りするんです。これはどうかと思うんです。衛生的に。ちょっと常識を疑いましたよ。

 さすがにこれはまいりましたね。建物の外観は今どきのクリニックで小ぎれいにしてありましたが、こりゃ二度と来たくねーな、と思いました。

 でも注射してくれた四十前後の看護師さんは美人でした。副反応もこれといって出ていません。ワクチン打っておけばひとまず安心ではありますね。ただワクチン打つなら大規模接種会場の方が何かと心理的に余計な負担がなくていいです。


 さて、話は変わりまして角川キャラクター小説大賞。去年こころさんが大賞取ったやつです。

 今日、今年の分の一次選考が発表されました。今年は知り合いの中ではアメさんといとうみことさんが一次通過されてます。おめでとうございます。

 俺はこのキャラ大賞、相性が悪いみたいで何回か応募してるんですが、毎回一次も通過できませんでして。今年はもう出しもしませんでした。いつかキャラ系の話が書けたら応募してみたいものです。


 しかし、いとうみことさんの「魔法使いメグとデブ猫ゴン太の公務員日誌」、俺のエッセイでも紹介したことあるんですが、よくできた楽しいお話なんですよね。落ちこぼれ魔法少女の成長譚です。みことさんがじっくり二年近くかけて完結まで持って行った隠れた傑作だと思っていたんですが、さすが読む人が読むとその良さが分かるもんなんですね。コンテストの下読みさん見直しました。連載期間が長くてご本人も連載中に忘れ去っていた設定とかがいくつか見えますが、これは気合い入れて磨けばもっと光る作品だと思います。


 作品はこちらです。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054894867159



 とにかく二次選考も楽しみにしておきましょう。

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