第47話 イクシオン可愛いヤッター

──side晴


「これで全員揃ったな…改めて聞くけど大丈夫だったか?」

「はい〜私は大丈夫でした〜楽しかったですよ〜」

「私も大丈夫だったよ!懐かしい気持ちになったね!」

「私も大丈夫」


懐かしかったなー


「多分頭に新しく出来そうな事とかが浮かんでると思うんだが後で試してこい。やってみたら出来そうなことが次から次へと浮かんでくるから」

「結構出来ること増えてますよ〜」

「私もまだ試してないから後で一緒に試そうね晴」

「りょうかい!」


それからも皆で少し雑談した後その場から離れ真菰お姉ちゃんと新しく出来るようになったことを確認していく


「おー!自分の手足操るみたいに魔法が使える!凄い!」

「練度とかが驚く程伸びてるねこれ…すっご」


やりたい事が何だって出来そうな気がする!

よーし頑張るぞー!




「そういや最近変身って言わないけど何かあったの?」

「恥ずかしくなっちゃって…」


かっこよかったのに



──30分後


「まさか新技が2個も完成してしまうとは…自分が怖いよ…」

「使い所も多そうだしね…私は1個しか完成しなかったや」

「時間制限ありの新技とかかっこよくない?」

「それはそう」


ふっふっふー。これで次魔人さんが来ても勝てるはず!


「んじゃ凛さんたちの方に戻ろっか」

「はーい!」




「そんな技使えるようになったんかお前ら…凄いな」

「凄いですね〜」

「凛さんたちはどんなの使えるようになったの?」

「私はシンプルにもっと身体能力が上がったくらい?」

「私は式神さんを全部出して強化出来るようになりましたよ」

「凛さんの成長脳筋過ぎません?」

「なんでなんだろうな」


そうやってワイワイ喋ってると神様が戻ってくる


「はぁ…はぁ…あっ皆様試練お疲れ様でございます。これで皆様は亜神となった訳ですが寿命等は変わらないのでご安心ください」

「いや…それはいいんだが…なんでそんな息切れてんだ?」

「はぁ…はぁ…すみませんご近所トラブルが…」

「ご近所トラブル……?」

「まぁそれは後で…と言う訳で改めて自己紹介を私はシオ改めイクシオンと申します。よろしくお願いします」


「よろしくお願いしま!」

「なんでまた自己紹介を…?」

「色々あって私は亜神以上の格がある人か圧倒的に強い人じゃないと名前の認識が出来なくなってしまっていまして…」

「あぁーだから私たちのこと魔法属性で呼んでたんですね」

「そう言うことです。良ければ自己紹介をして貰えないでしょうか」


イクシオン様が少し躊躇いがちにそう言った


「勿論ですよ!田辺晴でーす!」

「灰崎凛だ。凛でいいよ」

「守谷咲良です〜」

「夜染真菰です。よろしくねイクシオン様」


「……ありがとうございます皆様。よろしくお願いします!晴様!凛様!咲良様!真菰様!」


太陽のような光輝く笑顔でイクシオン様がそう言う


気付いたら皆でイクシオン様を抱きしめてた


「みみみみみ皆様!?」

「可愛い…」

「可愛いな」

「可愛いですね〜」

「可愛い!」


恐ろしやイクシオン様…


皆で1時間は抱きしめて撫でてた

楽しかった




──過去 side了真


「帰りてぇー」

「どしたのリョーマ。5分くらい意識失ってからずっとそれ言ってるけど」

「精神だけ未来に帰って親友と喋っちゃったからホームシックに」

「何言ってんの?」

「何かやったら出来ちゃったんだから仕方ないでしょ」


理由なんて無いんだ出来ることに


「まぁそんな事より戦おうよリョーマー!新技いっぱい思いついたんだよー!」

「絶望的なこと言わんでくれん?」


まだ増えるの?


今日は師匠が3人に増えて1人が創造魔法振りかざしまくって残り2人が刀で斬りかかってきた。凄く怖かった


自立行動出来る分身を2人も作れるのは反則すぎん?


何でそんな事出来るの?


「今日はどうだったんですがご主人様」

「負けた。理不尽だった」

「レギュレーション違反に入れる?」

「いや多分あと3回くらいやれば対応出来ると思う」

「大概リョーマもイカれてるよね」


まぁ不死身が理不尽の極みみたいなもんだし


「そっちの修行はどんな感じ?」

「イクシオン様が反射魔法完璧に使えるようになりましたよ」

「おっまじ?」

「そうなんだよ!褒めて褒めてー!」

「よーしよしよし」


あまりの可愛さにやられ抱きしめて頭を撫でる


「えへへ…」


未来でイクシオンとシロ並べたら可愛さで爆散しそうだなぁ


「ん!」

「何すか師匠」

「私も!」

「イクシオンが撫でられてたら羨ましくなるのやめません?まぁいいですけども」


喋ってる間も催促をやめない師匠の頭もしっかり撫でる


「んふはふふひ」

「個性的だなぁ…」


この後しっかりメイも撫でた




「そういえばご主人様」


皆撫で終わって満足した後メイがそう切り出す


「どしたん」

「明日からあまり喋らないでください」

「えそんなに撫でられるの嫌だった?」


めちゃくちゃに怒らせたりしてる?


「あぁいえそう言うことではなく…撫でられるのは歓迎なので幾らでも撫でてもらっても構わないです。ぶっちゃけて言うと未来が変わる可能性が出るからですね」

「何となく察した」


恐らく師匠が初代魔法少女なのは確定だしリリスとかとエンカウントするんだろうなこっから


「でもそしたらコミュニケーション困らない?」

「…ご主人様私たちだけに声聞こえるように出来ません?」

「丸投げすんなや」


うーんそうだなぁ…


「このお面改良して口も覆うようにして…よいしょ」


最近魔力を通すことで物を改良出来るようになったためそれを使いお面を顔全部を覆うものへと変える


それプラスでそこら辺に落ちてた石を改良し耳栓のようなものへと変えてお面と魔力を繋いでリンクさせる


………えっ俺こんなこと出来たん?

なんか出来そうだなーって思ったからやったけどリンクを繋げるって何?


「どうしたんですかそんな微妙な顔して」

「いや思ったより俺って凄いなって」

「突然どうしたんですか?」


えーっと一旦耳栓つけてみて…お面で口を覆いながら喋ってみよう

何か分かんねぇけど耳栓からだけ声聞こえてくるな。どんな原理???


とりあえず出来たのでお面の口の部分を開け話す


「ほいコレ」

「何ですかコレ」

「耳栓。耳につけてくれたら俺の声が聞こえるようになる」

「どんな原理なんです?」

「さぁ……」


困惑しながらも皆が耳栓をつけたのを確認してから口を覆い喋ってみる


『聞こえる?』

「どんな原理なんですか!」

『いや知らねぇんだって』

「聞こえるよー!」

「耳元でリョーマ兄さんの声が…ふふ…」

『……イクシオン?』

「何でもないです」


何でもないならまぁええか


『まぁこれで傍から見たら無口なやつに見えるだろ』

「そうですね」

「そうだね」

「完璧だと思うよー」


何でこんなこと出来たんだろうなぁ


────────────────────

カァッ(モチベに繋がるので感想や星ください)

カァッ(ようやく悪の組織のメンツ出せる)

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