第5話 グールの殲滅と魔法少女の今

「グギャ…」


仲間を一瞬で殺されたことに動揺したのかグールたちが後退る

その隙を見逃さず近くにいたグールに肉薄する


(今グールたちは動揺してるし回避出来ないんじゃない?)


<なるほど、回避は自動失敗にします>


キック80>38

1d6+4d6=17


<グールdは肉片になりました>


生物を殺して血を浴びても何も不快感がない

ゾンビになってしまって変わってしまったのだろうか、まぁ人をいたぶるカスに情けをかけなくて済むから助かるな

俺はそれからも動揺して動けないグールたちを一体一体蹴り飛ばしていく

1度ファンブル出して山から転げ落ちかけたが結果としてしっかりと殲滅は完了した


グールが全員死んだ後この場から音が

消えていることに気がついた


周りの大人は勿論生贄にされかけいたぶられ続けた子供すらも俺に恐怖の視線を浴びせる


恐怖の象徴だった化け物を蹴り1つで砕いて回る見た目人間が居たらそれはそれは恐怖だろう…その気持ちも分かる


少し悲しいだけだ




何も言わずにその場を去り村長の支配を解いてから家に戻る


<……今回のバグ修正ありがとうございました。報酬としてMPとSAN値が全回復し任意のステータスに1d5の補正、魔術を1つ習得出来ます>


俺の精神状態を心配してか言葉を詰まらせながらシロが話しかけてくる

心配させるのは非常に良くないのでいつも通りを意識しながら返事を返す


(結構デカイな…別に死にたい訳じゃないし攻撃こそ最大の防御だしSTRでも上げようかな)


1d5=3

STR33→36


(んじゃ次ルーレット?)


<はい習得済みの魔術を除いたルーレットを用意したのでそちらをどうぞ>


またいつの間にか手に握らされていたダーツを投げる


<ダーツの結果、萎縮を習得しました>


【萎縮】

さまざまなMPとさまざまなSAN値消費

発動時間:瞬時

対象に肉体的損傷を与える

任意のMPとその半分のSAN値を消費し、対抗POWロールを成功させれば消費したMP分のダメージを装甲などを無視して与える


(結構な当たりだな)


<引き運が強いみたいですね。頼もしいです>


現実で見る神話生物やっぱキショいかったなぁ…まぁ俺もほぼ同じ存在か…


辛、寝よ



side魔法少女■■■


「ライトアロー!」


私が放った光の槍が怪人の元に殺到していく


人の負の心に干渉して怪人に変える力を持った魔人たちに変えられてしまった怪人さんを早く人間に戻してみせる!


光に包まれた怪人さんが人の姿に戻る


神様に怪人さんをお家に送って貰ってから帰路に着く


今日も救えて良かったなぁ…あの時魔法少女になって本当に良かった…


これからも1人でも多くの怪人さんを救わないと!


魔人さんたちは悪い人たちには思えなかったけど怪人さんを作ってる限り戦わないといけない…人は救いたいけど戦うのは嫌だなぁ…

痛いし…でも私たちにしか出来ない事だから頑張らないと…


《今日もお疲れ様です光》


そんな事を考えていると神様から声をかけられる


「あぁ神様!あの人は大丈夫でしたか?」


《しっかりと家に送り届けておきました、ありがとうございます》


「いえいえー///人を救うのが魔法少女の役目ですから///」


《本当にありがとうございます。こんな事に巻き込んでしまって》


「まだ言ってるんですか?私も真菰お姉ちゃんも咲良姉さんも凛さんも納得してやってますから大丈夫ですよ」


《本当に…本当にありがとうございます》






神様との会話を終えベッドに寝転がる

最近段々と能力を使うことにも慣れてきた

魔法少女…と言っても魔法を使えるようになっただけのアレだけど

魔法少女はそれぞれ一つ魔法を使う事が出来る

私の場合は光魔法を扱える。だから神様から光って呼ばれてるんだー

本名は晴だよ


最初は懐中電灯よりも役に立たかなったけど今ではみんなのお陰もあって1人でも戦うことが出来るようになって行った

発想考えてくれたのはお兄さんだったけど…

そんなお兄さんが笑って過ごせるように頑張って悪の組織をやっつけないと!


えいえいおーと拳を掲げていたら電話がかかってくる


「どうしたの?真菰お姉ちゃん」

「ちょっとメンタルがアレで…」

「わかった!じゃあいっぱい話そ!」

「本当にごめんね晴…」


真菰お姉ちゃんは最近お兄さんが居なくなったのと、お兄さんが居なくなった日に戦った怪人のせいでメンタルが不安定らしい


その怪人は攻撃を別の場所に飛ばすことが出来る怪人だったみたいで真菰お姉ちゃんの鉄魔法で生み出した鉄柱が何処かに飛んでいってしまったらしい


それが誰かに当たったかと思うと不安で仕方がないみたいなのでこうやってたまに通話して一瞬だけでも忘れさせてあげるのだ


「誰にも当たってないよね…?」

「大丈夫だよ!だって飛んで行ったのって誰も近付かない森の方だったんでしょ?絶対大丈夫だって!」

「そ、そうだよね…」

「そうだよ!」

「……うんそうだよね…ごめん、落ち着いた。いつも本当にごめんね…」

「今までしてもらったことを返してるだけだよ!謝らないで!」

「本当にありがとう晴…おやすみ」

「うん!おやすみ!」


よーし!明日も頑張るぞ!



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