第62話 VS師匠② 後編

まずは時間…!何とか少しの時間さえ稼げれば少しは抗えるはずでござる…!


「龍爪!」

「もっともっと!」

「ぬァァァ強いぃぃぃ!」


新技なのに何も変わらず受け流されるの理不尽でござる!チートでござるチート!


「余所見…厳禁…」

「あっ」

「森羅万象斬…」

「ぎゃぁぁぁぁ!」


迫り来る刃を何とか転がり避けながらその場から何とか離脱しようとする


「森羅万象斬!」

「ふえっぷぅ!」


腕を犠牲にし攻撃を受けながら攻撃が終わった一瞬の隙を突き影縫いで動きを止める


「おわっ!」

「む…動けない…」

「忍法!ドラゴンブレス!」

「鎖よ」


動きを止めた2人にドラゴンブレスを放つが後ろにいる1人に鎖で下げられてしまう

今鎖を2人に巻き付けて自分の元へ引っ張ったんでござるか…?


えっそんな事出来るんでござるか…!?正直むちゃくちゃかっこよかったでござる今の…


しかし今が絶好の好機!


「忍法!分身の術!拙者のやりたい事は分かってるでござるな!」

「「「「勿論でござる」」」」

「行くでござるよ拙者たち!」


出来た時間で分身を呼び出し思い付きを形にする


「「全身龍化!」」


まずはブルーとグリーンに全身龍化で元のゴア・マガ○に戻って単純な火力に残る2人にはししょーさんを倣って後方支援に徹してもらい、拙者はリョーマサマの記憶で着想を得た技を使う


「龍装!」


龍の力を全身に纏いつつ機動力確保のために人型を保つ


龍の鱗をかたどったような装備を全身に纏う

リョーマサマの魔装や呪装、弱装から着想を得た正当後継技でござる!


魔力消費がとんでもない事になってるでござるがそんなん気にしてたら負けるし全力で行くでござる


「行くでござるよ!ブルー!グリーン!」

「「ゴァァァァァァァ!」」


準備が出来たのでししょーさんらの方へと向かっていく


「んおー?すっごいかっこいい感じになってるし龍も居るね何か」

「ふふ…楽しく…なる…」

「次はさっきのを喰らわないようにお願いしますよ2人とも」

「がってん!」

「任せて…」

「ゴァァァァァァァ!」

「うおっと!」


まずはブルーが到着し咆哮を上げながら爪を全力で振り下ろす


「良いね!森羅万象斬!」

「それはもう聞かんでござるよ!」


キィィィン!


ブルーに迫る森羅万象斬を龍装で受け驚愕するししょーさん(本体)に魔砲を放つ


「まじぃ!?」

「魔砲」

「油断…大敵…森羅万象斬」


ぐぬぬ魔砲は切り捨てられるでござるか…

だがまだこちらのターンでござる!


「獣よ」

「ゴァァァァァァァァァァ!」

「流石に普通の獣では龍には敵いませんか…では、スルト」


そうししょーさん(創造)が唱えると北欧神話…だっけかの炎の巨人が姿を現す


魔法はイメージと言うでござるがこんなんむちゃくちゃでござる…!てかなんで知ってるんでござるかスルトを!リョーマサマが教えたからでござるな!


「ゴァァァァァァァ!」


スルトにブルーが撃墜される


「いや強すぎでござる!?」

「2体は生み出せないですが1体でも十分強力ですね…」

「ボーッとしちゃってて良いの?」

「またやっちまったでござる!」

「「森羅万象斬」」


スルトと戦ってるグリーンの援護は期待出来ない…なら頼んだでござるよイエロー!ピンク!


少し後ろの方から2つの光線がししょーさんに迫っていく


「うわっと!」

「これは…」

「くっくっく!油断大敵でござるよ!」

「しまっ」

「龍拳!」

「かっ…はっ…」


突然のクソデカ魔砲に少し隙ができたししょーさん(本体)に全力で拳を叩き込み遠くに飛ばす。完璧に入ったでござるし本体やられたら分身もやられて欲しいでござる…!


「やるね」

「ぐぬ」


横から迫る凶刃をこの身で受けるが予想外の威力で龍装の一部がかけてしまう。さっきとは威力が段違いでござるな…!


「ゴァァァァ!」

「グリーン!」


そうこうしているとスルトにグリーンまで撃墜されてしまう。絶望的な状況でござるな…スルトにししょーさん(ダウナー)にししょーさん(創造)…あれ?ししょーさん(創造)居なくねぇでござるか?


「槍よ」


後ろの方でそう声がし、振り返ってみると槍に貫かれ何故かバラバラになったイエローとピンクの姿が目に入る


何で槍に貫かれただけでバラバラになるんでござる…?ししょーさん(創造)もポカンとしてるじゃないでござるか…!


「これで…1人…」

「楽しかったよゴマちゃん!」

「拙者は1人でもまだまだ抗ってやるでござるよ!」


スルトが振り下ろした拳を何とか避けて迫る刃を体で受けて…隙間を塗って魔砲を打ったりクナイを投げたりするが焼け石に水である


微妙に攻撃感覚をズラして来るから空蝉の術も使えないしキッついでござるなこれ…


気が付けば魔力が無くなり龍装が解けその場に倒れ込む


「楽しかったよゴマちゃん!またやろうね!」

「はぁ…はぁ…暫くは…勘弁したいでござる…」

「じゃあこれで終わり…」




「ちょーっと待ったァー!」


え…?




