めっきり春らしく……な話

 いつの間にか外の光がめっきり春らしくなりましたねー。陽も長くなりましたし。とはいっても今日はえらい風が冷たかったですけどね。もう三月ですもんね。


 久しぶりに短編書きまして。フィンディルさんの方角企画の参加作です。北向きをエンタメ志向、西向きを純文志向として作品の方向性を十六方位に例えるものです。

 俺は過去作全部真北の純エンタメ志向と指摘されていまして、特段それに異議はなかったんですが、たまにはちょっと違うのも書いてみたいなあと常々思っていたんですよね。今回、仕事で資料作ってるときにふと思いついたんで、経済史の解説っぽいのにエンタメを混ぜたもの書いてみました。昔の学習漫画みたいなやつをイメージして。ほら、あったじゃないですか。学研の「〇〇のひみつ」みたいなシリーズ。あれのイメージです。


 フィンディルさんの定義によりますと東は実験的、新規性らしいのですが、「純文学」の対極にあるものは「教科書的実用書、ビジネス書、論文、ハウツーもの」でもいいんじゃないかと思うわけですよね。今回の作品は実験的でもないし新規性もありませんが、俺的には東向きなんですよ。

 ま、ちょっとふざけてハゲのおまわりさん出しちゃった時点でエンタメに未練がある感じですけどね。

 ちなみにフィンディルさん定義の南向きは抽象的、感性だそうで。これ甚だ抽象的でよく分かりませんが、エンタメの対極にあるものだとしたら個人の日記みたいなもんが来るんじゃないかな。まあ、この定義を議論するつもりはありませんけどね。


 それはともかく今作は約四千字の短編ですが、まじめに短編考えて書いたの久しぶりな感じでした。思いのほかみなさんに読んでいただけて嬉しく思っています。この場を借りましてお礼申し上げます。


 短編といえばKAC、また来ましたねー。去年死にそうになりながら連作で皆勤したんですが、なんか俺の中で黒歴史だったんですよ。つまんない駄作連発で読み返すのもイヤだ、みたいな。そろそろ消してしまおうと思って冥土の土産に読み返すか、と思って開いてみると、意外とちゃんとお話になってるじゃないですか。苦しみながらも一応起承転結の付いたお話にしてあったんで自分で驚きました。いや、よくやったなあ、俺。

 今年のKACはあまり参加する気はありませんが、気が向いたらまたロリママシリーズで数作投げてみましょうかね。あの作品は強力なメタで成り立ってますからねー。また誰かを登場人物にしてメタネタ満載で行きますかね。去年の糸海琴ちゃんは我ながらなかなかのヒットでした。



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