第67話 別れ
「違うんだぁ…引きこもりクソ陰キャの私にはそれぐらいしか娯楽がなかったんだぁ…」
「驚くほど何も違くねぇな」
「それただの自白じゃない?」
言い訳でも何でもないじゃねぇか
「ふぐぅ…言葉のナイフが心に刺さる…」
「自業自得だろ大分」
自業自得なんだよなぁ…
「いや俺はまだ良いんですけど覗き見してるって他のやつが知ったらどうなるか…」
ゴマちゃん当たりは殺しに行きそうだよな…
「言わないでくださぃぃ…何でもしますからぁ…」
「何でも…ねぇ…」
うーん別に欲しいものない…未来に帰ったら170年メイとイクシオンに何も出来なくなるから影で助けてもらうとかそんな感じに…
「うぅ…」シュル
「…何してるんです?」
「了真…」
「月読さん?」
「優しくやってくれよな」
「月読さん!?」
そう言い月読さんが空間を割いて勝手に帰る
「月読さん!?」
「ひーん…」
「あの…天照さん…?」
「何ぃ…?」
「あっちょっその格好でこっち向かないで見える見える」
ねぇ何で何も言ってないのにこんなことなってんの?え?クソ野郎だと思われてる?
自分から襲ったこと一度も無いはずなんだけど…性の獣だと思われてる?
「…やっぱり」
「え?」
「やっぱり私の体になんて誰も興味無いんだ!」
「あのちょ天照さん?」
こいつ短期間で何度暴走するんだ???
「胸も無いし色気も無いしそれでいて全然身長低くないし!むしろ幼女体型だったらどんだけ良かったか!月読は皆からモテモテで良くパーティーに誘われたりもしてるのに私は何の魅力も無いからパーティーに誘われたりなんて全然しないし!」
「天照さーん?」
「人と関わるのが怖いから引きこもったけど神界全然娯楽なくて暇になって駄目な事なのに覗き見なんてしちゃうし!」
「あっそれはちゃんと反省してね」
それはちゃんと駄目だから
「謝罪で差し出せるものなんて限られるのに3つのうち2つ差し出すの決定してるし!私に残ってるのはこの体だけなのにぃぃぃぃ!可哀想なものを見る目で見られて全然興奮してくれないしぃぃぃぃ!」
「泣いてる…」
最高神じゃねぇの天照大御神って…こんな情けないことある?
「ひっぐ…うぐ、えぐ…」
「あのちょ…えと、泣き止んでもらって…」
「なら!なら抱いてよ!私には価値があるって私に思わせてよ!ほら!ほら!」
「勢い怖すぎる…」
「どんな命令だって聞くしどんな事だってするから私を使ってよ!」
「これ謝罪の行動なんだよな?見失ってないよな当初の目的」
「…駄目?」
ちらりと遠くの方でこちらを見ている奴らを見てから覚悟を決める
「ぬへへ最高だったよ了真」
「それならぁ…良かったです…」
意志弱いなぁ…俺
これ以上増やさないって決めてた筈なんだけどなぁ…
「未来に戻ってからも使いたくなったらどんどん呼んでね!戦闘だとゴミみたいな活躍しか私出来ないし!」
「そんな卑下せんでも」
「ちなみに覗き見して思ったけど私ゴマちゃんさんの分身の1人にも勝てないよ!」
「戦闘面で呼ぶことは無さそうですね」
「でしょ!?」
神呼び出すよりゴマちゃんが分身ひたすら作ってた方が良いって何か…悲しいね
「戦闘では月読と須佐之男使ってあげて。ちゃんと二人なら刀華さんと刀堕さんと一体一で戦えるから」
「良かった月読さんはちゃんと強いんだね天照さんと違って」
「ふぐぅ!」
また泣いてる…涙腺大丈夫?ぶっ壊れてない?
