第68話 再会①

「んー懐かしいなぁ…」


30年ぶりだもんなこの部屋…あっ大事にしてたフィギュアとかもある…てかあいつら何処行った?何で居ないんだ?


そう思っていると近くの空間が突然音を立てて割れ会いたかった奴らが出てくる


「おーお前ら!久しぶり!」

「ひっさしぶり!ダーリン!」

「久しぶりパパパパパパ!」

「光線銃みたいになってる」


飛び込んできた2人を抱きしめ再会の喜びを分かち合う


「懐かしいなぁ…やっと帰ってこれたって感じがするよ…」

「メイから話聞く限り大変だったみたいだね…手も出しまくったらしいけど」

「いやぁ…うんそれは…」

「その人たちはメイさんが気遣って少しだけ遅れてここに到着する感じらしいよ」

「助かるなそれは。久しぶりに会ったしお前らとの時間大切にしたいしな」

「いっぱい話そういっぱい」

「積もる話なんて幾らでもあるからね!」


そこから2時間ほど3人で喋っていると部屋が光り輝き刀華らとゴマちゃんが到着する


「おぉーここがリョーマサマの…記憶にある光景まんまでござるな」

「ここが未来…!知らないものがいっぱいだ!」

「ふむ…リョーマに抱きついてる2人がよく話してたルカさんとシロさんかな…?」

「一旦落ち着いてください貴方たちは」


一気に騒がしくなったな


「あれメイさんは?」

「メイは…いいやちょっと待ってろ」

「およ?」


そう言いルカとシロを引っさげながら2人が出てきた空間の前に立つ。その後その場所に腕を突っ込み横に裂き空間を割る


「うえっ!ちょっ!ご主人様!?」

「なんで隠れてんだお前…皆来たしそろそろ出てこいよ。何で背向けてんの?」


メイが作った空間…隔離部屋と本人が言っていたものに引きこもっていたメイを無理矢理引きずり出そうとして空間を割ったわけだがメイは何故かこちらに背を向けうずくまっている


「いやあの…いざ会うとなるとどんな顔していいか分からなくて…えと、うぅ…」

「メイがここまで恥ずかしがってるの初めて見た…」

「…」


無言でメイに近付きちょっとルカとシロに後ろに回ってもらってからメイを抱きしめる


「ごごごごごご主人様!?な、何を!」

「170年よく頑張ってくれた…久しぶりだな、メイ。またこうして会えて嬉しいよ」

「ご主人様…」


俺らにとっては一瞬でもメイとイクシオンは170年もの月日が流れているのだ。それに対する懺悔や感謝の気持ちを込めて抱きしめているとメイから肩の力が抜けいつものメイに戻る


「久しぶりですねご主人様。やっぱりご主人様には私が居ないと駄目なんですか?全く」

「そうだな」

「いやあの…そこは否定するところで…」


その後も全然まだアワアワしてたメイを弄ってからメイを連れて隔離部屋から出る


「ごめん時間かかった」

「お姫様抱っこが追加されてる…!てか!久しぶりメイさん!」

「久しぶり…元気で良かった…」

「お久しぶりですメイさん。また会えて嬉しいです」

「久しぶりでござるよメイさん!」

「…お久しぶりです皆様」


ぎゅうぎゅう詰めになりながらルカやシロに過去の話をしながらこの1年で何があったのかを聞く


「30年も過ごしたんだ向こうで…良かった私たち忘れられなくて」

「帰ってきて誰?って言われたら泣いちゃうよ私たち」

「大丈夫だよほぼ毎日2人の話聞かされてたし」

「会っても…ないのに、もう友達ってくらい情報がある…」

「お2人はリョーマにとってそれほど大切な人だったんですね。晴さんや真菰さんの話もされまくりましたが」

「拙者も記憶としてお二人のことは知ってるでござるから懐かしさがあるでござるよ」


S〇X以外の殆どの記憶あるしなゴマちゃん


「記憶の大部分を引き継いだ眷属…相当可笑しな成長してったんだねダーリン」

「ルカも大概じゃない?何で神にまでなってんの?」


戻ってから刀華らが到着するまでの3時間で聞いたがルカは不定神と呼ばれる存在へと進化したらしい。1年で…?と思ったが隔離空間で全力のメイとバトり続けたらなってたらしい


感覚的に恐らくゴマちゃんと強さは同じくらいだろう。才能の塊かな?


「これも愛のなせる技。ダーリンの足手まといになりたくないって気持ちが私を強くした」

「ひゅーひゅー!」

「茶化すな刀華…」

「ふふん」

「いやまぁ満足そうだし良いか」


背中の方だから見えないけど渾身のドヤ顔かましてそう


「嬉しいんですけど何で私まだお姫様抱っこされてるんですか?」

「久しぶりだからね」

「そんな万能な言葉じゃないですよそれ…」


170年分甘やかさないと…


そんなこんなで皆で話しているとまたも空間が割れ荒野へと繋がる


『よォリョーマ!戻ったみてぇだな』


「ハスター様じゃんお久ー!」


空間割った時点で察してたがハスター様が声をかけてくる


『…』


「えっ何その顔」


『いやヨグから聞いたがお前神になったんだろ?もう同格だし様付けは要らねぇよ』


「あっそう?じゃあハスター君って呼ぶね」


『何でお前らは揃いも揃って君付けしてくんだ…?まぁいいや顔も見れたし邪魔しちゃ悪いからまた後でこっちの報告…いやいいやヨグには共有してるからヨグから聞いてくれや』


「了解」


『んじゃまたなリョーマ』


「まったねー」


手を振っていると空間が戻り元に戻る


「…俺の部屋空間割れすぎじゃない?」

「なんでなんでしょうね」

「お前が結構な原因じゃない?後でハスター君の報告よろしくね」

「お任せ下さい」


再会の喜びを分かち合いながら俺たちはまだまだ話を続ける


────────────────────

カァッ(モチベに繋がるので感想や星ください)

カァッ(真菰や晴ちゃんとかの魔法少女さんらは次か次次回で出ます)

カァッ(神格連中がどうなったかは次の回で書く予定です)

カァッ(新作書いたので良かったら読んでみてね)

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