才能が枯れた話

 なんというかへもんさんとか綾束さんとか竹神さんとか宇部さんとか、一体どんだけアイデアに溢れてるんですかね。


「○○コンテストに出そうと思って書いたけど字数オーバーしちゃったんでお蔵入りにして次のコンテストに回します♡」とか平気でおっしゃってますもんね。しかもそれ長編の連載中にすでに次の長編を書いているという。連載が終わったと思ったらすぐ次が始まりますし。比べるのもなんですけど、俺にはまったく歯が立たない世界です。

 いや、もともと俺は長編は年に一本書けたらいい方で。去年はその一本ですら書き切れませんでしたからね。今年は書こうと思って早々に準備し始めたんですが……、いまだ2万字ですよ。ああ、10万字が遠い……。


 ところで話は変わりますが、今年はちょっとしたいたずら心で、蜜柑組リレー小説とかいうのをやってみました。メンバーは


 1.如月芳美さん

 2.羽間慧さん

 3.薮坂さん

 4.蜜柑桜さん

 5.宇部松清さん

 6.俺

 7.えーきちさん

 8.もりくぼの小隊さん


 こういうメタなメンバーです。実はこの執筆順、「自己申告年齢順」になってるんですが、気が付かれましたか? と言っても途中で薮坂さんと蜜柑桜さんが逆になってるじゃん、と気が付いたんですが、まあそのまま放置しましたけど。

 強力なメンバーだったのでさぞかしいい話が書けるかと思いきや、トップバッターの如月さんがストーリーの概略とか方向性を俺が話す前に一話目を書いちゃいまして。それもリカバリー不能なギャグ小説の方向で。さらに羽間さんがギャグの方向に勢い付けてしまい、もうこうなるとまったくアンコントローラブルです。


 結局意味の分からないメタな登場人物が大量に登場する変態ストーリーになってしまいました。しかも最後はSF夢オチという。俺、ホントは「あの子を殺したのは誰だ。絶対許さねえ」的な学園ラブロマンスサスペンスミステリーもののリレーにしたかったんですよ。まったくかすりもしませんでしたけどね。

 でもまあ、楽しかったです。お付き合いいただいた皆様、耐えがたきを耐えて読んでくださった皆様、レビューまで書いてくださった水木レナさん、本当に篤く御礼申し上げます。


 なんだかんだ言って俺、年に一回はリレー小説やってますよね。カクコン用の長編はまったく書けないのにこういうのは書いてしまうという。


 最初の話に戻りますが、俺にも文才がほしいです。正確に言うとストーリーをひねり出す能力がほしい……。


 ちなみに今年のカクコン、ちょいとひねった仕掛けのあるラブコメで行こうと思っています。もちろん幼女出します。序盤からがっつりと。


 書き切れるようにがんばります……。

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