第50話 強くなりすぎた修羅たち
巫女服のじゃロリが魔王様だとして…四腕がデストロイで執事がバトラーで…リリスはあんま変わんねぇな。んであれがユダか
あんの執事男どっかで見たことある気がするんだけどなぁ…誰だっけあれ
(どうする?リョーマ)
『一触即発みたいだし戦おうぜ。最近他の奴と戦ってないし良い機会だろ』
(おけ!)
「おうおうおうそこの悪の組織?のものたちよ!ここを通りたければ私たちを倒してから行くんだな!」
『ノリノリだねぇ』
悪役ロールプレイが映える魔法少女って何だよ
「なんじゃお主ら…しかしその自身からして中々強そうじゃな。儂はあの侍女と戦うからお主らはあの狐男とやれ」
「かしこまりました」
「えーだるー」
「戦いたくないなぁ…」
「儂の人望無さすぎんか?ユダはどうじゃ」
「僕戦闘員じゃないんですけど」
なんかコミカルだなあいつら
(私たちはどうすれば?)
『お前はどうせ動かんだろうしイクシオンに守ってもらえ…何処までボコボコにしていいんだ?これ』
(殺さないなら別に大丈夫なはずですよ。まぁやりすぎたら止めます)
『うい了解』
メイとそんな話をしていると師匠と魔王が遠くの方で戦い始める
見た感じ師匠が魔王ぶっ飛ばしたっぽいな…
師匠の蹴りに耐えられるなら中々強くはあるか
「全くあの方は…すみませんそこの狐さん。4対1なんて申し訳ないですがこれも仕事なので」
「めんどくさいけどねー」
「戦い…嫌い…」
「だから僕非戦闘員なんだって!」
そんな事を考えていると何か言わてたのでノイズ混じりの声を出しながらこうなんか腕をクイクイっとする
『4人集まっても何も変わらんからさっさとかかってこい』
そう言うと同時にバトラーとデストロイが迫りリリスの鎖が俺を襲いユダはその辺であたふたし始めた
非戦闘員さん可哀想だなぁー未来の所業的に許し難いがこんな奴
とりあえず鎖を避けて迫ってきたバトラーとデストロイを軽く殴る
「がっ!」
「ごっ」
面白いくらいに飛んで行った2人を尻目にどんどん送られてくる鎖を避け続ける
……弱いなーこいつら
限定的な不死身にかまけて努力せんかったんかなぁ…あぁでもバトラーもデストロイも恐らく使ってないか能力
せめてウォーミングアップになって欲しい
「なんで当たらないんだろだろ」
暇になってきたので鎖に魔力を通して遊んでいると何故か制御を奪えたので鎖をリリスの方へと投げ飛ばす
「なんと」
胸を貫いた鎖の端を掴み思いっきり投げ飛ばす
「あーれーーー」
緊張感ねぇなぁあいつ
不死身ってなるとこんなもんか
「何やってんの皆!?」
一人取り残されたユダが何か喚いていたので足から地面に魔力を流して地面を操り噴出させた鋭く大きな柱で胸を貫き拘束する
「がっ」
非戦闘員つってたしボコボコにするのもあれやからなぁ…まぁそこで貫かれながら待ってて欲しい
ついでに仕込んどくかあれ
ユダを貫き拘束し終えた後バトラーとデストロイが吹き飛んだ方向に歩いていく
リリスは知らん適当に投げたからどっか行った
「加速!」
「全能力強化ァ!」
吹き飛んだ方に近付いて行くとそんな事を言いながら2人が突っ込んでくる
何かこう青いオーラみたいなものを纏っているが正直目を魔装化しなくても余裕を持って避けられるくらいには遅い
涼しい顔で攻撃を捌きながらそんな事を考える
まぁ全部覆うお面だから涼しい顔見えてないだろうけどまぁ雰囲気でね
強くなりすぎちまったな…
敗北を知りたい(師匠に連敗中)
「なんっ!ですかこの人!てか人ですかこれ!」
「余裕そうな雰囲気出しまくっててムカつく!」
ごめん滲み出てたわ余裕さが
とりあえず適当にぶん殴って気絶させる
不死とは言え耐久力が無さすぎたらこうもなるよね
一旦ユダの方に持って行って地面から作り出した牢の中に2人を入れてリリスを探す
後ろで何で僕だけ貫かれてんの?と言う声がしたが聞こえない。自分の胸に手を当てて考えてみたら良いんじゃないかな
周りを見渡しても見つからないリリスを探してその辺を練り歩いていると木にぶら下がっているリリスを見つける
「あっ見つかっちゃった」
頭に一撃入れて気絶させて牢に入れといた
『こんなもんでええかな』
(バッチリだと思いますご主人様)
『そっちどんなん?』
(刀華様と魔王様の戦いの余波からイクシオン様が守ってくれてます)
『応援いる?』
(大丈夫なんでお二方の戦いの方行って刀華様がやり過ぎそうなら止めてください)
『おけおけ』
───side魔王
なんっじゃこの侍女!
強すぎるじゃろうが!
「あっはっはっは!やるねぇ魔王さん?だっけ!」
「儂は魔王ミコトじゃ!冥土の土産にでもするんじゃなぁ!天地よ!」
「出来もしないことは語らない方がいいよ!」
儂の能力『天地』は天と地を操る事が出来る
雷だって幾らでも落とせるし暴風も起こせるし地面を陥没させたり大きな穴を開けることも出来る
だがなんじゃこいつ!見えたものが間違いないなら雷や暴風切ってたし空中を駆けてたぞ
何の冗談じゃこれ!
「もっともっともっとおいでよ!足りないからさ!」
儂…死ぬかもしれんなぁ…
やるべきじゃなかったんじゃ世界征服なんて…こんなんいるなら無理すぎるじゃろ…
ってかバトラーたちはどうしたんじゃ気配が感じられんが
「よそ見してる暇あるの?」
「あっしまっ」
意識が逸れた合間を縫って侍女にぶん殴られる
刀がメインウェポンな筈なのに刀を使わずにこの儂がボコボコにされる屈辱…耐え難し
「こんなんだったらリョーマと戦ってた方が楽しいなぁ…終わらせるかぁ…」
そんなおっそろしいことを吐いたかと思うと侍女が3人に増える
「………は?」
1人でも勝てる訳がないやつが3人に増えた事が信じられずポカンとする私に侍女が刀を向ける
「「「森羅万象斬」」」
強烈な死の予感に身がすくみながらも絶望しないように心を強く…
いや待って無理絶望しそうなのじゃ
全てを諦め目を瞑っていると何かに掴まれる感覚と共に軽く5回は死ねそうな音が近くで響く
「一体何…が…」
目を開けると儂は狐男に抱えられていた
……なんじゃこの状況!?
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カァッ(モチベに繋がるので感想や星ください)
カァッ(強くしすぎたよこの人たち)
カァッ(星500突破本当にありがとうございます絶対完結させるし完結後も偶に後日談書きます)
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