第18話 運命力
うーんほぼ最低値だったとは言え9のダメージが0かぁ…
(多分勝てないなこれ)
<何諦めてんのパパ!>
<諦めなければなんとかなるって多分多分>
8ダメージを0にする装甲は結構無理めじゃない?あれ?俺だけなの無理だと思ってるの
電話受けてから速攻で向かったけどあの魔法少女良く抑えてたなこんな奴
ルカを球にしてぶん投げてそこに門繋げて高速移動を可能にする投げワープが無ければ間に合わなかったかもしれん
「やっと取れたやっと取れた。邪魔な拘束はもういらない。それで貴方は誰なの?邪魔をするなら死んじゃうよ?」
「どうも素敵なお嬢さん…俺は親友の為ならば死をも恐れぬたちでしてね」
「人間って皆同じことを言うのね。あの魔法少女さんにも逃げられちゃったし…君を殺したら帰ろうかな。おいで鎖」
無数の鎖が鈍い音を立てながら俺に向かって放たれる
(いややっぱ無理だってこんなん。数が多すぎんだよ数が。まぁとりあえず回避だな。全部避けたらノーダメージだし)
回避86>11
スペシャル
(んーいや避けるだけなら簡単かもだけど不意打ちくらったらHPほぼ吹き飛びそうなんだよなぁ…後装甲がワンチャン絶望的かもしれん)
(とりあえずスペシャル出したしスムーズに攻撃に移行出来ない?)
<可能です>
「ん?体が重く…」
「うちのもんの能力っすわ」
(ここでキックだ!)
キック80>4
クリティカル
(草)
<ではダメージ2倍と装甲貫通で……あれ?勝てるのでは?>
(勝っちゃうかもなこれ。最悪殺したら帰るって言ってたし残機1個使って死んだフリ作戦しようとしてたんやけど)
<そんな事考えてたの…?小賢しくない?>
<流石ダーリン汚い>
(ハッハッハ泣くぞ)
ダメージ1d6+5d6=26
最終ダメージ52
「なんかごめんね?」
ドゴオッ!
蹴りとは思えない威力の攻撃が謎のゴスロリ女に突き刺さり、近くの建物へと吹き飛ばす
勝因ですか?運命力……ですかね
「ゲボッ…ガッ…」
そんなことを考えていると吹き飛ばした方から咳き込むような音が聞こえてくる
(えこれで生きてんの?生身で52ダメ食らって?やっぱ当初の予定通り死んだフリ作戦決行する?)
<確実に後ちょっとで倒せるのにそんな事したら逆に不自然では?>
(まぁそれもそうやね)
<そうですねぇ…あの魔法少女さんみたく支配したらどうですか?今日後1回使えますよ?>
(んー確かにいいかも…悪側に味方居たら心強いしね)
<またダーリンが支配する女が増えてしまうのね…興奮するわ>
(すんな)
ゴスロリ女が吹き飛んで行った方に歩を進めていく
こんなつもりじゃなかったんやけどなぁ…
本当は死んだフリで行くつもりだったのに
「大丈夫ですかぁ〜?あんだけイキってたのに一撃で伸びちゃってますねぇ〜」
<パパ…>
<煽りカスなダーリンも素敵♡>
<ルカさん…>
「強…いのね…あなた…初撃とは威力が桁違いだったわ…」
「ムラっけがある能力なもんで」
「私を殺すの…?殺すなら出来るだけ痛くしてね…この痛みは良いわ…凄くいい…興奮する…」
「お前もそのタイプなの???」
俺の周り変な女しか居ねぇな
「いやまぁ殺さんがな…お前はとことん利用されんだよ俺に」
「それもいい…素敵な末路…」
「煽りがいがねぇなぁこいつ…」
「今はなんだ…か、とても頭が…スッキリしてる…なんで魔法少女を…殺そうとしたのだろうね私は…」
「なんか洗脳とかでもされてたのかもな。どうでもいいが」
「そうね…そうね…結果が全てよね。あなたと意見が…同じで嬉し…いわ」
(応急手当振ったら普通に喋れる程度まで回復せん?喋り辛いんやけど)
<まぁいいですよ>
応急手当70>64
回復量1d3=1
「優しいのね、優しいのね、貴方。…これから私はどうなるの?」
「俺の魔術で支配されてもらう。敵情視察と魔法少女の育成の援護をしてもらいてぇからな」
「素敵ね素敵ね。貴方のものになって何かが出来るなんて」
「俺なんかやばい女に好かれるフェロモンでも出てんの?」
今のところやばい女率4分の3なんだけど
定義によってはシロも別方向でやばいから4分の4かな
(こんだけ俺を受け入れてるなら支配のロール要らなくない?)
