第7話 魔法少女と悪の組織と俺

side魔法少女光


「私を見てよ!私を知ってよ!私を助けてよ!私を満たしてよ!」

「最近この類の怪人多いよなぁー現代社会恐ろしすぎるわまじで」

「Zの普及で承認欲求が刺激されたんでしょうね」

「まっ早いとこ救ってやっか」

「そうですね!」


「フン!」

「ライトアロー!」


凛さんの蹴りが空気を揺らしながら怪人さんに直撃し私が放ったライトアローが人形たちを薙ぎ払う


人形とは怪人さんが生み出せる仮面ライ〇ー

で言うところのショッカ〇的なアレである

仮面〇イダーは勿論全作履修済みだ


今回の怪人は負の心が小さかったのかそれだけであっさりと鎮圧に成功する


「今日は結構楽だったな」

「2人だとやっぱり楽ですね…」


救われた元怪人さんを神様に戻してもらって凛さんと雑談に興じる

凛さんが今日は予定があってこっちの方に来ていたみたいで一緒に戦うことになったのだ


「最近こっちはどんな感じだ?私の方は怪人が減ってきているんだが」

「こっちは逆に増えてますねぇ…こっち来たんですかね魔人さん」

「まっなんかあったらすぐに救援要請出せよ?仕事中でもすぐ駆けつけるからな」

「ありがとう凛さん!」


凛さんはやっぱりかっこいい。常にスーツを着てるがスタイルはスレンダーな感じでかっこよくて身長も高いし何とギザ歯なのだ。

ビバ!ギザ歯!高身長ギザ歯女性最高!


「また変なこと考えてねぇか晴…」

「えっそんな分かりやすい顔してた!?」

「ヨダレ垂らして恍惚そうな顔で天井見てたぞ」

「気を付けないと…」


そんなかっこいい凛さんの魔法属性は世にも珍しい『鬼』だ

これまでも魔法少女は居たらしいがその中でも生物、それも架空のものの名前を冠したものは初らしい


能力的には身体能力がとんでもなく上がって金棒を無から作り出せるみたい


スーツ姿で肉弾戦が強い高身長ギザ歯女性…良いよね!オタク心が疼くよ!


「また何か考えてんなぁ…」





───side■■■■


「ただいまバトラー。飲み物ない?」


拠点で過ごしているとそんな事を言いながらリリスが帰ってくる


「ありますよ、はいどうぞ」

「いつもありがとうねバトラー」

「いえいえ…デストロイとユダは?」

「デス君は暴れてくるって言って山奥に行ってユダは怪人作ってる」

「そうですか、ありがとうございます」

「もーまんたいよ」


私たちは昔上空に作った拠点でそんな話を交わす


初代魔法少女に封印されてから放置されていたはずだが綺麗に整えられていたためそのまま使用している


「って言うか最近デス君可笑しくない?暴れてくるなんて言う人だっけ」

「それは私も感じていますが…封印されている間に何かあったのか…」

「心配だよねー。あっ最近魔法少女に苦戦してるみたいだけど大丈夫ー?」

「大丈夫ですよ。何も問題はありません」

「そう?何かあったら言ってね、殺すから」

「えぇ……ありがとうございます」


やはり可笑しい…デストロイは暴れてくるなんて言う男ではなかったしリリスはこんなに過激ではなかったはずだ


何が起きている…?何故か原因が分かっているような気がするのにモヤがかかったようでそこに思い至る事が出来ない


だが私は私に出来ることをしよう

絶対に魔法少女は殺させない

主も救い出す


両方やるしかないんだ

彼女のためにも




───side主人公


「行け行けGOGO逃げ逃げローロー」

「元気だなぁお前!そんな元気ならお前も走ってくれない???」

「「「キュァァァァァァァァ!」」」

「ほらほらー追いつかれるよー」

「抱えられてる分際で偉そうだなお前!」

「逃げろー」


後ろから追いかけてくるショゴス共から無表情少女を連れて逃げる


ショゴスってこんな鳴き声なん?現実になった弊害?まぁどうでもいっか逃げろ逃げろ!


つかなんでこんな事になってんだよ!


<自業自得では?>


俺は悪くねぇだろあれ!


────────────────────

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