第123話 発表会の日程
近衛兵は護衛だった。
猫や犬が城の中を歩いてたら、知ってる貴族はともかく使用人とかが止める可能性があるから。
と、ヒサクさんからの説明を受けた。
確かにそうだ。料理人とかだったら、追い払うかもしれない。
ちなみにメガ。
クロの頭の上に乗って移動している。
まぁ歩いたら確実に皆から遅れるだろうからね。
器用にバランスを取るなぁ。
到着したのは城の中庭のような場所。
今日はここで行われるらしい。
そう言えば何も知らないので、ヒサクさんに聞いてみた。
内容はこちら。
初日(今日)は、ここで学術発表があるらしい。
それは魔法では無い物限定。まぁ判りやすく言えば、科学とか地学とか歴史とかそういうのだ。
翌日は、街の外に設置されたテント(サーカスよりデカい)で、魔法の発表。
外でするのは暴走したら危険だから。
そしてこれには王様は出席しないのが通例。危ないから。
これは暴走で危ないんじゃなくて、暴走を装った暗殺とかの事なんだって。
でも、今年は俺達が居るからって出席になってるそうな。
王様が来るからって、ムチャクチャ盛り上がってるらしい。
最終日は、武道会。踊る舞踏会じゃくて戦う方ね。
戦うと言うよりも、強さを見せる感じ。
それは冒険者だったり騎士だったりと参加自由らしい。
優良な人には褒美が出るとか。
あっ、判った。これの関係で冒険者ギルドで絡まれたんだな?
俺は王様の近くで見る事になるじゃん?
その時にさ「あの冒険者は俺達の弟子なんですよ」とか言われれば、褒美が貰える可能性が上がる。
ギルドからすれば「優秀な冒険者を抱えてますよ」とアピール出来るし。
しかし、俺は参加する意味があるのかね?
と思ったので、王様に聞いてみた。
「俺、要ります?」
「それは護衛以外でという事かね?」
「そうです」
「勿論必要だとも!
君の知識の一端でも披露して頂きたいのだよ!」
「えっ? 俺も発表するんですか?!」
「そうじゃないさ。
この発表会だが、観客席からの反論が許可されている。
だから推論や予想で発表する事はまずない。
だが、間違った結論に達する事はあるだろう?
その為に、他者から見てもらうのだよ」
「へ~。そうなんですね。で?」
「だから君には発表されたものに対して、反論してもらいたい」
「へっ? 無理でしょ」
「何を言っている? 君の知識が凄いのは判っているぞ。
今まで君が我が国に提案した事にはいつも驚かされている。
期待してるぞ!!」
そういう事か~。
でも反論なんか出来るとは思えないんだけどな。
だって、世界が違うじゃん。
例えばこの世界の水が、水素と酸素で出来てなかったらどうする?
それがこの世界では常識だったら?
反論した俺がバカみたいじゃないか。
地動説と天動説、どっちが正しいかも知らない。
本当に亀の背中に世界があったらどうすんだ。
平行世界なら地球の知識で喋れるけど、異世界だぞ?
異世界って、異なる世界だからね?
魔法があるだけで、物理法則どうなってんの?って世界だからね?
うん、やっぱりラノベの異世界はただの平行世界(パラレルワールド)だわ。
あいつらはIFの世界に移動させられてるだけだ。
モンスターとか、きっと『恐竜が滅びなかった世界』なんだろ。
おっと思考が飛んでた。
……よく考えたら、合っていれば反論されないだろ?
だから俺も別に反論しなくても良いんだ。
そうだよ。必ず反論しなきゃいけないって思ってたけど、そうじゃないんだ。
よし、ずっと黙っていよう。
そうすりゃ時間が来れば終わるだろ。
オートモードにして、他のゲームでもしてるかな。
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