<……自動成功で>
SAN値115→113(咲良にもかけたため)
MP23→21(以下同文)
<やばい女…私以外かな>
<ルカさん結構筆頭だと思いますよ?>
「他の洗脳系に対する耐性もつけて…命令には従ってもらうようにして…後はそうだなこれもつけて…」
「はい…」
俺だけが洗脳系の能力持ってるとは限らないから他の洗脳系への対策は必須だよね
ちなみに自分自身にも支配使って洗脳系への対策してるよ
まさか自分に支配が出来るとはね
やってみるもんだよね何事も
「んじゃ自我戻してっと」
「………おー凄いね凄いね。生まれ変わったかのような気分だね。何て呼べばいいのかな…マスター?ご主人様?主?旦那様?ダーリン?」
わぁ凄い早口
「ご主人様呼びとダーリン呼びは既に居るからなぁ…いや何で居るんだその2つが」
「ならマスターって呼ぶね。よろしくマスター」
「まぁうん。頑張って」
「じゃあ私の連絡先あげるねマスター」
「スマホ持ってんだ魔人も…」
「ココモで買った」
「魔人もココモ行くんだ…」
軽い自己紹介を挟んで連絡先を交換する。名前はリリスでお察しの通り魔人らしい
怪我は休んでりゃ治るし痛みが収まってほしくないから治さなくて良いって言われた
変態だなって思った
「あっそういえば、支配される直前に妙に頭がスッキリした感じがあったんだよね。あれは誰かに思考が歪められてた感じだったんだよね。私魔法少女に恨みないし、何なら恩があるし」
「悪の組織裏で操ろうとしてる奴居るってこと?」
「そーそー。実は誰がやったか検討もついてるんだよね」
「おーどんな奴?」
「ユダって言うんだけど」
「うわ裏切りそうな名前」
名前つけたやつ誰?分かりやすくない?
分かりやすく裏切り者じゃない?
「魔人も魔法少女よろしく魔法が使えるんだけど…ユダの魔法って扇動って言って対象の思考を歪める魔法なんだよね」
「黒すぎだろ」
犯人そいつしかいねぇじゃねぇか
黒すぎて見えねぇよ前が
「そんなユダの顔を歪ませる良い作戦があるんだけど…聞く?」
「作戦?」
「──────」
「良いね。最高」
早く見たいねユダとやらのその時の表情
<悪い顔してるダーリンも素敵♡>
<ルカさん?>
───少しの雑談の後
「じゃあ私は拠点に帰る、帰るね」
「なんか見知らぬ男に邪魔されましたとでも言っておいて」
「りょりょ」
「こっちは頑張って撃退したって言っておくから」
「おっけーまたね」
「おう何かあったら連絡頼むわ」
そう言葉を交わし飛んで行くリリスを見送る
今日は色々あったよなぁ…
おじさんと寿司食べに行って…ルカとシロとゲームして…映画見て…真菰から救援要請が届いて…魔法少女助けて…魔人を支配して…
………なんでこんなことになったの?
あっやべめっちゃ真菰からのNINE溜まってる
────────────────────
カァッ(なんでこんなことになったの?)
カァッ(クリティカル出すなんて計算してなかったから狂ったんだけど計画が)
カァッ(ユダの話なんて後半まで温めようと思ってたのに!)
カァッ(モチベに繋がるので感想や星ください)
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