第79話 n度目

イクシオンとミコトを担ぎ家に帰る


「ただいまー」

「あっおかえりダーリン…また増えてる…」

「いやこれは別件だからそんな顔しないで?」


そんな節操ないやつだと思われてんの?俺


「おっかえりーパパー。メイさんたちは隔離空間に居るよー」

「おっありがと助かる」


全員居るなら話が早いな


「んじゃ俺らもちょっくら隔離空間行ってくるわ。多分ゴマちゃんは出てくるだろうから相手してあげてや」

「了解」

「おっけー」


弱装を解き魔装を目と足に重ねがけしてからサクッと空間を削って隔離空間内に侵入する


「空間が割れ…いやもう気にするだけ無駄じゃなこれ」

「いちいち反応してたら疲れるよ?ミコト」

「それもそうじゃな」


担いでる2人が何やら失礼なことを言うが気にしないことにする


「おっすやってる?」


そう声を出した瞬間にこっち目掛けて複数の斬撃が飛んでくる


なのでそれらにミコトとイクシオンが被弾しないように脚を使って捌いていく


どっちも不死身とは言え傷ついて欲しくは無いからね…あっ脚片方斬られた


そんなこんなで斬撃を捌いているとこれは何やら可笑しいと気がついた刀華がこちらに向かってくる


「んー?声がしたからゴマちゃんの分身かと思ったけどリョーマじゃん。どしたの?」

「ある奴連れてきたから集まってくれる?メイも含めて」

「ある奴…」


そこでようやく刀華が肩に背負ってるミコトに気がつく


「なるほろ、ちょっと待っててね」

「うい」


そう言い皆を呼びに行った刀華を見送りミコトとイクシオンを肩から降ろす


「まぁすぐメイら来ると思うから覚悟決めとけよミコト」

「覚悟ならもうバッチリなのじゃ」

「そりゃいいな、頑張れよ」


そうして話すこと30秒くらいで刀華が皆を連れてくる


「お待たせ」

「リョーマサマどしたでござるか?」

「ゴマちゃんを眷属にする前のいざこざの精算をする為にな…ゴマちゃんは一旦外でてくれない?」

「りょーかいでござる」


そう言いゴマちゃんが隔離空間から出る


「あっ主殿…」

「どしたんミコト」

「なんで刀華が3人居るんじゃ…?」

「あれ?見た事なかったっけ分身だよ分身。あれから自我持って個体として確立されたけど」

「意味がわからないんじゃが…」

「まぁ皆元は刀華だから…謝る人間が増えただけだから…」

「そっそうじゃった…」


覚悟を決めた顔をしてミコトが土下座を皆に向かってする


「本当に…本当に申し訳ない…。折角チャンスを与えて貰えたのに、簡単にユダに操られ…お主らを傷つけてしまった…。どれだけ謝っても、どれだけ償っても許されん事をしてしまった…儂に出来ることなら何でもさせて欲しい…本当に…本当に申し訳ないのじゃ…」

「ミコト…」

「…ミコト様お顔を上げてください」

「しかし…」

「此度の件はユダが行ったことでありミコト様が故意にした事ではありません」


確固たる意志を持ってメイがそう言う


「確かにミコト様は刀華様を傷つけはしましたが洗脳され心にもないことを言わされた人を誰がどうして責められましょうか」

「メイ…」

「私も…私もあの時はすっごい傷ついて、何もかもどうでも良くなっちゃったけど…ユダの洗脳のせいだって分かってからはミコトの事を恨んだりなんてしてないよ」

「刀華…」

「なんせ私には最高の夫が居たからね!洗脳から解けた私にずっと寄り添ってくれたから吹き飛んじゃったよ悲しみなんて」

「刀華…夫?」


夫と言う単語を聞きミコトがこちらを見てくるが俺も絶賛混乱中なので少し待って欲しい


「夫…とは。いつの間に結婚したんですかご主人様…私に黙って結婚したんですか?ねぇねぇ」

「いや俺もなんの事だかさっぱりなんだけど…刀堕と創華は?」

「「急に何言ってんだこいつ」」

「誰も知らねぇじゃん」


あとなんでこの話聞きながらそんなにドヤ顔が出来るの?胸張らないで?


「いや私たちって魂レベルで繋がってるじゃん?」

「まぁそうだな」


真菰とイクシオン以外の関係持った女は全員魂で繋がってるからな…とんでもないことだけど


「つまりもうそれって実質結婚だよね!」

「そうはならなくない?」

「良いじゃん別に夫って言ったって!私は遊びの関係ってこと!?」

「何処で覚えたんだそんな言葉」

「ドラマで覚えた!」


チラッとメイを見る


「ご主人様がミコト様らの所へ戦いに行ってる間に隔離空間で皆で見ました」

「隔離空間便利すぎるな…じゃなくて、遊びの関係な訳ないだろ?関係持ったからには全員幸せにするよ当然」

「じゃあ夫って言っても良くない?」

「…確かに?」


あかん反論出来んくなってきた。俺口論弱くない?詐欺師に速攻で丸め込まれそう


そんなことされたら多分殺しちゃうけど


「てかいつまでミコト土下座してんの?もう良くない?」

「いや…え?軽…え?」


ずっと土下座をしてたミコトが刀華にすっごい軽く土下座を辞めるよう促され混乱している


「さっきも言った通りリョーマのお陰で全然恨みなんて持ってないから謝られてもだし…あっでもユダがどうなったかは気になるな…リョーマどうしたの?」

「すんごい辛い目に合ってるよ今も」

「どんなんそれ」

「見ない方がいいですよ刀華様」

「なんで?」

「私が聞かされた計画通りなら大分グロい…と言うか生命に対するある種の冒涜なので」

「散々すぎない?」

「まぁあれは…うん。儂もどうかと思う」

「被害者にもそれ言われるってどんな事したの?」

「思いついた復讐しただけなんやけど…」


一生痛みで苦しみ続けるだけだし…まだ軽くない?本当はもっと苦しめる予定だったし


「まぁもうこの話はここまでにして…えいっ」

「ん?何刀華」


急に刀華が俺の背中に抱きついてくる


「しよ?」

「……………ミコトいるよ?」


一瞬何を言われたのか全く分からなかったがようやく理解したあと、絞り出すようにミコトがいるだろうと告げる


「大丈夫大丈夫」

「何も大丈夫じゃ…おい脱ぎ始めるなお前らまで」

「あわわわわ…あわわわわ」

「ほらあわあわしちゃってんじゃんミコトが」

「まぁじゃあ私たちを傷つけた罰として観戦させるってことで。いっちばーん」

「2番…」

「さんばーん」

「よっよんばーん…」

「では私が5番でございますね」


そんな事を言いながら5人が俺に群がってくる


…こんなんさ、抗う方が失礼だよね


そう思い自分の欲望に素直になる






その後メイに隔離空間内の時間を大分歪めてもらって20日間連続でハッスルした。だいぶ分かりきってたことではあったけど途中からミコトも参加した


妻が11人になった


────────────────────

カァッ(モチベに繋がるので感想や星ください)

カァッ(了真君さぁ…妻出来すぎじゃない?当初の予定だと行って3人のはずだったんだけど)

カァッ(次回で一旦最終回の予定です)

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