甘く危険な誘惑の話
最近涼しくなってきました。まあもう十月ですからねー。昨晩は少し暑かったですけどね。Yシャツも先週から長袖に戻しました。今年は半袖のYシャツ着てる期間が少し長かったですね。六月から九月いっぱい半袖でした。短いと七月の二十日すぎからお盆まで三週間くらいしか半袖着ない年ありましたからね。まるまる三ヶ月着れば半袖も本望でしょう。
着る期間が短いからYシャツは半袖の方が圧倒的に長持ちしますよね。スーツはまだ夏物ですけど。というかスーツには秋物というのがあまりなくて(あっても俺は買わない派なんで)、秋冬物にはまだ早いですからね。
涼しさが増すにつれて起こる変化と言えば、夜がよく眠れるようになること。俺的には春よりも秋の方がよく眠れます。いくらでも眠れるという若さはもうありませんが、それでもここ数週間がっつり眠れて幸せです。
そんな感じの今日この頃、ふかーく眠ってるときに目覚ましが鳴ったんですよ。今日は日曜日なのに止め忘れたかなー、と思って手を伸ばしたら「行ってくるからね」と巨乳の声。彼女はシフト勤務で土日が出勤になることもよくあります。「日曜なのにご苦労さん」とつぶやいたつもりですが、目覚めた直後の俺の喉は思い通りに発声できずに「うううん」とうなっただけでした。
さあて、巨乳に邪魔されましたが、これから始まる至福の二度寝タイム―。俺は枕を抱きしめながら、不意に違和感が背筋を走りました。
「確か昨日会社行ったよな?」
そして目覚めて来た脳みそが再始動して改めて気が付きました。
「今日、火曜日じゃね? 日曜日じゃなくね?」
やべー!
なにが至福の二度寝だよ!
誰が今日日曜日なんて言ったよ!
あわてて飛び起きて支度して会社行きました。幸い気づいたのが早かったので大惨事にはなりませんでしたけど、朝食後のコーヒータイムが大幅にカットされて出勤することになりましたよ。
あと少し気付くのが遅れてたらほんとひでー目にあうところでした。巨乳が絶妙のタイミングで声かけてくれて助かりました。
パン咥えてバス停まで走っていると交差点で美女とぶつかって、会社に着いたら「今日から着任しました〇〇です」と自己紹介する美女と「あーあの時の!」と言い合って「なんだ、二人知り合いなんですか」とかいう半ば定跡化された進行も死ぬまでにいっぺんやってみたいとは思っていますが。そこまで大ごとになる前に普通に出勤してきましたよ。
まあ、今日はこっそり巨乳にケーキでも買って帰ってやろうかな、と思ってます。本人は何に感謝されてるのか全く分からないと思いますけどね。
ここから業務連絡。
薮坂さんとえーきちさんは会長のしのぎを見逃してはなりませんぞ。至急確認されたし。
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