　薮坂さんとタッグを組んで展開していたピンポンリレー小説。なんだかんだで完結とあいなりました。

　最初はミステリー的な犯人捜し的な展開を実は狙っていたんですよ。で、最後東尋坊の崖上で犯人の独白みたいな。まじ火サスっぽいの。途中銃撃戦とかカーアクションとか入ってもいいかなーみたいな。

　そうしたら、そういう展開にまーったくならずにアレですもんねー。リレー小説、ままならない（笑）。

　回を追うごとにどんどん変態メーターがレンジアップしていって最後レッドゾーン突入ですよ。

　いやあ、しかし薮坂さんの後ろはホントに頭を使います。書きにくいというのとはちょっと違うんですよね。かなり意図的に「こういう続きを期待している」というのが文章のあちこちに埋め込まれてるんですよ。さりげなく。

　そんな風に毎回細かい伏線が盛りだくさんの状態で執筆順がまわってくるなんて、よく考えたら罰ゲームみたいなもんですよね。実は途中でだいぶ後悔していました。期待通りに続きを書いたところもあるし、わざと狙いを外したところもありました。

　いや、でも小説書く練習にはなると思いますから、是非みなさんもペアを組んでピンポンリレーやってみてくださいな。面白いですよ。

　薮坂さんと羽間さんでなにやらフレッシュな文芸調ピンポンリレーを画策していらっしゃるみたいですが。書き手の組み合わせによってできてくる小説のニュアンスが変わってきますよね。俺と薮坂さんとか組み合わせ的には最悪だったかもしれません。こころさんと夏緒さんでガチエロリレーとかどうです？

　lagerさんにもお手伝いただきまして、ありがとうございました。なんとなく俺と薮坂さんのお互いの腹の探り合いで途中話の展開が停滞したんですが（俺がロリママとか出すから薮坂さんが苦しんだという説もあります）、それを一気に打破してスピード感あるバトルシーンに持って行っていただけて、後ろが書きやすかったです。非常にうまいつなぎでしたよね。

　読者のみなさまもお付き合いいただいて感謝の念にたえません。戌井てとさんにはご自身のエッセイで詳細なコメントいただいています。ありがとうございました。

　https://kakuyomu.jp/works/1177354054890930616/episodes/16816700426613193011

　最後になりましたが、野々ちえさんには途中手伝っていただきましたが、ホント大変なときにありがとうございました。最後の手向けにするにはあまりにアレな最終話でした。

　ご冥福を切にお祈り申し上げます。合掌。