「S〇Xの時なら役に立つから!絶対!」
「あんまS〇Xとか言うなよ最高神が」
俗すぎるって
「何でもするし私には何でもしていいからね!その溢れんばかりの嗜虐心をぶつけてくれていいよ!」
「えっ俺そんなにヤバいやつだと思われてんの?」
「違うの?」
「違うよ?」
「でもお尻叩くのとか首絞めるのとか良くやってるし気絶するまで止めなかったりとかしてたじゃん。私もお尻叩かれたし」
「…反論出来ねぇ…」
「気持ちよかったからまたしてね!」
「最高神こんなので日本大丈夫?」
不安ですよ凄く…
「でもどうしようかな」
「何がですか?」
「メイさんらにどう言って混ざればいいのか…」
「あぁー…」
「もう了真にその辺で拾った都合のいいオ〇ホって紹介してもらうしか…」
「神だよね?天照って一応」
神が都合のいいオナ〇呼ばわりされるの屈辱じゃねぇの?あっ呼び方は私は了真より下のカスだから呼び捨てで良いよって言われてこうなったよ
その流れでご主人様って呼ばれそうになったけど流石に主神レベルの神にそう呼ばれるのはなってなったし、それは私のアイデンティティだって言ってきそうな奴もいたので丁重にお断りした
「あとそれに関してなんだけど…解決してると言うか…何と言うか…」
「んぇ?」
「まぁ見てたと言うか…」
「ひゃあぁぁあぁぁ!」
「あんま驚かせんでやってくれメイ」
「すみませんつい…」
実は月読さんが現れた位から皆こっち見てたんだよなぁ…声は聞こえて…そうだなぁ向こう創華居るし…
「リョーマ兄さんは何かヤバい女の人から好かれる星の元に生まれたんですか?」
「否定出来そうにないのが怖いけどマトモなのお前入れて2人いるから…」
「好かれてるの何人くらいですっけ」
「天照入れたら10人かな」
「10分の8イカれてるのはもう才能ですよ…」
「てか私たちが世界に負荷かけてるなんてねぇ…まぁだろうなとしか思わないけど」
「流石に…強すぎた…」
「え?…え?」
めっちゃ混乱してるじゃん天照…目がぐるぐる回りまくってるし
「夢…?」
「現実だよ」
この後3時間くらい話して天照は受け入れられましたとさ。神の業務とかはあるらしいから常に居れはしないみたいだけど
俺にもそんなんあるの?って聞いたらやりたいならやらせてあげるけど面倒臭いよ?って言われて丁重にお断りした
1ヶ月したら未来に戻らないと行けないのも話し合って1ヶ月皆でひたすらにイクシオンとメイを楽しませることに決めた
170年2人でも大丈夫なように沢山の思い出を作って沢山の言葉を紡いだ
そして…
───1ヶ月後
「うぅ…やっぱり寂しいよ私…」
「1番それ言いてぇのメイとイクシオンだから落ち着け刀華」
「そう…ぐす…だよ、刀華…」
「刀堕も落ち着いてください…」
「でも創華も泣いてるじゃん…」
「当たり前でしょう…悲しくないわけありません」
まだ俺らは一瞬だけど2人は170年も2人っきりだからな…
「こっちは頑張って色々手を回すので後はお願いしますよご主人様」
「おう任せろ」
「寂しいでござる…」
「あはは…」
ゴマちゃんがひしとイクシオンを抱きしめながら泣いている…ちょっと重そうだからもたれかからないであげて欲しい
「しっかり私もサポートするから任せてね!」
「不安だなぁ…」
「なんでそんな事言うの刀華!」
「いやだって…ポンコツじゃん…」
「うわぁぁぁん!メイぃぃぃぃ!刀華が私をいじめるぅぅぅ!」
「よしよし天照様も頑張ってますもんね…結果に結びついて居ないだけで」
「ひーん…」
この1ヶ月で天照は結構このグループに馴染んでいった。今では皆の末っ子のような感じで弄り散らかされている。1ヶ月で全員からポンコツと思われるくらいミスするのが悪い
そんなこんなで別れの挨拶を各々交わして一段落するとメイが口を開く
「では…また170年後に会いましょう皆様」
「おう…またな」
「またね!」
「また…ぐす…ね…」
「頑張ってくださいね…」
「また会おうでござる…怪我せんように気をつけてでござる」
「またねぇ…ごめんねぇ…私たちに力が無くて…」
「またね」
イクシオンがそう言った直後俺たちを光が包み、気がつけば俺たちは俺の部屋に飛ばされていた
「行っちゃったねぇ…」
「行っちゃいましたねぇ」
「こっから170年…かぁ…覚悟はしてたけどやっぱり寂しいなぁ」
「私は待つのは慣れてるので余裕ですよ」
「ふふ…の割には目に涙が溜まってるみたいだけど?」
「見間違いですよ」
「そう言うことにしとこっか…じゃ170年よろしくねメイさん」
「えぇ、よろしくお願いしますイクシオン様」
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カァッ(モチベに繋がるので感想や星ください)
カァッ(複数人を同時に過去か未来に飛ばす時は光に包まれるようですね)
カァッ(ようやく未来に戻りました。ここから寄り道しながら最終話まで駆け抜けようと思います)
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