第11話 シロの回。途中1

そのまま放置して寝て、朝起きたらまだ入ろうと頑張ってた。

その根性を他の事に活かせと思う。


朝飯を食べると、シロは薬草採取に出発した。

出発前に色々とアドバイスをしといたけど、あいつなら活かせるだろう。

俺は仕事をするかな。

いや、その前に周囲の人をどうにかする方法を考えよう。


俺には攻撃力は無い。

どうやって追い払おうか。

そうだ! こういう時こそ通販じゃないか。

ラノベだと色々買って退治したり追い払ったりしてたし。


通販のページを開いて検索したがガッカリした。

爆竹は火薬なので通販は不可能らしい。

せいぜい買えるのはガスガンくらい。

一応カートに入れておこう。


他には良い手が無いのだろうか?

ネット検索をしてみる。

そこには日本の警察が暴動を抑えるのに放水をしてる動画があった。

うん、これだ。



当日配達なので、5時間後には荷物が到着。

届いた荷物を開けて、説明書を確認。

準備完了! 


まずはベランダから試してみよう。

おおっ! なかなかの威力!

この高圧洗浄機は正解だな!

水を受けて人が痛がるなんて初めて見た!

しかもビチョビチョになるし、足元は土なのでぬかるむ。


これで退散するかと思ったら、そうやら逆鱗に触れたようだ。

槍とか俺に向けて投げてくる。

まぁ結界に当たって届かないんだけど。


少し離れた所では、地面に穴を掘っている。

なるほど。地下なら結界が無いと判断したか。

この世界の結界はそういう物なのか?

神の作った結界だから地下にもありそうだけどな。

それに家の基礎があるから、突破出来ないだろ。鉄筋入りのコンクリートだぞ?


おっと、市場が閉まる時間が近い。

遊びは終了。仕事、仕事。

翌日になっても居るんなら、シロに追い払ってもらおう。



★☆★☆★


『シロの回。途中1』


今日は薬草採取の日です。

頑張ったからと朝から高級猫缶をもらいました。

テンションマックスです。


昨日から盗賊らしき人達が居ますが、無視して採取に行きましょう。

ひょいとひとっ飛びです。


森に入ると、すぐに発見出来ました。

確か10本でしたね。

根本から爪で切って集めます。

少し多めになりましたが、少ないよりは良いでしょう。

このまま全部アイテムボックスに収納します。


さて、街に戻る前に食事にしましょうか。

猫缶は爪で切って開ければ良い、と主に教えられたので早速実践です。

うん、綺麗に上下に分ける事が出来ました。さすが主です。


……周囲に気配がしますね。

私の猫缶を狙ってやってきた獣でしょうか?

猫缶を狙うとは許されざる蛮行です!

万死に値します! 死んでもらいましょう。


出てきたのは犬でした。

20匹も徒党を組んでくるとは弱虫ですね。

どれも弱く、爪の一撃で終わりです。


確か昨日読んだラノベでは、こういう死骸を素材と言って持って帰ってましたね。

主は要らないと言うでしょうから、ギルドにでも持っていきましょうか。

ふふふ、主はまた褒めてくれますかね?


ギルドで思い出しました。

魔法を習ってこいと主に言われてました。

全部使えるんだから片っ端から覚えてこいって。

日だまりが出来る魔法とか、こたつの中に居ても途中で涼しくなる魔法とか、あるんでしょうか?

期待しましょう。

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