──side主人公


「俺ともやろうぜ師匠!」

「えっ良いの!?」

「いやー2人の戦い見てたらテンション上がって我慢出来なくなっちゃって」


メイに凄い呆れた目で見られながらイクシオンは守っておくから行ってこいって送り出されたぜ!


「リョーマサマァァァ…どうだったでござるか拙者ァァァ…」

「めちゃくちゃかっこよかったぞゴマちゃん!よく頑張ったな!」

「有り難き…言葉…」


実際あそこまでやれると思って無かったから見てて凄い楽しかったな本当に


成長したら何処まで行けるのか今から楽しみだな


「んじゃやろっかリョーマ!」

「かかってきなさいや師匠!」


神へと至った俺に勝てますかねぇ!


「槍よ」


そんな事を考えていると後ろから槍がおびただしい数飛んできたのでその全てをさっき作った刀で捌く


「森羅万象斬!」

「迅雷…」


捌いた直後に迫ってくる森羅万象斬は受け流して逸らし迅雷で迫ってきた師匠(ダウナー)は刀を合わせて動きを止めたあとに蹴り飛ばす


「遠慮なさすぎないかな!」

「遠慮されたいの?」

「全然!」

「だと思った」


迫る刃を受け流したり力に任せて止めたり偶に反撃しながら刀を体に馴染ませていく


「やっぱ悔しいけどブランクもあるしリョーマの進化もあってまだ全然勝てそうにないねこれ!」

「諦める?」

「嫌だね!今勝てないなら強くなれば良いのよ!」


刀を合わせる事に研ぎ澄まされていく師匠の剣技に惚れ惚れしながら偶に迫る槍や鎖を捌いていく


「段々と温まってきたよー!」

「やっぱ刀では厳しいかなこれぇ!」

「森羅万象斬!」

「断風!」


しっかし楽しいなぁやっぱり久しぶりの師匠との戦いは!


どちらともなく笑顔を浮かべながら切り結び続ける


その意識の隙を突かれた


「迅雷」

「やっべっ…!」


咄嗟に身を捻じるが左腕が高く舞う


「やっぱ耐久力はあんまりないよねリョーマって!」

「その分再生能力は凄いんでねぇ!」


舞った左腕を握り潰し魔力へと変換しながら新たに生えた左腕で師匠(ダウナー)に攻撃する


「魔弾」

「ほっ…」


魔砲の劣化版として作った魔弾…威力は低いが魔力効率は桁違いである


「迅雷」

「ッ!」


キィィィィィィィン!


放った居合術を師匠(本体)に刀で受け止められる


「いつ使えるようになったのさ!」

「進化したら音消えちゃったんだよ轟雷の」

「なんで?」

「知らん」


雑談を交わしながらも鋭い刀の攻防を繰り広げる。そろそろキツイなぁこれぇ…!


慣れない刀に四苦八苦しているとほぼ存在を忘れていたスルトの拳が俺に叩き込まれる


「ごあっ!」


吹き飛びながら反省会をする。いやぁー完全に忘れてたよねスルトのこと、進化してちょっと危機感欠けちゃったかなぁ次は気をつけないと


「やっほ!リョーマ!」

「とどめ刺しに…来たよ」

「そんな簡単に勝てると思わん事だぜ師匠」


吹き飛ばされてる最中に迫ってきた師匠2人に魔弾を放つ


「森羅万象斬!」

「森羅万象…斬…」

「やっぱ思うけどそれ一般技みたいに出していい技じゃなくなーい?」


強すぎるよなぁそれ


魔弾を放ち師匠2人の動きを制限しつつ迫り来るスルトを横目に入れる


スルトを見てパッと思いついたことを形にするべくイメージを固めていく


「ぐっぬっ!絶妙にウザイ所に打ってくるなこれ!」

「不自由…」

「よーし完成!」

「何を…」


イメージしやすい様に腕で適当に印を結ぶ


「須佐之男命」


空間が捻れ魔力で生み出した須佐之男命がこの場に顕現する


「なっ」

「あのスルトって奴を切り刻んでくれ須佐之男君」


こくりと頷きスルトに迫る須佐之男君を見届けながら師匠らに対する攻撃を深める


「何なのあれ!すっごい強そうじゃない!?」

「スルトから着想を得た日本神話の須佐之男命君だ仲良くしてやってくれ」

「何神作っちゃってんの!?」

「師匠にゃ言われたくない」


時に魔弾を時に拳を時に脚を繰り出しているとスルトを切り刻んだ須佐之男君がこちらに戻ってくる


「よっしゃ一緒に戦うか須佐之男君」

「…」こくり


自我あんのかね魔力で作っただけだけど…まぁ今はいいや


その後は須佐之男と一緒に師匠と戦って師匠の分身が須佐之男に切り刻まれ本体が右腕を欠損したため俺の勝利で終わった


「助かったよ須佐之男君また呼ぶね」

「…」こくり


頷き須佐之男君が魔力へと変わり消える

やっぱ自我あるよねあれ…なんでなんだろ


「ぐぇぇ負けたぁぁ」

「はいはい動かないでください刀華様…」


メイから治療を受ける師匠を見ながら頑張ったんで褒めて下さいと言うゴマちゃんを撫でる


「ほわぁぁぁこれが頭撫で…癖になってしまいそうでござる拙者ぁぁぁ…」


うーん今日も平和だなぁ…


早く起きるといいなイクシオン


────────────────────

カァッ(モチベに繋がるので感想や星ください)

カァッ(了真君強いなぁ…)

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